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真鶴さんは憤慨する

 無意識にポケットの中に右手を突っ込んだ。

壁に預けた頭をこつんこつんと数度意図的に壁に押し当てて、深く、深く息を吐き出す。

 心配するように足元で猫の真鶴さんが体をすりつけて「なーん?」と鳴く。それを足の先で突いて、誠一郎は肩をすくめた。


「真鶴さん――真鶴さんの娘さんだってさ」


 喉の奥がやけに乾いた。

学生時代の思い出が思い出したくも無いのに脳内を巡り、目の隅がちくちくするような違和感に親指と中指で目頭をもんだ。

 四つ年上のその人は、本来であれば出会うこともない年齢差だった。けれど彼女は文化祭には毎年のように顔を出していたし、時には誠一郎の所属していた陸上部を覗きに来ていた。

――大人びて、それでいて無邪気で、そして……

 大学生の彼女においつきたくて、彼女より上を目指したくて、けれどその人生はあっけなく失われた。

 後悔はした。

幾度も幾度も自問自答を繰り返した。

ひなこの人生と自分の人生は違う。ひなこの夫が死んだからといって、その人生のツケを自分が払う意味など無い。


――でも、それでも同じ岐路に立てば誠一郎は同じ選択をとるだろう。


 大学を諦め、馴染みの無い設備関係を学ぶ。

慣れない仕事に体力を奪われて、空き時間で資格試験の為にテキストを広げ、帰宅すれば小さななつるが手を伸ばして「せーちゃ」と抱っこをせがんで、ひなこが焦げた魚を前に「生は危ないもんね?」と笑う、その生活を選ぶ。

 自分の心が乱れたのは、一通の封書が届いた時だけだった。

可愛らしい手作りの招待状――真鶴千春の結婚を祝う為の。

いつの間にか彼女は恋をして、誰かの為の誰かになっていた。

 告白もしなかった。

手もつながなかった。

誰にも言わなかった。

何もしなかった。

恋と呼ぶにはあまりにも――稚拙な、想いだけを残して。


 誠一郎は腹式呼吸の要領でゆっくりと腹部に酸素をためて、またゆっくりと腹の底の空気を吐き出した。

 胸元に当てた手がグシャリとシャツを掴み、喉の奥を競りあがるものを押し留める。

ただの感傷だ。全て終わってしまった。

十代の若造は、もういない。


「オレって結構女々しい男だな」

 体重六.八キロ――普通に考えてもでかいのでないかと思われる猫を抱き上げて、誠一郎はその頭を顎で撫でた。


「今更改名は無理だよなぁ」


 咄嗟に真鶴さんと名づけたのは、何も考えていなかったからなのか、それともまだ何かを引きずっていた為なのか、正直誠一郎にも判らない。

 千春を想わなかったとは言わない。

けれど、それだけが全てでは勿論無かった筈だけれど。


「どうしてお前は真鶴さんになったんだろうなー」

 ほとほと疲れ果てた声で呟けば、

「名づける前に真鶴半島のドキュメンタリーを二人で見てたからでしょ?」

と、間抜けな声が割り込み、誠一郎はぎょっとした。


 ぼぅっと考え事をしていた誠一郎は、突然の声に危うく真鶴さんを落としてしまいそうになった。咄嗟に「真鶴さんが喋った?」とまで思いもしたが、実際はその声はなつるのものだった。

「誠ちゃんってば、仕事?」


 自分がどこにいるのかすら思い出せずに、思わず辺りを見れば事務所の隣にある応接室。

休日には滅多に使うことのない部屋。

 その入り口のドアに手を掛けたままの状態で、私服姿のなつるが何故か不満そうに唇を尖らせていた。


「どした、なっちゃん?」 


 誠一郎はそれまでの想いを拭い去り、自らが育て上げた愛しい姪に視線を細めた。

あの時、手放さなかったもの。

自分が必死で守りあげたもの。

道は幾つもあっただろう。でも、あの時手を差し出さなければきっとなつるは今のなつるでは無かった筈だ。


 本当の父親を覚えていないなつるは、小学校にあがる頃には誠一郎を実の父親だと思っていた。友人の子供達の「おとーさんをせーちゃんなんて言うのはおかしい」という言葉に、はにかみながら「お父さん」と誠一郎を呼んだことを思い出す。

