表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/103

彼女はプレゼントを貰う

テレーズ、贈り物に喜ぶ。

「テレーズ、ちょっとこっちに来てみろ」


「はい、ボーモン様!」


テレーズはボーモンに手招きをされ、素直に近寄る。


「この間贈ったネックレスを毎日つけていてくれて嬉しい」


「首輪だと思ってつけてます!」


「そんな首輪に便利機能をつけようと思う」


ボーモンはテレーズの首にかけているネックレスを一度外し、二つほど追加で宝石を通した。デザインにも拘ったのか、違和感はない。


「これ、魔石ですか?」


「そうだ」


魔石とは宝石に魔力を込めた守り石である。


「こっちの宝石は君がどこにいるか私にわかるようになっていて、こっちの宝石は君の身の安全を確保出来ない状況になった場合すぐに私に連絡が来るようになっている」


「ほえー便利」


感心しているテレーズに、再びボーモンは首輪…ではなく、ネックレスをかける。


「でもなんで私に?」


「……お茶会の件で君がいかに嫌われているかわかったから、念のためだ」


「ええ?皆様とは仲良く出来ましたよ?」


「残念ながらそう思っているのは君だけだ」


「えー」


納得がいかない様子で首をかしげるテレーズに呆れ果てつつも乱暴に頭を撫でるボーモン。テレーズはなすがままである。


「でも、ボーモン様からのプレゼントは嬉しいです!ありがとうございます!」


「こんなもので良ければいくらでも贈るが」


「だめだめ!有り難みが減っちゃいますよー!」


そんなことを言いながら大切そうに首にかかったネックレスを触るテレーズ。喜ばせるためではなく身の安全のために贈ったものだが、そんなに喜ばれると嬉しいものである。


「そういえばボーモン様」


「なんだ?」


「お兄様……上のお兄様が私に会いに来たいそうなんですが、よろしいですか?」


ボーモンは思わず目を見開いた。


「上のお兄様というと、フェリクス殿か?何故?お忙しい方だと伺っているが」


フェリクス・アルビオン。アルビオン公爵家の跡取りであり、現在は女王陛下の直属の部下として国をも動かす人物である。しかし彼には問題があった。


「私成分が足りないそうです」


「……は?」


重度のシスコンなのである。

テレーズのお兄様はどんな人でしょうか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 「この間贈ったネックレスを毎日つけていてくれて嬉しい」 「首輪だと思ってつけてます!」 「そんな首輪に便利機能をつけようと思う」 [一言] テレーズが喜んでるところが好きです( ´艸…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