23/100
23・妖精は閉じ込められない
「しっかし、こんなの『閉じ込めた』に入らないよ」
光がほんの少し漏れる使い古された匂いのする麻の袋の中でコキラはささやいた。
「隙間が小さいから通り抜けられない? 瓶のふたをして密閉すれば出られない? そんなの間違いだよ」
妖精はそれら物質でできた物では捕らえることができないのだ。
「おいらたちについての知識があんまりないんだよね、人間って~」
その袋が、魔法の力を帯びていたのならば少し話は違っていただろうが。
「しっかし、こんなの『閉じ込めた』に入らないよ」
光がほんの少し漏れる使い古された匂いのする麻の袋の中でコキラはささやいた。
「隙間が小さいから通り抜けられない? 瓶のふたをして密閉すれば出られない? そんなの間違いだよ」
妖精はそれら物質でできた物では捕らえることができないのだ。
「おいらたちについての知識があんまりないんだよね、人間って~」
その袋が、魔法の力を帯びていたのならば少し話は違っていただろうが。
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。