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彼女はベルトラン公国へ行く

次はベルトラン公国

テレーズとボーモンは数日間和の国ハネムーンを楽しむと、次はベルトラン公国に迎えられた。


「テレーズちゃん!いらっしゃい!ボーモンもよく来てくれたわー!」


「えへへ。この度はご招待ありがとうございます、アダラール様!」


「気を遣わせて悪いな、アダラール。ハネムーンとは良いものだな」


「でしょー!和の国も素敵だと思うけど、ベルトラン公国も良いところよ。楽しんでね!まあ、まずは客室に移動しましょうか!」


テレーズとボーモンはアダラールに連れられてベルトラン公国の公邸の客室に行く。


「いっぱい美味しいお料理を用意させたから、今からここに運ばせるわね。気兼ねなく楽しんでね!」


「本当にありがとうございます、アダラール様!」


「ベルトラン公国は美食の国だからな。楽しみだ」


「ふふ!今日は特に美味しい物がいっぱいよ!ボーモンったら贅沢なんだから!」


そしてアダラールが下がるとすぐに料理が運ばれてきた。


「わあ……!パスタにピザに、美味しそうなものがいっぱいですね!ボーモン様!」


「これは豪勢だな。食べ過ぎてしまいそうだ」


「ピザもパスタもシーフード系も肉系もあって本当にすごいです!カルボナーラもある!」


「さっそく食べようか。いただきます」


「いただきます!」


テレーズはまずカルボナーラを一口食べる。


「わあ……やっぱり冷凍食品とは違うなぁ。冷凍食品ももちろん美味しかったけどこっちの方がやっぱり美味しい!」


「……冷凍食品?」


不思議そうな顔をするボーモン。テレーズはハッとする。


「え、えーと、えーっと……」


まさか前世の食べ物ですとも言えないので、適当に誤魔化す。


「……夢で食べたことがあって!夢の中で冷蔵保存したものをそう呼んでて!」


「なるほど、不思議な夢だな。やっぱり夢より現実の方が美味しいか?」


「はい!」


「そうか、よかったな」


穏やかに笑うボーモンに、なんとか誤魔化せたとほっとするテレーズ。


「ボーモン様の食べてるシーフードピザはどうですか?」


「とても美味しい。ほら、あーん」


「あーん……本当に美味しい!」


相変わらず無自覚でイチャイチャする二人に、側に控えるマルカ達は癒される。そしてお腹いっぱいになるまで料理を堪能すると、次はデザートが用意された。


「わあ!ジェラートにパフェに盛りだくさんですね!」


「どれも美味しそうで迷うな」


「私はクレープからいただきます!」


「なら私はジェラートからいただこう」


またも食べさせあいっこしながらデザートを楽しむ主人達を、マルカ達は口を出さずに見守った。

ここでもイチャイチャする予定

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