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キノコとようせい!  作者: まいまいഊ
-妖精と髪飾り-
31/100

31・妖精の定位置

「おいら、ここ気に入っちゃった。時々座っても良い?」

「もちろん……」

 オウギにとっても、この提案は願ってもいない申し出だったのだ。


 その日以来、コキラは暇さえあればオウギの髪飾りに座っている。すっかり気に入ったのだ。


「重くないの?」

 気になったミカサは、オウギに聞いてみた。

「ほとんど重さはない」

 まるで最初から髪飾りの装飾であったかのように、妖精の羽が美しく風に揺れている。

「これはこれで、良い作品だ……」

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