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第82話「藍達の家に異変あり?」

 第82話で御座います!



side 藍


 修練が一応形になり、一段落ついたので、私達は幽州に帰る事になった。

 まあ、何時までも此処に居るというのは、いくら何でも無理ってものです。

 一応漢王朝の右宰相様が、ずっと漢王朝の臣下扱いである華琳の元にいると言うのは、あたりが良くないのですねぇ。

 2人共、何時の間にか恐ろしいくらい仲良くなってしまい、私の人生が危うい気がしてきてますが、それ以上に助けて貰ったので、見なかった事にしますね~。

 決して、現実逃避じゃありません。


「藍がまた、おかしな思考に入ったわね。」


「お仕置きは任せて下さい、華琳。それよりも…」


「判っているわ、緑。冀州攻めの際は、知らせなさい。」


 何やら遣り取りを緑と華琳していますが、多分何かの約束事か何かでしょう。

 とりあえず、お家に帰りましょうね~。


 てな訳で、幽州への道中です。

 当然だけど、エン州の泉で手に入れた、連滝(れんだる)に乗って帰ってるよ~。

 何とか、華琳達の疑似流星剣をどうにか出来た事で、多少の余裕が生まれたので、緑と道中で話をしている。

 私が修練を積んでいる間、本当に悪いことをしたけど、緑に仕事を丸投げしてしまったのだ。

 流石に、ボロボロになるまで修練をして出来る仕事など、高々知れているので、緑が変わってくれたんだよ。

 ただおかげで、現在のあらゆる状況がさっぱり判らない状態になってしまった為、幽州に帰還する傍ら、必要な情報を緑から受けているのだった。


「とりあえず、掻い摘んで話すけれど、冀州は豪族達が一時的に反乱を起こしてくれたんだけれど、全て制圧されたから、冀州は落ち着いてしまったわ。」


「やっぱり顔良さん?」


「ええ、藍の話を聞いても未だに信じられないけれど、豪族の部隊5千を1人で蹴散らしたそうよ。恋よりは少ないけれど、それでも5千はマグレじゃ出来ないから、藍の話が事実だと認識したわ。」


 途中から緑が、目を瞑って少々苦い顔をしている。

 緑の冀州に行った工作を、たった1人の将が暴れまわっただけで沈静化させられたら、落ち込むかやる気がそがれるねぇ。


「とりあえず、膠着状態になったと思いたいのだけれど、はっきり言って自信が無いわ。」


「冀州袁家の指揮者って結局誰なのかは、判ったの?」


 一連の行動が、実際意味不明だったから、目的が多分私か焔耶だと思っているけれども、確証が欲しいんだよね。

 多分、操られた顔良さんが指揮者であると言う確証が。


「結果から言えば、エン州襲撃の指揮官は顔良だったわ。最初の幽州攻撃の件は、袁紹だったのだけれど、幻城攻略に失敗してしまったから、もう一度幽州攻撃を予定していたみたいなんだけれど、途中で顔良が指揮権を譲られたと言う形を取ったみたいよ。」


「譲られた形…ねぇ。」


「ええ、はっきり言って昔見た顔良なら、多分こんな強引なやり方で軍権を奪ったり、エン州での意味不明な攻防戦はしないわ。それと、確証はないけれど、幻城攻略時の顔良は、まだ、あたしの知っている顔良の行動だと思うわ。」


「と、言う事は、幻城攻略戦から撤退中か、撤退後のギョウに帰った時に変わってしまったって事か…」


 まだ間に合うんだろうか…

 いや、間に合わせてみせるんだろうが私!!


「冀州の様子は判ったよ。他はどうなの?」


「一応薊城に漢王朝の臨時の王朝拠点としての、機能を持たせているわ。」


「白蓮大変そうだね~。」


 一瞬苦笑いをした緑が、私の目を見て言い返した。


「仕事そのものに関しては、あまり気にしてないみたいなんだけれど、藍が帰ったらとりあえず私の部屋に来させろ、ですって。」


「滅茶苦茶気にしてるじゃないか…」


 私自身の目が糸目になって、薊城に戻った後の自分の様子を考えて、気が重くなった。

 お説教かしら?仕方ない、気合い入れて叱られよう。


「幽州の兵力は、今回の戦でもかなり馬がバテて怪我人が出たけれど、結果てしては損耗なしだから十分な結果ですからね。」


 ふむ、となると幽州よりはエン州が怖いかもね。


「華琳は大丈夫かな?」


「微妙ですが、やはり兵力が、ねぇ…」


 前の戦力差が5万だったっし、華琳のエン州も実際の人数は多少少ないので、まだ予断を許しては行けないけれど、私か焔耶で釣るべきなのかなぁ。

 色々考えながら、緑の幽州周辺の内容を頭に叩き込むのだった。


side 藍 out

 如何でしたでしょうか。


 頑張りたいけど頑張れてないよ~…。



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