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48・だれかが、何かのために魔物を作っている?
襲い来る者たちを蹴散らしながら、変わったものが何かないか捜し歩いた。
しかし、森に怪しげな場所は見当たらなかった。
「魔物は多いが……普通の森にしか見えない」
森に詳しいオウギが思ったことを言う。
「おいらもそう思う~」
「魔法生物が自然発生するとは思えないし……」
ミカサも首をかしげている。
「自然発生するような何かがあったとか?」
「それはまだ分からないわ。でも、それでも何か痕跡くらいはあってもいいと思うの」