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彼女は娘と甘い物を堪能する

テレーズ、娘を甘やかす

お昼ご飯を食べて、しばらくテレーズの膝枕でお昼寝をするユゲット。ボーモンもテレーズも、そんな可愛らしい我が子の姿にときめいていた。


そして時間はあっという間に過ぎて、三時のおやつの時間。テレーズはぐっすりと眠るユゲットを起こす。


「ユゲット、おやつの時間ですよ」


「んんー。おやつかのぉ?」


「そうだぞユゲット。三人で食べよう」


「わかったのじゃあ……」


ユゲットが頑張って身体を起こし、なんとか目を開ける。


「おお!これは美味しそうなのじゃ!」


すると目の前にはショートケーキとフルーツサンド。


「今日は慌ただしかった中でもお利口さんに出来たユゲットにご褒美だって」


「いつもは一つしかデザートは出ないんだが、シリルというシェフが特別に二つ作ってくれたぞ」


「わーいなのじゃー!人間のデザートは初めて食べるのじゃー!」


キラキラ目を輝かせるユゲット。


「なら、こっちのショートケーキから召し上がれ」


「ショートケーキ。この白いのは何かの?」


「ホイップクリームだ。砂糖と牛乳から出来るふわふわ甘々なクリームだな」


「なんと!砂糖と牛乳!どんな味かのぅ?」


ユゲットは早速テレーズのおすすめでショートケーキを一口食べた。


「……美味しいのじゃー!牛乳と砂糖すごいのじゃ!あと、いちごと何かの実かの?すっぱ美味いのじゃ!」


「これはブルーベリーですね。初めてですか?」


「いちごは食べたことがあるが、ブルーベリーは初めてなのじゃ!美味しいのじゃ!」


「そうか。よかったな、ユゲット。……うん、美味い」


テレーズは美味しそうに食べるユゲットに心を癒される。ボーモンも自分も食べつつもユゲットをつい目で追ってしまう。


「テレーズ、紅茶の甘いのとショートケーキの甘いのを行ったり来たりするの楽しいのじゃー!」


「そうですよね、ユゲット!とっても美味しくて楽しいですね!」


「すごく美味しいのじゃー!」


あっという間にショートケーキは無くなってしまった。


「次はフルーツサンドなのじゃー!」


ユゲットが一口フルーツサンドを頬張る。


「うわぁ……妾、フルーツサンドのファンになったのじゃ!フルーツがぎっしりと詰まっていて、ホイップクリームがそれを優しく包み込むのが最高なのじゃ!パンもふわふわで、口に入れた瞬間優しい甘さとフルーツのほんの少しの酸味が広がるのじゃ!美味しいのじゃ!食感もふわふわで最高だのぅ!」


「美味しいですよね。カスタードクリームもいいですけど、私はやっぱりホイップクリーム派です」


「カスタードクリーム?」


「明日早速試してみますか?ホイップクリームに負けず劣らず甘くて美味しいですよ」


「楽しみなのじゃー!是非お願いするのじゃー!」


こうして楽しいひと時はあっという間に過ぎていった。

ボーモン、妻と娘の幸せそうな姿に幸せを噛みしめる

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