 誠一郎はギョっとして、ひなこは面白がって笑っていたが、誠一郎にとっては到底笑えることではない。

 正直に言えば、多少は嬉しかった。ただひなこの夫役などいやだっただけだ。

 その後――自分が父親ではなくてなつるの叔父さんであること、ひなこの弟であることを説明したら、なつるは大粒の涙を流して大泣きし、


「じゃ、じゃー、なっちゃんせーちゃんのお嫁さんになったげる」

「いや、それも駄目なんだけど」

 生真面目に応えて更に泣かせ、ひなこに「適当に流せばいいの!」と珍しく怒られた。


 古くて温かな記憶が胸に満ちて、誠一郎は幸せな気持ちになった。

二十歳になった愛しい姪は、そんな可愛い頃の面影だけをほんの少し忍ばせて、今は大人の顔でそこにいる。

「んー……」

 なつるは悩んでいる時の癖で、誠一郎のことを上目遣いにみあげながら近づき、応接用のソファにどさりと座った。

 どうやら相談事のようだ。

誠一郎は抱いていた真鶴さんをなつるへと手渡し「待ってろ」と一声かけて事務所の冷蔵庫から缶珈琲を二つ持ってきて一つをなつるへと手渡し、自分は反対側の席に座った。


 小遣いが足らなくなって「前借りしたいんだけど」と幾度か言われている。そのパターンに似ている。

なつるに甘い自覚のある誠一郎は、結局なんだかんだと金を出してしまう為に、なつるには少し嘗められているきらいがある。

 今回は少しばかり財布の紐をしぼるかなと誠一郎が考えていると、なつるは缶珈琲の表面をこつこつと突きながら口を開いた。


「あのね、浅宮さんのことどう思う?」

 

 その発言に面食らいはしたものの、予想外のことでは無かった。

二人がうまくいけばいいとまでは思わないが、なつるの人生が楽しいものであればいいとは思っている。

 男女交際だけがその全てではないだろう。

だが、時というものは残酷で、気付いて振り返り「あの時ああしていれば」などと、しなかったことを悔やむよりは、してから悔やんだっていいのでは無いかと思うのだ。

 三十を過ぎた男の下らない感傷かもしれないが、なつるには目一杯人生を謳歌してもらいたい。


「そうだな、仕事もできるし、真面目そうだし、猫好きだし、オレは嫌いじゃないよ」

「――でも、なんだか性格悪そうじゃない?」

 ぐぐぐっと眉間に皺を寄せるなつるを見つめ、誠一郎は苦笑した。

「告白でもされたか?」

 途端になつるが目を見開き、かぁっと目に見えて赤くなる。


「そういんじゃなくてっ」

「なんだ、違うのか? あんがいあの男も手が遅い」

 なつるの手が無意味に真鶴さんの太い尾を引っ張る。

馬鹿だな、そんなことをしたら噛み付かれるぞ、と思ったとたんに真鶴さんはぐわっと顔をめぐらせてなつるの手に噛み付こうとしたが、なつるは慣れた様子でその頭をはたいた。

 その一連の行動は何も考えずに無意識で行われていたものだろう。


ああ、目つきの悪い真鶴さんの目つきが更に悪くなった。


なつるは「ただ……今日、夜にご飯食べに行こうって誘われただけ」ともそもそと喋る。

「デートか?」

「食事の前に猫喫茶に行こうって言うんだよ」


 あの男は――


「つまりこれってアレよね? 猫喫茶に一人で行くのが恥ずかしいからあたしに付き合えってことでしょ? 夕食を一緒にっていうのはあくまでもおまけ」

 誠一郎は喉の奥を震わせ笑いを堪えた。

猫喫茶を利用する客の大半が実は一人客だと教えてやれば、なつるの認識も何かがかわるだろうか。

恥ずかしいも何も無い。

「行くんだろ?」

「……猫喫茶はあたしも前々から行きたかったから」

 ぼそぼそと言い、なつるはふいに顔をあげた。

いいことを思いついたという視線は、きらきらと輝き口元には笑みが浮かんでいる。


「誠ちゃんも一緒に行こうっ」

「――」

「誠ちゃんも猫喫茶興味あるでしょ? 短足猫のマンチカンとかめっちゃ可愛いのいるよ。毎日不細工な真鶴さんを見てると審美眼狂うよ」

 なんと酷いことを言うのか。

「子猫いるしっ」

 と口にした途端、なつるは息をつめて突然話題を変えた。


「そういえば、一号の赤ちゃん生まれた? 誠ちゃん昨日一号ママ先生の家に泊まったの? どうだった?」

 矢継ぎ早の質問に、誠一郎はたじろいだ。

女のこの思考回路の切り替えは突然すぎてついていけない。

なぜ一つのことをじっくり考え、結論を出してから次の話題にうつらないのだろう。自分の問題はもう頭に無いのか?

