キノコとようせい！

-妖精と行き当たり-

78・床が熱くなる魔法を使う

「すっごく熱く熱くなぁれ～」

　コキラは魔法を使った。それは床が熱くなる魔法。

　天井付近にいるコキラにはまったく影響はない。被害に遭うのは地に足をつけている者たちだけ。

「両手挙げて、右足跳ねて、左足蹴って、新しい踊りでもしているぅ？　楽しそうだね～」

　彼らの自由を奪ったところで、次々に眠りの魔法をかけていく。コキラは一度に一体にしか眠りの魔法をかけられないのだ。

「てい！」

　そして、最後の見張りは眠りに落ちた。