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黒月さんとコラボ続

ソロモンさん見回り中?


ソロモン

『この辺りに妙な気配を感じたから来たのだが……気のせいか?』


急にフォトンの影のような奴が現れる


フォトン?

『憎い憎い憎い憎い憎い憎い・・・』


ソロモン

『貴様は…フォトン、だったか…性懲りもなくこの世界に……帰れ、私は貴様にはなびかないしこの世界を壊させもしない』


愛用の銃、ヴィルジニアとバルクライを懐から解き放ち、安全装置セーフティを外す。高度な空間転移術式を組み込まれたその2丁拳銃は、いちいちリロードなど必要としないのだ


フォトン?

『黙れ!復讐する・・・復讐だ、全てに復讐してやる!!』


黒いレーザーのようなものをソロモンに打ち出す。尋常ではない速さで回避するソロモンだが、それでも服の端が焦げていた


ソロモン

『クッ…! 腐っても神か』


フォトン?

『憎い・・・人間は裏切る、憎い憎い憎い憎い復讐復讐復讐復讐!!』


急に何者かが現れる。空間が歪み、重苦しいプレッシャーが辺りを支配する。普通の人間なら立っていることもできないだろう


????

『全く、ウンザリする程醜いですね・・・、神力(因果応報の復讐)』


黒いレーザーは向きを変えてフォトンの影を貫き消滅させた。影の断末魔はやがて小さくなり、意味も無いただの風の音に混じって消えた


ソロモン

『?! フォトンが二人?!』


何者かの正体は女性だった。傲岸不遜な薄ら笑いを浮かべた美しい女。だがその正体は、復讐と悪霊の神フォトン


フォトン

『あら?ソロモンさん覚えていてくれましたか、嬉しいわ』


ソロモン

『今度は何をしにきたのだ貴様。返答しだいでは…』


チキリと愛用銃をフォトンに向けるソロモン。2丁の銃はそれぞれフォトンの心臓と脳天に向けられている


フォトン

『そんなに邪険にしないでほしいわ、私はあの醜い残像を消しに来ただけ。たつ鳥跡を濁さずっていうでしょ?』


ソロモン

『………立つ鳥も何もないと思うがな、異世界の神よ』


フォトン

『フフッ・・・、私の力って醜いでしょ?私がまだ人間だった頃は・・・何でも無いわ』


ソロモン

『人間…だったのか? ジダイガといい、お前たちの世界の基準での人間とはなんなのだ』


フォトン

『そんな事より・・・、てめぇら屑の悪あがきでも見せてもらおうか!?』

ざわりと辺りの空気が淀んだような気がした。ソロモンでさえ呼吸が苦しくなるほどの威圧感。フォトンは翼を広げ、漆黒の剣を構える


ソロモン

『ッ?! 何故だ! なぜ貴様はここまで……』


フォトン

『理由なんて無い!私は絶望から這い上がる為に復讐を決意した!!そして私は全てを奪った犯人に殺された!!それでも、憎んで怨んで復讐を誓う!!その結果が今の私だ!!・・・人間は脆くて儚い、簡単に壊れた』


ソロモン

『(人間だったころの心と人間離れした力……心と体が追いついていないのか……青年、お前もそうなのか? お前たちの心は、どうやっても救われない運命にあるのか? ウル殿……)』


