魔法文明の誕生(2)
レミア
『結局君は何なの?』
クロエルス
『俺は生体文明の遺産を注ぎ込まれて作られた・・・銀竜(機械仕掛けのドラゴン)と言うらしい』
レミア
『えっ!?あの姿って竜なの!?』
そういえば、翼や尻尾に見えなくも無い部分とかあったけど、変な塊にしか見えない訳で
クロエルス
『魔力があれば多少はまともなんだよ!』
多少なんだね
レミア
『最近噂になってる魔法の実現と関係があるのかい?』
クロエルス
『俺はそのプロトタイプだ。全く、そんな夢物語を追ってるばかりに』
そうだよね、ガイア大陸では言葉によって魔力を操作して現象を起こす(呪文)ロドキア大陸では魔力をエネルギー源としたり魔科学だったりとか発展してる訳だけど、(魔法)魔力をそのまま現象に変換するなんて出来る訳が無いよ
レミア
『君がプロトタイプなら、魔法は使えるの?』
クロエルス
『魔法を使う機構はある。だが、色々注ぎ込み過ぎて燃費が悪くなり、魔法に使うだけの魔力が無かった』
へー、魔法を使う為の機構なんて作ったんだ。面白い事をするね
レミア
『今はあるんだよね?』
クロエルス
『竜の血、しかも竜王のものを一瓶飲んだんだ。魔法を使っても全然余る』
レミア
『風魔法を使ってよ』
俺は風竜王だから風魔法。ただそれだけ
クロエルス
『わかった。風魔法』
クロエルスの作った風の刃は、地面を切り裂きながら前へ進んで行き。見えなくなった
レミア
『呪文のウインドブレードより恐ろしいね。魔法になると強化されるとか?』
クロエルス
『そんな事は無い筈。火魔法』
クロエルスの作った火の弾は、呪文のものと大差無い。投げてみても威力も大差無い訳で
レミア
『他も試してみたら?』
結局試しても、風魔法以外は普通だったよ
クロエルス
『風竜王の魔力が原因か?』
これって、魔改造とか言う奴じゃね?
レミア
『よし、次は白竜の鱗をいってみよう!』