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第68話「悪夢は続いて終わることなし」

 第68話で御座います!


 ギリギリ間に合ったけど、この出来は良いのだろうか?



side 華琳


 藍が陳留に運び込まれて早7日が過ぎた。

 一向に目を覚まさない藍を、一睡もせずにただ看病し続ける緑を、部屋から引きずり出して無理矢理食事を取らせた。 緑はもう限界になっており、何時倒れてもおかしくない。

 医者も休むよう言っていたが、鬼気迫る表情で睨みつける緑に流石に何も言い返す無かったらしい。

 弓矢が背中から出そうになっていた気がしたけれど気のせいね。


 ある意味私達は幸運だったのだろう。

 あの時近くに緑に脅された医者である、華陀と言う青年が来て「怪我人を見るのが俺の使命だ!!」と言って藍の治療をしてくれた。

 この際、藍の血が足りないと言われて緑が「何でもしますから、あたしの大切な人を助けて下さい!!」と涙ながらに懇願していたので、私も必要な物があるなら用意すると言うと、助かる可能性が低いと言いながら、華陀は赤い何かの欠片を懐から取り出した。


 華陀曰く、これは龍の紅玉と言う貴重品の欠片で、血の代わりになるようなのだけれど、これでも足りない可能性があるらしく、しかも急を要する為に探しに行く時間も無いため、藍の運に全てを託すことになった。


 その時の華陀の表情はとても悔しそうだったわね。

 何でも、運では無く、確実に患者を助けられないのが悔しいらしい。

 私達にとっては、藍が助かる可能性があるのであれば、何でもするべきだと、華陀に言って治療して貰ったのよ。


 治療の結果は、とりあえず命は取り留めたのだけれど、未だに藍は目を覚まさない。

 藍…早く目を覚ましなさい。

 私も緑も、このままじゃボロボロになってしまうわ…


「藍を1人にしてしまったのが悪かったのかな…」


「確かにそうかも知れないけれど、過ぎた事よ、忘れなさい。引っ張ると次はあなたがそうなるわ。」


「そうですね…」


 そう言う、全くと言って良いほど覇気が無くなった緑の頬を、私は平手で打ってしまった。


「あなたがそのままだったら、藍が起きるとでも言うの!!」


「そんなの判ってるわ!!でも、不安なのよ!!このままこの人が目覚めなかったら、あたし…あたし…」


 そう言いながら泣き出した緑を抱きしめながら、私も堪えきれずに貰い泣きしてしまった…

 我ながら本当に弱くなってしまったわ。

 藍、あなたのせいなのだから、早く起きなさい。


side 華琳 out




side 緑


 後悔と不安と憎悪…


 今のあたしにはそれしか無かった。

 藍をこんな目に遭わせた愚か者を、必ず探し出してあたしが知っている、あらゆる拷問にあたし自らがかけて殺してやる…

 そう思いながら、ただひたすら藍が目覚めるまで看病をし続けていたら、華琳に叱られてしまいました。

 顔を洗って食事をして来ましょうと言われ、華琳にズルズルと引きずられて部屋から出て、井戸まで運ばれ水の入れられたら桶に写る自分の表情を見ると余りにボロボロになっていました。

 まるで死人ですね。

 目が虚ろになっていて隈が出来ていました。

 肌の色も悪く、唇もカサカサで紫色に変色していますね。

 華琳に一言言おうとして、華琳の顔を見ると華琳の顔もあたしの顔同様ボロボロになっていました。

 こんな時間が続いたら、多分あたしも華琳も死にますね。

 華琳の方が覇気がある分マシですが、今この状況では余裕のある考え方なんて当然出来ません。

 つくづくあたし達の旦那様は、罪作りな人だと思います。


 お願いよ、藍…


 あたし達が倒れる前に目を覚まして…

 気が狂う前に多分倒れるわ…


 お説教とか誰がこんな目にとか、聞かないから目を覚ましてよ…


 こんなに辛い思いをさせないって言ったじゃない…


 藍の嘘つき…


 これだけは嘘にしないでよ…


 あたしと華琳は交代で藍を見続けましたが、とうとう10日目の深夜に2人共意識を失ってしまいました。


side 緑 out

 如何でしたでしょうか。


 下手打つと少年誌みたいになりそうで、ガクブルしている作者で御座います。


 尚、現在でPVが約357,000アクセス、ユニーク:37,440人で、お気に入りが書いている現在で211人を突破致しました。


 この場を借りて感謝を述べさせていただきます。


 拙作である、真・恋姫†無双『転生後も共に』を見てくださった方々に深くお礼申し上げます。


 ありがとうございました、これからもどうか宜しくお願い致します。


 何か企画とかしたいんですが、何かありますでしょうか?


 何かあったら、お聞かせください。

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