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第14話「絶望の宇宙(洛陽)に」

第14話で御座います!


あとがきにて、藍の設定を書かせていただきました。


興味のある方は、ご覧下さい。

side 緑



藍と別れてあたしにとって長すぎる時間が過ぎた。


あたしを支えてくれたものは、残念だが家族ではなく藍が送ってくれた手紙の数々だった。


ほとんど竹簡で小さくしていた為、文章も少なかった。


当たり前だ、藍の家は裕福とは到底言えない。


竹簡で手紙を頻繁に出す事自体厳しい筈なのに…


藍が無茶をしたんじゃないかと怒る反面、竹簡が届く度に踊り出したくなる衝動に駆られる。


これでは依存だと、頭の中では理解しているが、竹簡が来ないと心が壊れそうになるのでどうしようもなかった。


そう言えば、確か誰かの名前を書いた竹簡が来てた気がしてたんだけど、何処に行ったんだろう?まあ、思い出せないなら大した内容では無いから放っておきましょう。


それよりも、藍がもうすぐ此処、洛陽に到着する予定なのだ。


ああ、藍に会えたら何て言おうか、この服似合ってるだろうか、あっ藍の為に調べた洛陽や他の地域の情報をお茶をしながら語り合おうか…


止め処なく溢れる藍とのランデブーを夢想していると、後ろから忘れる筈の無い声がした。


「緑、待たせたかな?」


そんなに待ってないよ、と伝えようと振り返って藍を見た瞬間、腕に絡みついた寄生虫をミツケテシマッタ。




side 緑 out









side 藍




漸く会えた緑に話かけ此方に振り返った瞬間、緑の笑顔がひくつき、目の光がなくなった上に前髪で隠れて見えにくくなり、大気が凍りつき、身体が震え、冷や汗が溢れ、目の前が霞み、舌が渇き、呼吸がしにくくなり、心臓が痛み出した。


何?この状態。

私、死ぬのかな?

本気でそう思ったがすぐ近くにあった食堂に行きたいと、掠れた声で絞り出すように言うと、空気が動き食堂に入ることは出来た。


席に着いた瞬間、先程の状態に戻り、さっきまでお客さんで賑わっていた食堂からお客さんが消えた。


注文を取りに来た給仕の女の子が、席に近づいた瞬間『ひぃ』と言っていた気がするが、構っていられなかった。


何とか注文し料理を待っている時に漸く緑が話始めた。


「私の名前は、姓は満、名は寵、字は伯寧と申します。

藍とは将来を共に歩いて行こうと誓い合った仲なのですが、ランさん、そちらのくs…方はどなたでしょうか?」


威圧感が更に増してきた為、頭が動かないどころか、気が遠くなりそうだった。


そんな時に、この盲目メッシュ様は火に油を注ぐまねをする。


「私の名は、姓は魏、名は延、字は文長だ。将来を共に歩くと誓った?私は、藍お姉様に身も心も魂すら捧げているぞ!!」


「身?心?魂?クソ虫の分際で笑わせないで貰えませんか?そんなモノなどとっくの昔に捧げてます。その程度で何を仰いますやら。」


「何だと?!私の愛は天より高く地より深いのだ!!それに、見るが良いこの首飾りを!!藍お姉様が手ずから作り贈って下さった品だ。うん?まさか、私が藍お姉様と腕を組んで歩いているのを見て嫉妬でもしたか?」


「お嬢さん、言い残したい事はそれだけですか?でしたら、そろそろ念仏でも唱えておかれると宜しいかと。」


「望むところだ!!私こそが、藍お姉様に相応しいと言う事を貴様の命に教えてやろう!!」


両者は立ち上がり状況は一触即発、血みどろの抗争が勃発しそうになった瞬間、私は命を燃やして2人に怒鳴りつける!!


「此処は食堂だ!とりあえず座れ!!」


「「その前にどっちか選びなさい(んで下さい)!!」」



パトラッシュ、私もう燃え尽きたよ。


その後、武器を構えそうになった2人の前に震えながら涙目で料理を運んできた英雄、さっき注文を取りに来た給仕の女の子が来たことにより雰囲気はそのままに、休戦となった。


この間燃え尽きながらも給仕の女の子の手に金の粒を渡し、店や君に迷惑を掛けたと小声で言って送り返した後、食事をしたが無言+威圧感+怨念が飛び交う中の食事に楽しさや満足感などある訳がなく、此処まで来ると味すら無くなるんだなと、他人事の様に思った。


むしろ他人事の方が良かったと思った私は、臆病者なのだろうか…


食事が終わり外に出る際も小事があったが気に掛けられなかった。


(緑があの雰囲気のまま張り付いた笑顔で店主に料金を支払っていたのだ。店主の顔が紫色になって心臓を抑えていた様には見えなかった。私には見えていない。)


