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Prototype:Evil  作者: 鎖 相一
第一章 機械仕掛の悪魔 -dEvil on Clockworks-
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プロローグ

 マロンは、ガレージの奥の研究室で作業に追われていた。


 彼女は集中するとほぼ何も食べず、誰とも会わずに没頭して作業をする。この作業ももう佳境であった。夜もとっぷりと暮れ、ガレージには静かな明かりが灯っていた。


「マロンさま〜まだネないんですか〜」


 マロンはその声も聞こえないようで、なにやら腕のようなものを組み立てていた。


「マ〜ロ〜ン〜さ〜ま〜・・・こういう時いっつもこうだナぁ・・・。いい加減アタシのバッテリー切れそうなンだけど・・・」


 しばらくして、その声は諦めて静かになった。どうやら省電力モードに切り替えたらしい。静かになったガレージは、もう数時間で夜が明けるのを待つように、ひっそりと眠りについた。



朝をひたすらに待つ機械仕掛けの街の一角。歯車のような毎日。

今、ここから大きな物語が動き出そうとしている事を、彼女自身も、誰も知らなかった。



なぜなら、誰も考えていなかったからだ。

今時の精密で緻密な機械仕掛け(クロックワーク)の中の歯車を狂わせる、異物(イレギュラー)が現れる事を。


その器が今、彼女の手で作られようとしている事を。







_


Prototype:Evil

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