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きっと僕らは間違っている  作者: 不破裕基
2/2

始まりってソワソワするよね

 他の3人が天啓を受け終わるのを待ち、日が暮れ始める頃に儀式は終わった。


 夜には宴があるそうで村人総出でお祝いをするのだとか。


 僕ら4人は各自自宅へと帰り正装から着替えて会場へと向かう。とは言え、小さい村という事もありその会場は遺跡の前の広場だ。


 既にシオンは着いており、僕は2番目だった。元々エアバルト兄妹は時間にルーズだから来るのはもう少し先になるだろう。


 会場に到着した僕を見つけたシオンは、


「こっちこっち!」


 と、手を振って僕を呼んだ。


「ところで天啓の時、ノイズがして聞き取りづらかったって言ってたよね?村の人に聞いてみたけどそんな経験してる人は居なかったよ」


「そうなんだね。あれはなんだったんだろう」


「うーん。ところで聞き取れたところだけだとなんて言ってたの??」


「旅に出ろ…的な?」


 魔王がなんだとか言えるわけもなく適当にはぐらかす僕にキラキラとした目線を浴びせるシオン。


「本当!?私過去を調べなさいって言われてさ?考古学とか好きだからそれ自体はやったー!って感じなんだけど、一人旅かー。とか思ってたんだよね。ーーね!よかったらさ、一緒に旅しようよ!世界を回っていろんなことたくさん知って、それからそれからーー」


 などと、あたかも僕と一緒に行くと想定した今後の予定を嬉々として話すシオンの後ろからグリードとエイダがこちらに向かっているのを確認した。


「わりぃ。遅くなった。もう始まってるか?」


 まだ始まっていない旨を伝えて、宴の始まりを待つ。

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