その後、洛陽の街を歩いて居たが、雰囲気が寧ろ悪くなり(藍を挟んで右に緑、左に焔耶と言う状態で両者が腕を組み、女の子が言うとは思いたくない罵詈雑言のオンパレード)モーゼの十戒のごとく道が開けた。


そして夕方、私は耐えきれなくなったのだった。


「貴様…少し頭が良いからといい気になりおって…」


「あなたこそ、多少頭が回ることに驚きを隠せませんね。」


「…eなの…」


「え?」


「藍お姉様?」


「ぐすっ何で2人共喧嘩するの?私には2人共大切な人なんだよ?何で2人共貶しあうの?もうイヤだよー!!」


そう言って道のど真ん中で恥も外分も無く大泣きしてしまった。




side 藍 out






side 焔耶



重い雰囲気の中満寵と共に満寵の取った宿に帰る。


ワタシの背には、泣き疲れて眠っている藍お姉様が居る…


身も心も捧げている?藍お姉様を事もあろうにワタシが苦しめて何を言っているんだ…


そう情けなさに気落ちしていると満寵が話し掛けてきた。


「魏文長さん。」


「何だ?満伯寧。」


「お互い藍が好きなのに藍を傷つけてしまいました…」


「ああ、これでは、愛がなんだの語れないな。」


「魏文長さん、あたしの真名は緑って言います。受け取ってくれませんか?」


「恋敵なのにか?」


「だからこそです、二度とこんな事を起こさない為にも。」


「無理だな。」


「やはり…」


「すまない言葉が足りなかった、真名は受け取るが、お前が言った過ちについてが無理だと言いたかったんだ。」


「馴れ合いでは、競い合えない…という事ですね?」


「ああ、そう言う事だ。」


「判りました、確かに遠慮や馴れ合いだけでは駄目でしょうしね。」


「ワタシの真名は焔耶だ、受け取ってくれ。」


「受け取りました、負けませんよ?焔耶。」


「望むところだ、緑。ワタシは負けん。」


そう言いながら緑と2人で笑い合いながら、宿への帰路に着いたのだった。


余談だが、宿で眠る際、緑が右側を譲ってくれた。そして藍お姉様を挟んで左側に緑が入り就寝した。(一つしか寝床がないのかだと?2つあるが使う必要があるのか?)


そして、その朝、緑と2人で精一杯の謝罪と仲直りをした事を藍お姉様にしたんだが、『判った、許してあげる』と言って貰った上に、ワタシと緑の2人を思い切り抱きしめて下さったのだった。


(この間、ワタシも緑も記憶が飛んだのだが蛇足だな。)




side 焔耶 out

藍の設定で御座います。


姓 徐  名 晃   字 公明 真名 (らん)


性別 女性


前世 片桐慎之介

(かたぎりしんのすけ)


性別 男姓


前世では自衛官の背広組(武道は護身術程度)であったがマジなエリートを殴った為出世街道から外れてしまった。


殴られたエリートの親が上官だった為、怒りを買い某国の制圧作戦の補給ライン構築の為と言う内容を言い渡され現地へ飛ばされた際、戦場の凄惨な空気をその身に受けた。


その後、長期休暇を取ってフィンランドへ行った際、泊まっていたホテルがテロに会い死亡した。


容姿 DQⅢの賢者のツンツン髪が寝ている顔(額の冠は無し)で、基本的に背広姿。


今世(恋姫の世界)は、幼少期には笑顔で走り回る元気っ子。


官吏になった際、前世の知識を小出しだが出し補給線を構築した為、周りの官吏を驚かせ、期限を延長して欲しいやこのまま官吏に等と言われたが、父親の知人である上司は、彼女が河東郡だけでは収まらない器であると仲間の官吏に訴え彼女を期限で切り、世の中に送り出した。


容姿 TOD1のルーティ・カトレットをメインに据え、髪色が藍色でへそ出しを止め長ズボンを履いている。


そこにファイヤーエンブレム・聖戦の系譜のNPCエルトシャンの赤シャツに黒い鎧を胸当てのみ付けてマントを羽織った姿。


三国志11のデータを元にしたステータス


統率 88

武力 90+15

知力 74+5

政治 48+10

魅力 71+5


武器 ミストルティン(剣)


技と魔法防御が上がり剣に付いているスキル「必殺」のおかげでクリティカルヒットが出る剣、この聖戦の系譜で作者は、関係者を隣接させた、エルトシャンの息子アレスを最終章で大暴れさせた。


(近づく敵が斧の為補正で攻撃が当たらず、敵が自殺しに来ていた。)


スキル


必殺(ミストルティンのおかげで敵に大ダメージを与える。)


前世の知識(背広組で培ったバランス感覚で前線維持や補給線を確保出来る。)


ハーレム気質「狂」(女の子が寄ってくるので魅力が上がるのだが、本人が望まないのに場が荒れる事がある。)


自衛官に関しては、独自設定バリバリです。


次話にて緑の設定を載せさせて頂きます。

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