フォトン

『見せてくれ!人間に強さがあると言うなら、その強さで悪(私)を打ち破れ!!私を絶望させないで!!』


ソロモン

『よかろう。人間の底力、その心に刻み込め! 絶望が希望に敵うはずが無いということを教えてやる!!』


そしてフォトンはソロモンに切りかかる・・・



遠くでは


ジェラ

『フォトンは相変わらずだね♪いい加減素直になればいいのにー♪』


死神

『それすなわちツンデ…』


魔王

『皆まで言うな』





フォトン

『人間の悪意の恐ろしさをみせてやるよ!神力(悪意の泥沼)』


禍々しい悪霊がソロモンを包み込む。身体に傷をつけるものではなく、心に直接攻撃を加える、精神ありきで生きている人間にとっては強力すぎるほどの攻撃だ


ソロモン

『ぐぉおあぁぁぁぁああぁぁ?!』


痛覚神経を刺激されて生じる痛みではない痛みがソロモンの精神を容赦なく削り取っていく


フォトン

『人間の悪意を振り払える訳ねえだろ!裏ではドロドロした泥沼のようなもんじゃねえか!』


ソロモン

『ぐ……この程度ぉ!! 72柱能力を手に入れたときよりは軽い!!』


苦し紛れに2丁拳銃から2丁散弾銃にアポートして持ち替え、フォトンに向けて放つ。まともに照準を合わせられないのなら多少照準が外れてもヒットする散弾銃に持ち替えたのだ


横移動で回避するフォトンだが、散弾銃の攻撃範囲全てから逃れられたわけではないようだ、フォトンの頬に一筋の赤い線が浮かびあがる


フォトン

『痛っ・・・、私に攻撃したわね・・・、神力(執念深い復讐)』


沢山の黒い羽がソロモンを追尾する。こちらも触れればただではすまないだろう。72柱能力・セエレの瞬間移動で回避するが、なんど回避しようとも追い続けてくる。

先ほどの悪霊もまだ心を抉り続けている。

絶体絶命、そんな言葉がソロモンの頭をよぎる


ソロモン

『クッ……』


フォトン

『何時までも追尾するわ、だからこそ復讐なんですよ』


勝ち誇ったような表情で逃げ惑うソロモンを見つめるフォトン。と、フォトンの表情が曇る、空間になにやら干渉が起きているようだ。

この気配はこの世界のものではない、そう、自分が居た世界の力…

次の瞬間、ソロモンは空から降ってきた剣に貫かれた


ソロモン

『あ…ぐっ?!』


ナバト

『うろたえるな、神力(過去の惨殺)』


ソロモンを纏っていた悪霊と追尾していた羽が消える。空間を破り、ソロモンの身体に突き刺さったのは、


過去を断ち切る魔剣にして過去と忘却の堕神、ナバト・ローグ


ソロモン

『ナバト…?!』


ナバト

『復讐されたと言う過去を断ち切った。ソロモン、我を使え』


フォトン

『私の邪魔をすんじゃねえよ!!』


ナバト

『神力(限界の忘却)』


ソロモンから疲れや痛みが消え去る


ソロモン

『これは…』


ナバト

『限界を忘却させただけだ。しかし、身体への負担は大きい、一撃で終わらせろ!』


ソロモン

『わかった。その力、貸してもらうぞ、ナバト!!』


突き刺さったナバトを引き抜き、剣を構えるソロモン。揺ぎ無い強い意志をたぎらせ、フォトンを見据える


フォトン・ソロモン

『『はぁぁぁぁ-------!!』』

ゴギィィィン!!


