蘇民将来ってのは、おにはそとふくはうちの事だ
これを書いた頃は、『ゴジラS.P』がオンエアしていたらしい…。
歩き方で、蹠行と趾行というのがある。
人間の様に、かかと(踵)を地面につけて歩く歩き方を蹠行と言い、ヒト以外にクマやウサギ(後肢のみ)が、こういう歩き方をする。
後肢なら踵だし、前肢なら手の平を地面にベッタリと着けて歩いていれば、やはり蹠行と言う。
クマやサルがそんな感じで、手の平で歩く。
これとは別に趾行というのがあって、これは“つま先立ち”、つまり指だけで立っている動物──イヌやネコ、ウマなどが該当する。
病気の症状で蹠行様姿勢というのがあるけれど、これは本来なら趾行の動物で、特に後肢が、踵で歩く様なぎこちない歩き方をする様に成った時に、そう言われる。
糖尿病が有名ですが、脳神経系に影響の現れる病気であれば目にする機会があり
ます。
ウサギやカンガルーは、前肢が趾行、後肢が蹠行で、初めから病気みたいにも見えますが、実際の歩く様子は跳躍歩行とでも呼ぶべきで、人間の様に踵を地面に付けてペッタンペッタンとはやりません。
さて、お立ち会い。
「前足が蹠行で、後ろ足が趾行」の動物って何でしょう?
答え──
人間が四つ足の動物のフリをして、着ぐるみなんかを着て演技をしていると、そんな感じになります。
気付いた時には、「なんて無駄な考証なんだ!」と叫んでしまいました。
『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』で、登場人物がアンギラスの足跡を追跡している最中にそんな事を呟いています。
「妙だな…」って。
確かに、そんな生物、ちょっと思いつきません。
この作品、画面の中に埋没させた情報がえらく濃くって…かなりな準備期間を設けて作られた作品なのが、よく分かります。
いちおうテレビ放送のアニメなんですが、映画と同じくらい何だか色々やっている。
正直、怪獣大好きなオタクには、たまらない作品です。
私は、ゴジラもガメラも大好きです。