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第40話「幕間・妹の不安と喜びと」

 第40話で御座います!


 なんだかんだで40話です。

 今回の幕間は、彼女の為?百合全開になっております。

side 焔耶




 黄巾賊との戦いが終わり、玄徳一行が幽州を旅立ってから幾日か経ったある日、藍お姉様が心配かけたお詫びにと、今度の休みを共にすごしてくれると言ってくれたので、飛び上がりそうなぐらい喜んだ。

 戦が終わった後で緑姉さんから、『お許しを得た』藍お姉様が誘って来るまで我慢して欲しいと言われた為だ。

 藍お姉様ご自身が、いくら大丈夫だと言っても信用出来ないからな、無理した前科があるし。

 藍お姉様が不調だったのには、皆が気付いていたが、お姉様は変に頑なな所があるので、理由を教えて貰えなかった事が凄く悲しい。

 だから、休みの前日からお姉様の部屋に行く事を決めていた。

 当然だが、お姉様に前日から可愛がって貰うのも忘れてないぞ。


「お姉様ぁ…」


「どしたのかな?焔耶。」


 休日前夜、藍お姉様のお部屋で情事の後に聞いてみる。


「ワタシは、信用出来ませんか?」


「焔耶…。」


「ワタシは、お姉様のお力になれませんか?」


「傷つけちゃったよね。ゴメン、焔耶。」


「お姉様が壊れて行くみたいで凄く怖かっt…ぐずっ」


 あの時お姉様が倒れた光景を思い出して涙が出てくる。

 お姉様があのまま目覚めなかったら、きっとワタシは後を追っていただろう。

 それだけお姉様はワタシにとって、大事な失いたくない存在になっている。

 負担にはなりたくない、でもくっついて解け合いたい。

 そんな葛藤など常について回っているからな。


「お姉様ぁ、好きです、愛してます。」


 涙ながらに言うワタシをお姉様は優しく抱きしめてくれた後、深くてとろける様な口付けでワタシを快楽に落としながら、ゆっくりと時間をかけて交わり合った。




 朝、目が覚めるとワタシはお姉様に抱かれながら、優しく頭を撫でられていた。

 気持ちよくて、ワタシも微睡んでいたので、そのまま暫くお姉様にされるがままになっていた。


「お早う焔耶、気持ち良いかな?」


「何もいらなくなる位、気持ちいいです。」


「じゃあ、今日の夜は抱かなくて良いかな?」


「意地悪すぎますよ、お姉様ぁ、今日の夜もたっぷり可愛がって下さい。」


 身体を抱かれながら撫でられてるだけで、酔った様になるのも何時もの事だが、慣れることが全くなくてすぐに身体中の力が無くなりお姉様に自分を委ねてしまう。

 これはもうどうしようもないようだ。

 このままうとうとしながら怠惰に過ごすのも良いかなと思ってしまったが、ふと思い出した事があったので、床の誘惑から無理矢理覚醒してお姉様と街に出るのだった。




 流石に怠けすぎた様で、もう太陽が天辺に来てしまったので、今日は外の最近出来たと言う食堂で食事にする事にした。

 お姉様に作って貰うと言う葛藤に苛まれたが、今日はお姉様の手を煩わせたくなかったので、外で食べることにしたのだ。

 お姉様も食堂の料理を気に入ってくれたのか、食べながら何の食材で何処の調理法か熱心に聞いていた。

 こう言う所でも、お姉様の料理へのこだわりを感じる。

 ああ、お姉様に寄り添って食べる食事の時間は至福の一時だった。

 お姉様に食べて貰ったり、食べさせて貰ったりしたのも楽しかったな、今度城でも緑姉さんと一緒にして貰おう。

 などと考えていたら、お姉様から質問が来た。


「それで、今日はどこに行くのかな?」


「はい、此方なのですが。」


「貴金属店?」


「はい、お姉様。」


 昔、洛陽に着く前に頂いた首飾りはワタシの一生の宝になっているが、ワタシからお姉様に何かを贈ったことが無かったのだ。

 お姉様に追いつこう、お姉様の役に立とうなどと思っていたためすっかり失念していたのだ。

 ワタシからお姉様へ何か贈りたい。

 今まで沢山の物を頂いたから、少しでもお姉様にお返しがしたい。

 と言うのと、北郷から聞いた、大切な人に自分と同じ品を身に付けたり使って貰う『ぺあるっく』なる風習を聞いた時、それだ!!と思ったので、お姉様とお揃いの品を身に付けたくて此処にお連れしたのだ。


「ふ~ん、『ぺあるっく』ねぇ。」


「い、嫌ですか?お姉様?」


 忘れてた、ワタシが幾らしたくてもお姉様がしたくなかったら意味ないじゃないか!!

