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第47話「私の親友と何この空気」

 第47話で御座います。


 そろそろ連続投稿しんどくなってきたなぁ。


 はてさて、色々ガラッと変わってしまい、逃げたくなった藍さんですよ~。

 いやね、普通に筆頭将軍で良いじゃんって思いません?

 私って只でさえ柄じゃないって言ってるのにさ~皆がよってたかって仕立てようとするんだもん、やんなっちゃうよ~。

 と、顔に不平不満を出していると一緒に廊下を歩く白蓮からツッコミが入る。


「お前なぁ、今は良いけど謁見の間で顔に出すなよ?」


「へ~い。」


「そういう態度でいる気か…」


 白蓮が溜め息をついたと思ったら私の背筋に悪寒が走った。

 あ、これ、ヤバいかもしんない。

 案の定、廊下の壁に白蓮が私を押し付けている。


「ぱ、白蓮…顔が近いって…」


「うん?時間はちょっとだけならあるぞ?」


「いやいや、拙い筈なんだけど?」


「私が今作ったから問題無いな。」


「あの真面目な白蓮が、変わっちゃったね~。」


「ああ、自覚はあるがお前が悪いんだからな?」


「私かい!?う~ん、イマイチ判らないね~。」


「判らないなら、判らせてやる。」


「だから、駄目だっ…」


 まあ、言っても聞いてくれませんし、白蓮に唇だけ美味しく頂かれてしまいましたよ。

 なんて言うか、白蓮に見つめられただけで力が抜けるって言うか、身体が白旗上げちゃってなすがままになっちゃうんだよね。

 私を食べて良いよって、身体が思っちゃうみたいです。

 はぁ、焔耶と違って白蓮相手だと流される事が多いなぁ。

 っていかん、謁見の間行かないと完全に遅刻だ~!?


「で、白蓮と藍は何故遅れたのかしら?」


「すまんな、緑。烏丸の族長と鮮卑の族長、両方の交渉で使えそうな案を思いついてしまったから、藍を連れて部屋に戻ってしまったんた。」


「…ふ~ん、そう言うことにしておきましょうか。」


 所変わって謁見の間へ移動した私と白蓮の目の前に、緑様が立ってて私はビビってたりする。

 白蓮は何故か平気らしく、羨ましい限りだ。


「はぁ、軍務を司る2人が揃って遅刻してどうなると思ってるの?」


「いや~緑さんあn…「藍は黙ってて」当事者の1人を無視か!?」

「緑、そろそろ始めないかな?」


「そうですね、清凛。菊香も良いですか?」


「うん、アタ、じゃなくて朕も大丈夫だよ!!」


 いつの間にやら、菊香ちゃんと清凛君が私や緑、白蓮に懐いてくれたので良く話してくれるようになった。

 あの子達は両親を無くして以来、頼れる人が月ちゃん達しか居なかったのだが、父母になれる人が居なかった為、結構寂しい思いをしていたみたいなんだけど、白蓮を父親代わりに緑を母親代わりに見ているようだ。

 私?どんな風に見られてるのかな?

 聞いたこと無いから判らないけど懐いてくれてるのは事実だから今度聞いてみようかな。

 そうこう考えてる間に、謁見のセレモニーが始まったんだけど、こう言うの苦手なんだよね~、眠くならない?

 眠くなって来たから、今の並び順でも説明しとこうかな。


 今、謁見の間に居るのは幽州組は、私に緑・緋焔・白蓮・星で、仲穎組は、月ちゃん・詠ちゃん・恋ちゃん・音々ちゃんだね。

 官職持ちと補佐の人に護衛役なんだよね~。

 んで、並び順は、中央の玉座には当然菊香ちゃんが居て菊香ちゃんの右隣に清凛君がいる。

 そして玉座の階下に、私達が左右に並んでるんだけど、右側に緑・白蓮・緋焔・星で、左側に月ちゃん・詠ちゃん・私・恋ちゃん・音々ちゃんになっている。

 体格差で月ちゃんが見えなかったりするけど、公式の場ですから仕方ないのですよ。

 私が左側に居るのもね。

 其処まで、脳内説明をしていると漸く平伏してる人達に緑が命じる。


「皆さん、面を上げなさい。」


『はっ。』


 1人以外綺麗な所作で顔上げたけど、まあ、ある意味壮観かもね~。


 今此処に居るのは、檄文に名前が載っておらず且つこの場に来れた又は代理の人のみ居る。

(理由が明確で無い又は裏取りして灰色か黒かった人の代理等はお断りした上、制裁が加えられる予定。)

 緑と詠ちゃんが考える制裁とか…想像したくないわ~。


 とりあえず、この場に入れた人達なんだけど、母上に手紙を送って貰った、劉景升様の所の代理である黄漢升さん、母上の友人っつ~のは、後で知ったんだけど、何か寂しそうに笑うのが印象的だったね~。


