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恋結プロジェクト ダイアリー  作者: v私立桜咲学園文芸部
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この学校について

この学校は皆さんが想像しているより遥かに大きいです。

 私、立花 桜の通う学校は少し特別です。少しというか、かなり特別です。まず、学校の広さが尋常じゃなく広くて綺麗です。学校自体は歴史ある学校らしいけど、そんなこと全く感じないくらいに綺麗でお屋敷みたいです。五階建ての校舎に広すぎる教室があります。皆さんが想像している教室は現在もしくは過去に通っていた教室だと思いますが、その想像している教室三個分がここの学校の教室一室分です。

 体育館も広くて、一つの体育館の中にバスケットコートやバレーボールのコート。二階にはテニスコートとバトミントンのコートがあり、三階には柔道場と剣道場があります。そうです。皆さんが想像している以上にこの学校は大きいのです。国立特別政令学園とかだったような気がします。

 次に、何故それ程までに特別なのかと言いますと、部活に全力過ぎるからです。一人一人の生徒を見てみるとそこまで熱心ではないのに、どこの部活にも必ずトロフィーや賞状が飾られています。もちろん文芸部にも。各部の先輩たちも凄いですが、部長と呼ばれている人たちは人間離れした才能があるとかないとか。そういう点では文芸部は常識ある部活なのかも知れませんね。青原先輩の文才を普通なんて口が裂けても言えないけど。

 放課後、部室に向かうまでに色んな人とすれ違いますが、カバンを背負ってもの凄い速さで走っている生徒とよくすれ違います。彼らは帰宅部で、唯一廊下を走っても怒られない部活らしいです。帰り道のタイムを競うらしく、もしも帰宅部の誰かが校則を破った場合には部活停止処分が下され、二週間部活が出来なくなるという校則があります。だから、帰宅部はどの部活よりも厳しく校則に気を付けないといけないんです。ちなみに文芸部の作品は図書室に並んでいます。図書室というには広すぎるし図書館というにはちょっと狭いくらいの広さに本がずらっと並んでいます。

 この学校のイベントは毎年ケガ人が続出するらしく、理由は部活対抗戦にあると言われています。体育大会や球技大会、文化祭とは別にある特別なイベントです。毎年の二月の最後、卒業前に行われるらしいのですが、卒業式に無傷で出られるのはほんの僅からしいです。

ルールは簡単で、部室に設置された旗を取りに行くだけのゲームなんですが、守備や攻撃にルールは存在していないので、戦う意思のない人たちは真っ先に潰されていきます。この話は夏休みに入る前に、青原先輩から忠告されました。絶対に逃げないようにと。逃げてもいいけど知らないぞって。

 学力がもの凄く高いって訳でも、お金持ちしか入れない訳でもないです。普通に入学できるし、普通に部活も入れるけど何故か入った部活で才能が一気に開花する謎の状態です。

 部活対抗戦はレクリエーションの一種なので内申点は付きません。なら本気になる理由が分からないって思ってる人も居るでしょう。内申点は付きませんが、勝った部活の予算が馬鹿上がりします。使い道は自由です。焼肉、お寿司、旅行やカラオケなど。一種の賞金みたいなものですね。そして、上位は大体運動部が占めるのですが何故か文芸部は毎年三位に入るらしく、聞けば青原先輩の活躍だとか。にわかに信じがたいですね。

 こんな高校でもずっとあるから違和感が無いんですけどね。だって中学の仲が良かった友だちはみんな別の高校に行ってますし。こんな高校で色々と初めてが多いですけど楽しくやってます。

 学校についてや色んな出来事を日記みたいに書いていけたらと思います。


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