御伽噺
更新スピードがどんどん遅くなっていますが、途中放棄は断じてしないのでお付き合いください・・・。今回も吹雪視点でお送りします。
「それより吹雪様。本当に・・・改めてありがとうございます」
雪子は正座のまま、前に両手を添え深く頭を下げた。
「頭を上げて、いいのよ。私も人間の世界に行けたし、妖口鳥居の通り方まで教えてもらったしお礼を言うのはこっちよ」
「妖口鳥居・・・・あそこを通られたのですか。兎も角ご無事で何よりです。帰ってこられなかったらどうしようと、内心ヒヤヒヤでしたので・・・あぁ御二人(清白と小雪)の怒られる姿を想像しただけで・・・・・・・・・・・・・・」
雪子は頬に両手を当て、顔を青くした。
「ところで、どなたに教えてもらったのです?」
「九炎・・・という九尾の狐よ。とても親切なの」
「九炎様・・・ですか。とても無愛想な方とお聞きしておりましたが・・・・もう復活されたのでしょうか・・・・?」
「復活?」
「まだ時間もありますし、私が知っていることをお話しましょう。・・・御伽噺です」
雪子は雰囲気を出したいのか、御伽噺ですと言った。
「気になるわ」
「こほん・・・昔、九炎様には氷牙様という弟がいらっしゃったそうです」
「氷牙・・・そういえば九炎様そう呟いていた時があったわ」
「そうですか。ではまだ復活はしていないのですね。・・・それでは話に戻りましょう。九炎様と氷牙様はそれぞれ得意とする属性の違いに関係なくとても仲が良かったそうです。ある日御二人の身に何かが起こり、氷牙様は消えてしまったそうです。何が起こったのか、何処へ消えてしまったのか・・・全てを知っているのは九炎様だけ・・・・・・との事です」
「思った以上にとっても短いわね」
「申し訳ございません。なんせ聞き耳を立てて聞いたもので」
「!?雪子・・・・・あなた案外悪い事もするのね」
「!とんでもございません!!!!!。洗濯中に耳に入ってきたのです」
「あはは・・・・」
吹雪は苦笑いをした。
(今聞き耳を立てていたって言ったくせに・・・)
「ま、個人情報ですしね」
「そうね。でも・・・何が起こって何処へ消えてしまったのかしら?」
「私も気になります。あの強い九炎様と氷牙様が窮地に陥るなんて不思議です」
「そんなに強いの?」
「えぇ、それはもう・・・。そうですね、例えるなら御二人で本気になればそこらの妖怪30秒も有れば100体は余裕で倒せるくらいです」
「詳しいわね」
「昔・・・・御二人に助けてもらったことがあるので」
雪子は昔を思い出すように、遠くを見つめた。
「・・・あぁ!!吹雪様、そろそろお稽古のお時間でございます」
「えぇー・・・・・お話聞きたかったのに・・・」
吹雪は頬を膨らませた。
「仕方がありません。ふふ・・・」
どうでしたか?次回は九炎視点です。




