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第44話「相変わらずな公孫家」

 第44話で御座います!


 私の好きなマンガのネタが一部使われておりますが、お気になさらないように~w

side 藍




 白蓮が2人の背中を撫でていると、皇子が離れた様だ。

 尚、私達は前話から平伏しっぱなしである、腰が痛いよ。


《メタいから言うなよ?by.作者》


「あ、あ~すまなかった、白蓮。」


「いえ、皇子こそ大丈夫でしょうか?」


「その様な堅い口調は止めてくれ白蓮。」


「しかし…」


「止めてくれ。」


 一瞬皇子が黒くなった様な気がしたが、見えないので判断出来ないね。


「白蓮の部下達も面を上げてくれ。」


「「「「「「はっ。」」」」」」


 みんなして顔を上げた時に見えた皇子の顔は、目が少し赤かったが、凄くスッキリしていた。

 多少悩みや不安が解消されたのだろう。


「それで、これからどうするか考えはあるのか?」


「はっ、それは…」


「白蓮?」


「あっいや、しかし…」


「白蓮…」


 黒くなったと思わせて泣き笑い顔ですか、皇子なかなか良い攻めだね。

 おっと、心の声が聞こえたのか、白蓮が私を睨んだよ。


「月同様白蓮も信用したんだ。けれど堅いままだと、やっぱり寂しいよ。」


「うぅ、判ったよ、判りましたよ、普通に話したら良いんだな?」


「うん、そうして欲しい。」


 頭を片手で支える白蓮を笑顔で見つめる皇子。

 やっぱり子供には笑顔だよね~。


「あ、あの。」


「っ!?何でしょうか、陛下?」


 そう言う白蓮に陛下は両頬を膨らませて不機嫌を表す。


清凛(しょうりん)には、普通に話すのにアタシは駄目なの?」


「あ、いや、へ?」


菊香(きくか)姉さん、白蓮が困ってるじゃないか。」


「清凛だけズルいよ、アタシだって同じにしてくれなきゃやー!!」


「菊香姉さんは、何時だって我が儘ばかりじゃないか!こんなとき位大人しくしてよ!」


「ああ、うぅ…」


 おう、前話じゃなくて、さっきまでの凛々しさは何処に消え去ったのだろう。

 白蓮が子供2人に押されている!ギブか?ギブアップなのか!?


「藍!緑!助けてくれ!!」


 カンカンカン、白蓮さんがTKOされました。

 しゃーないなぁ、此処は藍さんが何とかしよう。


「陛下に皇子、ちょっと待って貰っt「「どうなの白蓮!!」」げふっ。」


 私もTKOされました。

 床を涙で濡らしていると緑さん、じゃなくて緑様が、音もなく立ち上がって、駄々っ子になった陛下と皇子の後ろに立ち、2人の頭頂部に拳骨を食らわせた。

 マジか、緑様!?

 場が凍りついた、目の前の光景に幽州組は目が点になる。

(この時点で泣いてスッキリした良蓮は、いつもの笑顔を浮かべて小首を傾げている。ある意味流石だ。)


 仲穎ちゃん達も、色んな表情を見せている。


 仲穎ちゃんは、流石に驚いたらしく瞳を大きくして小さな右手を口元に当てている。


 文和ちゃんは口をパクパクさせて、震える右人差し指で、3人(この場合、陛下と皇子と緑を指すが、本当は緑だけを指差したかったのだろう。)を指差していた。


 華雄ちゃんは、かなり大きくずっこけている。

 良い転け方だと思うよ、世界が狙える。(意味不明)


 あら?文遠ちゃんは、一瞬驚いた後、緑に笑顔で右拳を突きつけた。

 え?よくやったなの?


 奉先ちゃんは、身を小さくして頭頂部を両手で押さえている。

 確かにあれは痛いと思うよ。


 公台ちゃんは、あの子の口癖である「何ですと!?」の表情で固まってたよ。

 器用な子だね。


 うん?何でそんなに詳しく解説出来るんだって?

 緑様が拳骨食らわせた瞬間、目が点になったと思ったらさ、身体の力が抜けて、何故か急に首を回さなくても、周りが見渡せる様になったんだよ。

 あ、何かあったかい光が見えるなぁ~。

 何か言った方が良いかな?

