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彼女は娘とお祝いされる

使用人達はユゲットの正体を知ってちょっとびっくりした後速攻でお祝いの準備を始めたらしい

「旦那様、テレーズ様、ユゲットお嬢様。お帰りなさいませ」


「ただいま帰った」


「ただいま帰りました!」


「ただいまーなのじゃ」


テレーズとボーモン、ユゲットは中央教会から帰ってきた。そして屋敷の中に入ると……。


「テレーズ様、ユゲットお嬢様!おめでとうございます!」


パンパンっとクラッカーが鳴り響き、いきなり使用人達からお祝いされる。


「え?え?」


「おお、なんじゃなんじゃ。祝ってくれるのかのぅ?」


「お前たち、二人のために準備してくれていたのか」


見れば屋敷のホールもお祝いムード一色である。テレーズとユゲットは使用人達の心遣いにとても感動した。


「皆さん!ありがとうございます、嬉しいです!」


「皆、よくやった。礼を言うぞぃ!」


「テレーズ様もユゲットお嬢様も本当におめでとうございます!これからも旦那様をよろしくお願いします!」


使用人一同がパチパチを拍手をユゲットとテレーズに送る。ユゲットもテレーズもすごく嬉しそうに笑った。ボーモンは、これからもこの笑顔を守っていかなければと決意を新たにする。


「テレーズ様、ユゲットお嬢様。ボーモン様も、お腹が空いたでしょう?今日はご馳走をたっぷりとご用意致しましたので、どうぞご堪能ください。あまりは後で我々がいただくので御心配なく」


シリルがそういうと、食堂に案内される。食堂もお祝いムード一色で、テーブルにはこれでもかとご馳走が用意されていた。好きなものを取って食べる立食パーティー形式だ。


「わーい!立食パーティーですね!シリルさん、ありがとうございます!」


「いえいえ。今日の主役はテレーズ様とユゲットお嬢様ですから、楽しまれてくださいね」


「はい!」


テレーズとユゲット、ボーモンは思い思いに好きな食べ物を取って食べる。


「パパ、ママ、幸せじゃのぅ」


「そうですね、ユゲット!」


「それもこれもテレーズとユゲットの存在があってこそだ。改めて、一緒にいてくれてありがとう」


ボーモンがテレーズとユゲットの頭を撫でる。そして、テレーズの頬にキスを落とした。


「ボーモン様……」


「テレーズ。誰よりも愛してる」


「私もボーモン様を誰よりも愛しています」


甘い雰囲気に、ユゲットはむふむふと笑う。両親の仲が良いのは嬉しいものである。


そしてお腹がいっぱいになると、立食パーティーはお開きとなりお風呂に入って三人で添い寝の時間になる。


「今日も忙しかったのぅ」


「でも、楽しかったです!」


「平民達も喜んでいたのぅ」


「それもこれもテレーズのおかげだな」


「ふふ、ありがとうございます!」


ユゲットはテレーズとボーモンの間で、二人の腕を捕まえて言った。


「ところで、妾も弟妹が欲しいのじゃが。出来ればめんこい男の子がええのぅ」


「え」


「でも今はまだパパとママに甘えていたいから、もうちょっとの間は添い寝して欲しいのぅ」


「あ……はい!もちろんです!」


どこまでわかっているのか、無邪気に弟妹をねだるユゲット。真っ赤になるパパとママに、ユゲットはまたにんまり笑っていた。

ユゲットは弟妹がはやく欲しい

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