 今自分達が何を話していたのかついていけなくなってくる。


 誠一郎はまず自分の中のものを整理する為に缶珈琲を一口喉の奥へと流し込んだ。

「あー、一号の子猫は産まれた。全部で四匹――可愛かったぞ。耳がおまけみたいに横についてて、むしろあるんだか無いんだか判らない感じだった」

「うわぁぁぁ、横耳っ。ちょっ、誠ちゃん写メとった? 写真は?」

「そこまでの意識は無かったな」

 苦笑しながら誠一郎は昨夜のことを思い出した。


 大量の鍋が思い浮かんだので封印することにした。

結局あの後五時くらいまでかかって台所の掃除をしてしまったが、思い返してみれば他人の家で激しく失礼なことをしたと反省し、小百合が目を覚ます前に慌てて逃げ帰って来たのだ。

 あまりにも申し訳なかった為に、朝食の準備もしてしまった。

ご飯をセットし、冷めても食べられるように出汁巻き卵とかきたま汁とちょっとしなびたきゅうりを浅漬けにして、やっぱりちょっと残念な感じになりかけていた茄子を煮浸しにして、冷凍庫から発掘した秋刀魚の開きを焼いた。

 やりすぎたかと更に反省し、手紙を残して逃げ出したのだ。


――おそらく憤慨されているだろう。

まあいい。


「一匹貰ってくればいいのにっ」

「うちには真鶴さんがいるからいらんよ」

「そうだ! 真鶴さんを浅宮さんにあげちゃえば? それで一号ママ先生のトコの二号ちゃんとか三号ちゃんをもらうの」

 冗談だけど。

と、わりと冗談じゃない眼差しで言う。

さらりとなつるの口から出た二号、三号という言葉に誠一郎は笑った。

「そうだよな、二号、三号って予想つくよな」

「へ? 違かった?」

 なつるが首をかしげるのに、誠一郎は苦笑しながら「いや、ちがくない」と肩をすくめ、話を元の場所へと戻す為にしっかりと姪っ子を見つめた。


「で、浅宮クンと猫喫茶に行くんだろ? 時間は大丈夫か?」

「――」


 話を戻されたことに不満そうに見つめてくる。

「誠ちゃんも行く?」

 それは実に楽しいだろう。

待ち合わせした場所に誠一郎となつるがいたら、浅宮は絶句するに違いない。

「そういえば、なっちゃん。浅宮クンに俺となっちゃんが叔父と姪だって言ってないの?」

「だって普通いちいち言わないでしょ?」

「――まぁな」

 いや、言うか?

言ってもおかしくはない。だがその言わないことでなんとなく浅宮に敵認定をされている気がしている誠一郎は、おかしくて肩を震わせた。

「ま、別に言わなくてもいい情報だわな」

面白いからほうっておくか。


「ね、誠ちゃんも一緒に行こうよ」

「悪いな、オレも今日は野暮用だ」

 そんな予定はまったくないが、誠一郎はニヤニヤと口元を緩めて真鶴さんの頭を撫でた。

まるで「だよなー?」と同意を求めるように。

 途端になつるは「デート? もしかして一号ママ先生? そうなのっ?」と食いついてくる。

 何故ここで小百合の名が出てくるのだろうと思いながら「違うよ」と誠一郎は苦笑した。

「デートするような相手ができたらちゃんと教えてよ」

 なつるが怒ったように言うのがおかしい。

「どうして?」

「だって、誠ちゃんを幸せにしてくれる人じゃないと誠ちゃんはあげられないよ。優しくて、家事も出来て、複式簿記も完璧な感じの人。誠ちゃんは生活能力と仕事はちゃんとしてるけど、それ以外はずぼらなんだから」