 その考えに今辿り着いて、頭を抱えてると、お姉様が髪を優しく撫でながら話してくれる。


「いいよ、なら2人で探そうか。」


 お姉様が笑顔を見せながらそう言ってくれたので、思わず嬉しくなって抱きついてしまった。


「~♪」


「焔耶が鼻歌を歌う位嬉しかったかな?」


「はい、一生の宝が2つになりましたから。」


 お姉様に今度こそと言う事で、同じ意匠の飾り気のない銀の指輪をワタシとお姉様が一つずつ買って、店の者に頼んで指輪に言葉を刻んで貰った物をお互いに交換した。

(お姉様からそう提案された時、やっぱりお姉様は凄いなぁと思ってしまった。)

 ワタシが刻んで貰った言葉は『我愛藍姉様』だ。

 簡単すぎたかとも思ったが簡潔な方が、気持ちが伝わると思ったんだ。

 お姉様がワタシに贈ってくれた指輪には、『我愛大切人焔耶』と刻まれていた。

 ワタシは、お姉様に物や言葉、行動でワタシへの好意を示して貰ったが、形になった言葉はとても心が暖かくなるものだと思ったのだった。




 夕暮れになったので、お姉様が城で食事を作ってくれた。 せっかくお姉様の手を煩わせない為に外で食事をしたのだからと言おうとしたら、ワタシの唇を藍お姉様の人差し指で抑えられて、黙らされてしまった。


「焔耶の贈り物の提案が凄く嬉しかったから、焔耶の為に料理を作ってあげたいんだ。」


 お姉様…ズルいです。

 そんな事を言われたら何も言えないじゃないですか。

 その後お姉様に背中を押されて席に着かされた。

 手伝おうとしたのだが、「すぐ出来るから座ってて♪」と制されてしまったので大人しく座っていると、少しして料理が来た。

 量は少な目だったが、種類が多くて凄く美味しかったし何より料理を食べているワタシを見ていたお姉様が、とても嬉しそうだったのが印象に残った。




 食事の後、ワタシとお姉様は2人でお風呂に入った。

 お姉様が、ワタシとお姉様の休日を風呂の日に合わせてくれたらしく、月明かりと松明の明るさで良くお姉様のお身体を見られたし、お姉様の背中を流せて凄く嬉しかった。

 ただ、風呂に入っていた際、お姉様がワタシの胸を見て落ち込まれたのは困ってしまった。

 やはり、お姉様に「お姉様の胸は小さくて可愛いです。」などと言ってしまったのが駄目だったようだ、今後は気をつけよう。




 休日の終わりはやはり、お姉様のお部屋の床で交わり合う。

 ずっとこうしていたい、お姉様、気持ち良いです。

 そう思ってとても眠くなってきた時に、お姉様がワタシの頭を撫でながら言ってくれた。


「焔耶、理由を言えなくて本当にゴメンね。」


「お姉様ぁ、もう良いですよぅ?」


「ありがとう、焔耶。隠し事してるみたいで凄く辛いよ。」


「お姉様は、ワタシを愛してくれています。それだけで十分です。」


「焔耶…やっぱり焔耶は優しい子だね。」


 そのままお姉様に優しく口を吸われてゆっくりと優しく交わり合ってワタシを意識を失った。

 お姉様。お姉様がワタシに何か隠し事をしていてもワタシには関係ありません。

 ワタシには今が一番大切ですから、愛してますお姉様。

 おやすみなさい。




side 焔耶 out

 適当に作ろうとしても、焔耶の百合なら後3話は作れそうだ。


 反董卓連合って何時始まるんだろう?

 もうすぐですよ、と言いたいものですね。

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