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キノコとようせい!  作者: まいまいഊ
-妖精と行き当たり-
81/100

81・部屋の奥にはマッドな白衣おやじ(ハゲ)

「ワシは知る人ぞ知る……」

「知らないな~」

 コキラは研究員のオヤジの名乗りを遮った。

「だぁ~、これだから、ガキは! 名乗らせろ!」

「だって、知らないんだもの。おいらは覚えるつもりはないし、名乗っても無駄だよ」

 案外毒舌なコキラであった。

「ぐ……しかし、ここを知られたからには仕方ない……ちょうど今、廃棄処分にしようと思っていたところだ」

 名を名乗る機会を失ったオヤジは、失敗作の魔物を大量に、放ったのだった。

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