第20話「緑さんと焔耶ちゃんは仲良し?」
第20話で御座います!
サブタイのネーミングに捻りが無さ過ぎる…
朝になりました。
はい、現場の藍です。
昨日の出来事により、緑の魔弓に殺されそうです。
「緑さん。」
「聞くべきモノは何もないわ。」
そう断じられ、緑は、神弓「イチイバル」で矢を精密射撃してくる。
同じくオーディンさんから貰ったと言う神弓イチイバル。
私のミストルティンと同じく神の武器らしいが、緑の神弓は此方の魔剣よりタチが悪い。
持っているだけで、怪我や体力が回復するのは許そう。
だが、矢が切れそうになると自動的に矢が補充される点が納得できない。
おかげで、緑の矢切れによる引き分けが無いのだ。
当たると死ぬから、どう考えてもこの直撃コースは弾く必要があるなぁと思いながら、余所見をする。少し離れた場所で此方を見ながらオロオロしている焔耶の姿と、変わらない表情で此方を見つめている緋焔が見えた。
とか別の事も考えながら矢を回避する。
そうしていると、矢の精密射撃が止まった。
そして、無表情の緑がゆっくり近付いて来る。
焔耶が怖がってた感覚が理解出来た。
緑に捨てられる。好きな人に拒絶されるのがこんなに怖いなんて…
私は、今、青い顔しているだろうなと思っていると、焔耶が震えながらも緑の前に立っていた。
「藍お姉様は、悪く無いんです。悪いのはワタシですかr…「あなたは悪く無いわ。」緑姉さん。」
「藍。」
「うん。」
「一発殴らせて。」
「判った。」
「緑姉さん!」
そう涙目で叫ぶ焔耶を押しのけ緑が私の目の前に来る。
改めて見ると少し彼女の方が背丈が大きいんだなと現実逃避な考えをしていると、緑が黙って口付けをしてきた。
昔の彼女からは、想像出来ない行動だ。
一瞬メガt…げふっこほん(これが電波を受信するって奴かな?)、目が点になり緑の顔が離れた後、漸く一言言えた。
「なして?」
「あたしより先に焔耶としてズルい。」
「え~と、え?」
「居た時間は短いけど、焔耶は良い子よ?だから押しのけたら藍もあたしも焔耶も、ろくな事にならないだろうなぁってずっと考えてたの。」
「緑姉さん、ワタシ…」
「焔耶。」
「はい。」
「1人締めは無しよ?」
「はい、緑姉さん!」
はぁ、良かった良かっt…
「まだ終わってないよ?藍。」
「は、はい。」
「『今度』は2人を幸せにしてね?」
「判った。」
『今度』は、か。
今度こそ終わったと思っていると緋焔が話に入って来た。
「…じゃれあいは、終わったようだな。」
「ごめんね~緋焔♪」
「緋焔、その…」
「…焔耶、気にするな。ところで、朝飯抜きで行くのか?」
「緑~。」
「もう少しで村だけど、どうなってるか判らないから、少しお腹に入れておきましょう。藍と緋焔、支度お願いね。」
「はいは~い。」
「…判った。」
「はいは一回、焔耶はあたしを手伝ってくれる?」
「判りました、緑姉さん。」
こうして、遅い朝食を取りまたギョウを目指したのだが、この時は緋焔の瞳の色が一瞬変わった事に私は気付けなかったのだった。
もうちょっとで幽州ですか…
やっと一区切りの話数になりましたが、恋姫の序盤にすら入れておりません。
一歩ずつ頑張りますよ~。