周りの大気が打ち震えるほどの衝撃、轟音。


フォトン

『まだ…まだだ、負けねえよ!!』


壮絶な鍔迫り合いの果てに弾き飛ばされたのは・・・復讐と悪霊の神、ロドキア・フォトンだった

弾き飛ばされ、地面に数回バウンド、そして地面に軌跡を描く。


ソロモン

『はぁっ……ハァッ…クッ………』


激しいエネルギー消費に膝を突くソロモン。呼吸することも苦しそうだ


フォトン

『私の負けですね、やっぱりあなたは私に打ち勝つ事が出来る・・・この世界に来て良かったかも知れないわ』


仰向けに倒れ、清々しいといった表情で空を見つめるフォトン。哀しげで憂いある表情だが、彼女の美しさが際立っていた


ソロモン

『………私一人ではない。ナバトが来ていなければ私は勝つことはできなかっただろう』


フォトン

『それでも、神である私に勝ったじゃない。必要なのは結果、そうは思わない?』


その切なげな微笑をみてソロモンは思わず泣きそうになる


ジェラ

『ヤッホー♪ソロモン久しぶりだね♪フォトンも久しぶり♪』


フォトン

『ジェラ!?何でここに居るのよ!』


ソロモン

『…ジェラか、ひさしぶ…うごぉ?!』

ナバト

『限界を超えて力を使ったのだ、少し動かないほうがいいぞ。それに・・・』


ウル

『ソロさん、久しぶりです!』


空から現れたのは、未来と希望の堕神。ウル・ローグ


ニコニコとしているのはいいが多分名前を忘れている


ソロモン

『ふぅ……うむ、久しぶりだな、ウル殿。ところで私の名を覚えているか?』


ウル

『……ソロさんは今まで食べたご飯の粒の数を覚えていますか?』


ジェラ

『(忘れてるね♪)』


ナバト

『(忘れてるな)』


フォトン

『(忘れてるわね)』


ソロモン

『………』orz


フォトン

『それにしても堕神ばかりじゃないの・・・、あなた奇妙な縁があるわね。滅多にお目にかかれないわよ、堕神がこれだけ集まってるのって』


ソロモン

『ハハ……堕神の親玉のようなものが友人にいるからな。ジダイガとかジダイガとかジダイガとか』


ジェラ

『堕神の半数は集まってるね♪俺は遊びに来た訳じゃないけどね♪』


ウル

『そうだったんですか? てっきりソ……さんとお茶しに来たのかと』


ソロモン

『オイ待て完全に私の名前忘れてるだろそうなんだろ正直に言え』


ウル

『わ、忘れるはずありませんよ~…』


ナバト

『(目が泳ぎまくっている……)』


ジェラ

『アハハ♪ウルは覚えてないね♪』


フォトン

『それで? 堕神が一体なんの用なのよ? 別次元飛んできてまで』


ソロモン

『待て、イヤな予感しかせんのだが』


ジェラ

『これは堕神の問題だよ♪神にも人間にも関係ない♪それにさ♪ソロモンは休んでおけよ♪』


ウル

『そうですよ、ソロさんお茶でもしましょうよ、あのちーざってまだあります?』


ソロモン

『そのお茶を入れてくれるものはいるのか? 私はこのとおり動けんぞ』


ウル

『私、食べる専門の人ですから』


ソロモン

『………人ってか堕神だがな……む? なぜチーザの下りを覚えているのだ』


ウル

『……ふーーっ…ふぅーー…』


ナバト

『口笛吹けてないな』


フォトン

『人間はやっぱり弱いわね。ソロモンさん、やっぱり私の下位神になりなさいよ。強靭な肉体と精神とその他もろもろを3ステップで獲得できるわよ?』


ソロモン

『……聞きたくはないがその3ステップとは何なんだ』


フォトン

『1・私と契約して一生奴隷になると誓う 2・人間だったころの肉体を棄てる 3……』


ソロモン

『もういい喋るな。それにたった今私を殺し殺されようとした者が何を言うか、猫なで声を出すな怖気が走る』


フォトン

『つれないわねぇ…』


ウル

『そういえば・・・、今度私の世界に来てくださいよ。一生懸命歓迎します! 私と毎日お茶しましょうよ』


フォトン

