目次 次へ 1/159 0:夢のはなし 全てを喪った広い広い世界で ただ一人、自分だけが立っていた おびただしい数の死体が積み重ねられていた 何人、何十人、何百人 もしかしたら何千人かもしれない ただただ無造作に 無作為に 無慈悲に 無感情に ゴミと同じように 生命の尊厳なんてものは微塵も無く ただ山のように積み重ねられていた その中に その上に立っていた 積み上げられた死体を見下ろすように 見下げるように 見下すように このなにもない狭い狭い世界で 自分だけが立っていた