 家事はわかるが、複式簿記は事務であるなつるにぜひとも完璧にやって欲しい。

そ知らぬ顔で押し付けようとするな。

それに、おまえは俺のことをずぼらだずぼらだというが、自宅でくつろいでいる時にぼけっとするくらい許せ。

「一号ママ先生はそのてん完璧な才女って感じ。何でもこなせるっていう超絶家庭的っていうか」

 と続けるなつるの言葉に、誠一郎は思わずむせた。

小百合は綺麗だと思う。可愛いとも思う。だが――あれは中身がひなこに違いない。


 ひなこと結婚したいと誠一郎に頭を下げた岸辺孝雄の手をぎゅっと握り、誠一郎はありがとうございますと何度も何度も頭を下げた。

泣きながら。

「誠一郎君、ぼくが頭を下げる場面だよ。ひなこさんはきっとぼくが幸せにするから、どうか彼女を託して欲しい」

 穏やかな岸辺は結婚して一月の間は新婚さんのでれでれ期で誤魔化されただろうが、二ヶ月もたてばきっと後悔したことだろう……残念ながら返品は受け付けていない。


「俺のことはいいから。おまえはそろそろ行きなさいよ。待ち合わせしてるんだろ?」

「……本当に誠ちゃん一緒にいかない?」

「行かない。俺も用事があるって言ってるだろ。ほら」

 追い立てようとしたところで固定電話が音をさせた。

途端に真鶴さんが不機嫌そうに「なー」といいながらぶんぶんと尻尾でたたいてくる。誠一郎は受話器に手を伸ばしながら、もう片方の手で犬を追うように行け行けと扉を示した。

 なつるは観念した様子で溜息を吐き出すと、べーっと子供のように舌を出して足音も高く走っていってしまった。


「はい、おまたせ致しました。高凪設備です。申し訳ありませんが本日は――」

 受話器を耳に当てて言葉を繰りながら、一人で行ける現場なら話によっては行ってもいいなとペンとメモを引き寄せる。

 しかし、耳に飛び込んできた女性の声は消入るような囁きで加賀屋ですと名乗った。


「高凪さん」

「ああ、先生。昨日は色々すみません」

 思わずペンの後ろで頭をかき、足元にすりよってくる真鶴さんを足先で撫でる。


「台所」

 ぽつりと落とされる言葉に、うっと呻き声が漏れた。

「すみません……ちょっと癖で。水周りを綺麗にしてしまう病気みたいなものなんです。すみません。本当に失礼なことをしました」

 できることであれば、表面だけではなくて排水溝の中までエアジェットでぶっとばしたいくらいに綺麗にしたかった。

「ご飯、凄く美味しかったです。ありがとうございます」

 小百合の照れるような言葉に誠一郎は微笑みが浮かぶのを感じた。


「いえ。それより一号はどうです? 子猫達の世話しています?」

「はい。猫って――生き物って凄いですね。ちゃんと誰にも教えてもらわなくても子育てとかできるんですね。どうしたらいいのかちゃんと本能でわかってるんですね」

 ほぅっと感嘆するように言う小百合に「そうですね」と相槌を打ち、誠一郎は電話が置かれている机に腰を預けた。

 とんっと机の上に真鶴さんが乗ってきて誠一郎の手にあるペンの先端にかじりつく。

それを眺めながら、誠一郎はちらりと時計を見た。


昼過ぎ――できればもう一眠り。


「一号が元気そうなら良かった。じゃ、また」

 電話を切る為に切り出そうとした途端、それまでおっとりと喋っていた小百合が声のトーンをあげた。

「あのっ」

「ん、何ですか?」


「――そんなに、私は……魅力が無いですか?」


 持っていたペンが手元から零れ落ち、コロコロと転がっていく。

それを真鶴さんが「にゃっ」と追いかけ、かしかしっとじゃれつくのを見ながら誠一郎は「へ?」と間抜けな声を落とした。


「一晩一緒にいて何も――」

 半泣きのような声で言いながら、けれど小百合は慌てたように自分の言葉を打ち消した。

「いえ、あのそうじゃなくてっ。

御免なさいっ。あのっ、忘れてっ。忘れて下さい」

 

 怒鳴るように言いながら一方的に電話が切られ、受話器から聞こえるツーツーという電子音を耳にいれながら誠一郎は呆然とペンにじゃれついている真鶴さんを見つめた。


「忘れよう、うん。忘れて、忘れて……いいのか、おい」


 掠れて落ちる言葉をどこか他人事に聞きながら、誠一郎は乾いた笑いを落とした。

「なんか色々ありすぎて、オレ――寿命縮んだ気がする」

「なぅ?」

「年寄りには色々きっついなぁ」

 誠一郎はわが身の平穏を求め、今やツーツーという空しい電子音しか聞こえない受話器を本体に戻し、見上げてくる三毛猫を抱き上げた。

まるでその重みとぬくもりだけが現実だというように。

ぎゅっと、強く。



「みゃう」

「……嘘だろ?」



 生憎と、真鶴さんに問いかけたところで、目つきの悪い猫は迷惑そうな顔で自分を抱く誠一郎の指にかじりつくだけだった。




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