『あなたの世界は何にも無いじゃない。ソロモンさん、神々の世界に来ませんか?色々な世界を監視しているから面白いと思うわよ』


ソロモン

『ジダイガに怒られそうなので遠慮しておく、いやだからなさっき結構なダメージ与えたはずなのにもうぴんぴんしてんの何で』


ジェラ

『ソロモン人気だね♪人気者は羨ましいな♪至れり尽くせりって言うのかな♪』


ソロモン

『踏んだり蹴ったりだ!!この状況をどう喜べと?!』


ナバト

『全く騒がしい・・・まぁ、悪くはないか』


ぞわり


急に酷い歪みが現れる。その歪みはフォトンの力すらも軽く超えている。


ジェラ

『・・・こんなとこまで来るなんてご苦労様だ。浸食波イヴィル』


いつものお茶らけたような喋り方は消えうせ、底なし沼の様に光のない瞳になったジェラが呟く。


イヴィル

『ルアアaaaaggggaa!!』


奇妙な波が迫ってきていた




ジェラ

『イヴィルは全ての頂点に立つ存在(世界のかけら)全てを呑み込む浸食の波だ。絶対的な力を持ってるけど、波故に個を理解出来ない存在』


波の中から長い針を左手に短い針を右手に持った人の姿をした何かが現れる


ソロモン

『アレが本体か?』


イヴィル

『タリナイ、タリナイ、タリナイ、ttttgggaaaa!!』


イヴィルは叫びながら長い針と短い針を時計のように動かし始めると浸食波のスピードが上がる

波少し触れたフォトンは真っ青になって後ろに下がる


ウル

『ナバト頼みます!!神力(絶望の肩替わり)』


ナバト

『・・・無理はするな、神力(痛みの忘却)』


ウルはナバトを振り回し浸食波をなんとか止めている。

いつの間にか浸食によるダメージも無くなっていた


ジェラ

『イヴィルの本体はあの波自体だよ!神力ゴーストインフェルノ


フォトン

『こんな時にエグアが居ればいいのに・・・神力(復讐の悪霊)』


ソロモン

『くっ、72柱能力・フルフル! 荒天よ、荒れ狂いてヤツを打ち滅ぼせ!』


イヴィルを抑え込もうとするが全く効いていない、イヴィルは波で攻撃してくるがダメージは無いらしい。


ソロモンは不思議に思った。ジェラやフォトンが嫌悪感を抱くようなモノなら、なにか絶大な何かを持っていてもおかしくは無いはずなのに…

思案する前に次の攻撃が来る


イヴィル

『aaaaggggaaレキiiiiナイ!ナイ!nmnnaaaaggggaa!!』


イヴィルが叫ぶと更に波が増えるが、やっぱりダメージは無い。


ウル

『きりがないです・・・神力(未来に全てを)』


ウルは豪快にナバトでイヴィルを迎え撃っていたが、何かを悟ったようにつぶやく。そして次の瞬間にナバトを虚空に放り投げ・・・ウルは倒れた


ソロモン

『ウル殿!! ゲアヴ、ウルをこちらへ転移せよ!! 焼き尽くせ、72柱能力・ハウレス!』


倒れたウルを自分の後ろへと導き、これ以上波の浸食を受けないように護るソロモン。


一方波は辺りに広がっていく。全てを飲み込み、喰らいつくさんとする絶望の波が、神々ですら飲み込まんとその動きを早める


ジェラ

『このままじゃヤバい、神力ゴッドインフェルノ


フォトン

『どうするのよ!神力(執念深い復讐)』


ソロモン

『限界か……否! まだだ! 私はまだここで死ぬわけには…』


三人の抵抗も空しく虚空に響き、イヴィルの呻き声で波に呑まれる

次の瞬間だった。禍々しい、圧倒的な抑圧の力が空間を破って姿を現した


ジダイガ

『神力(堕神の追放宣言)』


ナバトを持ったジダイガがイヴィルを異空間に追放した。先ほどの荒れようがまるでウソのように、辺りは静寂に包まれている。名残といえば、3人が疲労困憊なところくらいか


ソロモン

『ジダイガ……すまない、助かった。恩に着る』


ジダイガ

『礼はウルに言え。貴様等の苦痛を肩替わりしていたのも私にこの事を伝えたのもウルだ』


ソロモン

『なに?! どういうことだ?!』


ジダイガ

『ウルは希望と未来の堕神。人間に希望を与える神の鳥。だが、その本質はあらゆる不幸を肩替わりし未来に希望を与えると言うものだ』


