第77話「その名は…」
第77話で御座います!
内容がないy…。
げほっごほっ…。
side 藍
陳留に帰ってきて、ネチネチと身体的特徴について言い続けたら、焔耶が一瞬イラッとしたので、季衣ちゃんを帰して陳留であてがわれた私の部屋で焔耶を虐め倒した藍さんですよ~ごっちゃんです!!
まあ、最初はかなり不機嫌でしたが、可愛がってあげてるうちに可愛く鳴き始めて、その後も美味しく頂いたんですが…
「焔耶さん?」
「…何ですか、藍お姉様。」
朝早めに起きたら、滅茶苦茶ブスッとしてる焔耶さんと目が合いました。
やっぱり嫌がってた焔耶を無理矢理襲ったのが問題だったのだろうか…
イラついてたから構ったついでに、虐めたら可愛かったんだよ…
だってさ「や、止めて藍お姉様…!!」って涙目で寝台の上に乗ってる焔耶みたいな可愛い子に言われたら、ムラムラしませんか?
「藍お姉様。」
「な、何ですか?」
つまらない自己弁護を、内心で繰り広げていたら、焔耶が少し憤った目で私を見ながら言ってきた。
「流石に昨夜のあれは、酷いと思います。確かにワタシも、生意気だったかもしれませんし、何よりお姉様はワタシに愛して下さいましたが、昨日は、その、そういう気分になれませんでしたから…」
焔耶の瞳に映る光に陰りが見える。
昨日の私の一件も真面目な焔耶にとっては、失敗したって事になるんだろうね。
「焔耶、何時も言ってるけど…」
「判っています、しかし、ワタシはワタシが許せません…」
どうしようもない怒りに焔耶は震えていた。
焔耶は私や緑や緋焔を特に大切に思っているらしく(カテゴリー的には桔梗様は別らしい)焔耶が居る前で、私達に何か不都合が生じると、自分に何か出来なかったのかと、自分を責める傾向がある。
「全く可愛いなぁ、焔耶は。」
「藍お姉様!ワタシは真剣に…!!」
「真剣に私達の事を思ってるんだよね?」
「…はい。」
納得させるのが難しいけど、何度でも言ってあげ続けるしかありませんな。
「私達は、焔耶を頼りにしてる。」
「…はい。」
焔耶が目線を反らしながら返事をしてきた。
頑固なやっちゃなぁ。
「私の目を見なさい。」
「…。」
ちょっと怒気が強かったかな?
少し焔耶を怯えさせてしまったみたいだ。
他人が居るときの焔耶は、堂に入った態度が出せるのにねぇ。
「大丈夫、何度でも言えるから焔耶を頼りにしてるって。」
「すいません、藍お姉様。何時も自信が無くなってしまいます…」
途端に、泣きそうになってくる焔耶。
せっかく幻城で自信を付けたと思ったけど、私の件がいくつか(性別を犠牲にした件と私が瀕死になった件)重なって変な感じで拗れてしまったみたいだね。
私の馬鹿…
まあ、あの顔良さんはどうしようもなかったとは言え、不安定になっている焔耶には刺激が強過ぎたか…
「焔耶、こっちにおいで。」
「はい、藍お姉様。」
焔耶は、そう言って素直にすり寄ってくる。
今は言っても仕方ないけど、もう一回じっくりと焔耶と話さないとなぁ。
そう思いながら、焔耶を私の左胸の鼓動を聞かせるように抱きしめていた。
探し物を発見したので、5人には解散してもらい。
(またご馳走して欲しいやら、料理の話やら、手合わせがどうのと言われました。)
今は、部屋の前で待っていた良蓮と合流して3人で厩に向かった。
あの馬さんは、結局私の持ち馬になった。
エン州で見つけたからどう言われるかな?と思ったが、華琳が許可してくれた。
有り難い事ですね~。
裏?ナイナイ、私達家族何だから~。
…いえ、デートの約束はさせられましたが、賄賂と言うかお礼って言うか。
ごほっごほっ、兎に角許可を貰ったので、馬さんと言い続けるのもなんなので、名前を付けに来たのです。
「これが、藍姉様の馬ですか!!流石姉様ですね、とっても立派です!!」
「ありがとね~良蓮。」
そう言って良蓮の頭を撫でると、良蓮は気持ち良さそうに目を細めていた。
焔耶は今朝の件が尾を引いているのか、羨ましそうにしてはいるが、言葉に出来なさそうだったので一緒に撫でてあげた。
2人を構いながら、馬さんの瞳を見る。
力強い良い目をしたちょっとクールっぽい馬さんなんだよね。
鬣も特徴的だし、やっぱりこの名前しかないね。
「君に名前を持ってきたんだ、連滝でどうだろ?」
馬さんが無反応何だけど、やっぱりセンスがねぇんだよ、って思われただろうか?
そもそも言葉の意味がこの時代にないからなぁ、かなり文字ったし…
あ、漸く嘶いてくれた。
え?まさか、渋々か?
と、馬さんに渋々名前を許可されて凹む私が居るのだった。
side 藍 out
如何でしたでしょうか。
この馬さんの名前って、日本語訳しても意味が判りづらいって事だけは判りました。
判る人が居るのだろうか…