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彼女は幸福の木の芽の成長に気付く

テレーズはボーモンの色々な表情が見たい

「あれ?」


テレーズは授業の後ラルクを見送り、部屋に入って気付いた。


「幸福の木の芽が出てる!」


「え?……本当だ!テレーズ様、芽が出ましたね!」


「早くない!?」


「植えたばかりですものね。……ちょっとポロを呼んできます!」


「お願いします!」


ということでポロが呼び出された。


「うーん、なるほど」


ポロは注意深く幸福の木の芽を観察して、結論を出した。


「おそらく、奥様の魔力に反応したのでしょう」


「魔力に?」


「テレーズ様は魔法は使ってないけど」


マルカが反論するが、ポロは続ける。


「直前まで歌を歌っていらっしゃったのでしょう?多分無自覚に、歌に少し魔力を乗せているのでは?」


「なるほど……?そうなんですかね……?」


「そうかも……なんかテレーズさまの歌って癒されるんだよね。落ち着くっていうか」


マルカがそういうとテレーズは照れる。


「えへへ、それほどでも……でも、ということは何か異常があるわけじゃないんですね?」


「ええ。むしろ成長が促進されて、良い事かと」


「なるほど!さすがテレーズ様!」


「もう!マルカさん、煽てすぎですよぅ!」


テレーズはそういいつつも満更でもない。


「じゃあ、時たま歌を聞かせてあげるのもありですね!」


「ええ、非常によろしいかと」


「えへへ。それでしたら、ボーモン様には秘密にしてくださいね」


マルカとポロは目を瞬かせる。


「何故ですか、奥様」


「数日で大きくして、ボーモン様を驚かせたいから!」


なんとも子供っぽい理由である。が、マルカとポロは頷いた。


「そういう事でしたら、奥様の御心のままに」


「たくさん大きく育ってくれたらいいですね、テレーズ様!」


「うん!」


テレーズはにこにこと笑う。はやくボーモン様の喜ぶ顔や驚いた顔がみたい。テレーズは幸福の木の芽にたくさん歌を聞かせることに決めた。

ボーモンは驚いてくれるのか

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