 よし言っておこう。


「逝ける!!」


「「「「「「「「「「「「逝くな!!」」」」」」」」」」」」


 良蓮と奉先ちゃん以外に怒られました。

 この後、緑様が正座している陛下と皇子に説教をし(2人は、トラウマもんの震え方をしている。

)何故か私には焔耶が抱きついたまま離れず、文遠ちゃんは大爆笑し、他のみんな(またもや良蓮と奉先ちゃん以外)の頭の後ろにはでっかい水滴模様が、薄く見えた気がした。


「ごめんなさいぃ…。」


「ぐすっ、うぅ、白蓮…。」


「菊香に清凛、色々申し訳ない…」


 まあ、説教が効き過ぎたね。

 恐れ多い事に此処に居る幽州組と仲穎組の皆が、陛下と皇子の真名を預かる事になった。


「とりあえず、これからの事を説明させて貰って良いか?」


「あ、ああ、よろしく頼む、白蓮。」


「緑、お願いする。」


「はい、お任せ下さい、白蓮様。」


「「ひぃっ!?」」


 滅茶苦茶怯えてるなぁ。

 そんな事を思っていると、白蓮が陛下達2人を背中から抱きしめた。


「あう?」


「ぱ、白蓮?」


「緑は、意味もなく怒る奴じゃ無いから大丈夫。さっきのだって2人が騒いだからだしな。」


「緑、さっきはすまなかった。」


「緑、ごめんなさい。」


「いえ、此方こそ陛下達に手をあげてしまいました。許される事では御座いません。」


「いや、白蓮が困ってたのに、止まれなかった僕や姉さんを止めて叱ってくれたから、その、嬉しかった。緑、ありがとう。」


「緑、ありがとう~。」


「拙い態度でしたg…「ただ」はい?」


「堅い態度は嫌いだ。皆もこれからは普段通り接してほしい。」

「アタシもそうしてほしい~!」


「判りました。ただ、あたしの軍議の口調は、これなのでそれは許してください。」


「うむ。」


「は~い。」


「白蓮様、会議室に行った方が良いかと。」


「そうだな。皆、移動しよう。」


 と言うわけで、謁見の間から会議室へ移動する事になりました~。

 一時はどうなるかと思ったけど、これからもどうなるかさっぱりだねぇ。

 気合いいれてバンガローっと。

 え?緑さん、どうなさったんですか?

 いやいや~、私がオヤジギャグなんて言うわk…


「にぎゃー!?」




side 藍 out

 劉弁陛下と劉協皇子の設定です。


姓 劉  名 弁

字 伯相(はくあい)

真名 菊香(きくか)


 史実では、何太后の息子だったが、即位5ヶ月で董仲穎に廃位された上、反董卓連合の旗頭にされるのを恐れた董仲穎が李儒に命で毒殺された子。

 この物語では、弟である清凛(劉協)を可愛がる普通の女の子。

 少々人見知りで顔見知りには、我が儘を言うが甘え方が判らないだけであり、根は素直である。

 尚、彼女の母にあたる何太后は何進暗殺の際、反何進派の宦官に城壁の上で突き落とされている。


容姿 某魔法騎士第二期で登場する、中華風の国のお姫様。


 キャラの性格に元ネタの性格を若干付け足しました。


姓 劉  名 協

字 伯和(はくわ)

真名 清凛(しょうりん)


 史実では、様々な諸将に皇帝の権威を利用され最終的に曹孟徳の息子、曹子桓に皇帝の座を禅譲した。

 この物語では、穏やかだが子供とは思えない冷静さを持った少年。

 可愛がってくれる菊香(劉弁)や自分と姉を救ってくれた月の為に、必死になって皆を守ろうとした子である。

 また、この子は姉にも甘えられる(我が儘を言われる)事と生来の穏やかさが祟り、我が儘を言えない子になってしまったが、白蓮の包み込む様な優しさ(父性?)『それは違う!by.白蓮』や緑のお仕置き『佐吉さん、潰しますよ?by.緑』により、自分を少しずつ出せるようになった。


容姿 性格が穏やかになったユリウス・フォン・ギュンター(某宇宙世紀のロボットアニメがゲーム化した時のオリジナルパイロット)

 作者が、マジでお世話になったキャラである。

 台詞が生意気だが、力が違いすぎた。

 オールドタイプが大好きなんだよ!!!




 ショタだろうがお転婆だろうが、可愛いは正義です。


 シリアスかと思わせてギャグにするのが、佐吉クオリティですよ~。


 やっぱり二度使わないけど、セクシーコマンドのタグを入れた方が良いんだろうか…


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