 続いて劉李玉様の所の代理として来たのが、焔耶のお師匠様である桔梗様だった。

 今焔耶が警備に着いているので、私としか話してなかったけど焔耶が帰ってきたら2人で桔梗様にお話をしに行こうかと思ってる。

 桔梗様は、焔耶の事を実の娘みたいに思ってるからね。


 正直母上が居なかったら、こんな工作が上手く行く事はなかっただろう。

 全部上手く行ったら一度家に帰ろうかな。


《…おい、まだ話終わって無いのにフラグか?by.作者》


 うん?何か聞こえたけど気にしない気にしない~♪


 後の人達は良く判らない人が多いんだけど、緑にとっては想定内な人が大半だったみたいだね。

 ただある人達が来てると判った時、緑の左眉が一瞬動いたんだよね。


 セレモニーを終えて謁見の間に居た私達は、会議室に漢升さんと桔梗様にその人達を呼んだんだ。


「藍、相変わらずやる気の無さが目立つわね?緑も大変そうじゃない。」


「そうですね、華琳さん。只でさえやる気を出さない人なんですけど、近頃は特に酷くなりまして。」


 そう、先ずは私の親友である曹孟徳、華琳が来ていたのである。

 緑の知識では華琳は漢王朝を裏切ると出ていたが、演義の知識であり、物語は所詮物語なのであって、歴史書では無いから緑は途中で考えを改めたらしい。


「それにしても、華琳さんは何故、反董卓連合に参加しなかったのですか?」


 この言葉に、菊香ちゃんや清凛君も反応したが、華琳の答えはある意味シンプルだった。


「あなた達、公孫家が参加しないと思ったからよ。」


「私達が、ですか?」


「その通りよ、右宰相満伯寧殿。昔のままの公孫家なら、力で麗羽に潰され無いように連合に組したでしょうけど、今や幽州の公孫家は、この大陸でも有数の力を誇る大国よ。その自信に満ちた当主である、今や大将軍になった、公孫賛率いるこの公孫家が、あの連合に力を貸す意味が無いと判断したのよ。」


「流石は曹孟徳と言った所でしょうか、今後ともよい関係を築きたいものですね。」


「此方としても、友人達が権力者なら、力を借りやすいもの、お互い様なのよ。」


「「ふふふっ。」」


 緑と華琳の話し合いは、まあ、牽制を楽しみながら放つ話し合いになっております。

 菊香ちゃんと清凛君の目の前で、やるこっちゃないとも思うんだけど、慣れる意味もあるからなぁ。


「それにしても、四人組の1人が居ないと言うのも違和感があるわね。」


「焔耶も今では、徐公明大尉の秘書兼公孫家の将軍ですからね。」


「なるほどね。まあ、あの子ならそれくらいは出来るでしょう。緑、今思ったのだけど。」


「何です?華琳さん。」


「藍の不真面目に磨きがかかったのって、大尉になってからじゃないかしら?」


「そういえばそんな気が…」


 さて、ヤバそうな空気ですね~。

 誰にも見つからない様に撤収ですよ~。

 席から離れて隙が出来た、今が…駆け抜ける時!!


 そう思ってた時期が私にもありました。


 まあ、緋焔に首根っこ捕まえられて、首が締まってたりするんですよ。

 あ、席に戻された。


「これは無いわ~。」


「あなたね、あの状況でどうやって逃亡する気だったの?あまりにもバレバレで、流石になにも言えなかったわよ?」


「藍、あれは酷すぎるわ…」


「ウケるかな?と思ってやった。反省や後悔はしていない。」


「「反省はしなさい…」」


 2人からの言葉責めにゾクゾクしてきたよ。

 ハッ、私変態じゃないよ!!


「藍、諦めろ。決まった事を今更覆せないんだからさ。お前がどれだけ馬鹿な事をやってもな。」


「白蓮…いや、まだだ。まだ手はあr…「「「無い。」」」ぐすん。」


「藍、ごめんなさい…」


「藍、やっぱり嫌だった?」


 泣きそうな声で話しかけてきた、菊香ちゃんと清凛君。

 ああ、もう…腹括れ、ですか…


「泣かないでよ2人とも、頑張るからさ。」


「「うん。」」


 やっぱり子供は…違うね、人間は笑顔が一番なんだから、周りに居る人達だけでも守らないと…

 決意も新たにしていると、緑が華琳に対してお礼をかねた返事をしていた。


「華琳さんには、先程も述べましたが、これからも協力して漢王朝を立て直して行きましょう。」


「勿論よ、あなた達となら上手くやれると確信しているわ。」


 おお、綺麗に纏まった。

 この事で漢王朝の立て直しは、間違いなく前進して人の血が流れる量が少なくなると信じたい。

 そう思っていると、もう一方から意見が出てきた。


「あの、そう言うことなら、袁紹さんも混ぜてあげたら良いと思うんですけど。」


「…玄徳殿、本気で言ってますか?」


「はい、勿論です♪」


 うわぉ、此処に来てとんでもない横槍が入ったよ。

 って此処で終わるの!?

 気まずすぎるって作者ー!!



 こんな切り方してみました~。


 はてさて、私はどうするんでしょうね?

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