ソロモン

『そんな…』


両膝を突くソロモン。被っていた帽子が地面に力なくぱさりと落ちる


ジダイガは倒れているウルを掴むと異空間に消えて行った。人間である自分の限界。神と人間との圧倒的な壁の前に、押しつぶされそうな虚無感をソロモンは感じていた




ジェラ

『神は救われない、世界に管理を任され歪みを取り除く存在だからね』


ソロモン

『管理者ゆえの苦悩か……ごく自然なことなのだろうが、あまりにも酷すぎる…お前たちはそれでいいのか?』


ジェラ

『俺はともかく、フォトンは悪人の魂を取り込む、これがどういう事かわかる?』


ソロモン

『溢れた悪意をその身体に取り込み、全ての悪意の均衡を保っている……ということか?』


フォトン

『私は復讐心で存在していた。今更悪意を取り込んだところで変わる事は無いわ。歪みを取り除くのが神の定め、これは仕方のない事なのよ』


ジェラ

『本当は堕神にそんな定めはあまり意味無いんだけどね。ウルには優しくしてあげてよ?』


ソロモン

『当たり前だ。私の小さな掌で彼女の心を護れるのなら。そしてフォトン、お前もだ』


フォトン

『戯言を……せいぜい頑張りなさいよ?また、会いましょうね』


巨大な漆黒の翼を羽ばたかせ・・・上空へと飛び立つ


ジェラ

『どーせさ♪フォトンは悪ぶってるだけだよ♪』


数十メートル飛び上がったところでフォトンは落ちた。ドベチッという無様な音が辺りに響く


ソロモン

『ほう、興味深いな、どういうことだ?』


ジェラ

『だってさ♪フォトンは神の中でもトルヴェザと並んで最強♪人の心を操るのが得意分野だし♪人の魂を取り込めば一時的に絶対神を越えるんだよ♪』


ソロモン

『そんなチート能力を身に着けておいて、何故こんな回りくどいことを…?』


ジェラ

『そんなフォトンが色んな世界に行って悪巧みしてるけど必ず人間に撃退されてるんだよね♪そもそも、フォトンは極悪人の魂しか取り込んだ事ないよ♪』


フォトン

『ジェラ、それ以上何かほざくと体中に風穴開けるわよ?』


顔に少々の泥をつけながらいきり立つフォトン。神の癖になんとも人間臭い


ソロモン

『(案外いいヤツ? いや、俗に言うツンデレ…)』


ジェラ

『それに、フォトンは自我の無い自らのクローンしか殺した事無いよ♪素直じゃ無いねー♪』


フォトン

『ジェラ!うるさいわよ。ソロモンさん、覚えておきなさいよ? 次は必ず殺すから』


フォトンは漆黒の羽を撒き散らして去って行った


ソロモン

『…………彼女もまた人間の心を持つ神、か』


ジェラ

『フォトンはファルコンに全てを奪われたから復讐心を燃やした。本当に人間らしい神だよね♪』


ソロモン

『お前もそうなのか? ジェラ』


ジェラ

『俺は打算で動くからあいつら程優しく無いよ♪バイバーイ♪今度は堕神の世界に来いよー♪』


そして、ジェラの姿も消えた


ジダイガ

『ソロモン、貴様が気に病む事は無い。本来ウルは世界の楔としてその一生を一人で過ごさねばならなかったのだからな』


いつの間にか現れたジダイガ、相変わらずの神出鬼没。


ソロモン

『それでも……』


ジダイガ

『ウルは未来を証明し、壊れた世界を支えてきた。プロキアの剣、ナバトに貫かれたウルは一人の世界しか知りようは無い。既にウルは救われている』


ジダイガは言いたい事だけを言うとさっさと居なくなってしまった


ソロモン

『………彼女自身はどう思っているのだろうか……救われる救われないの前に、それを覚えていることすらできない、忘却の鎖に繋がれた彼女自身の心は…』


ふと、空を見上げる。果てしなく青く、澄み渡っている。


ソロモン

『あいつらが人間だったころに出会いたかった、かな。しがらみもない、普通の人間同士で…もっと自由に語らいたかった』



END

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