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キノコとようせい!  作者: まいまいഊ
-妖精の旅立ち-
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1・森の中の妖精

 真っ赤なきのこは、白い斑を散らし、木の陰でひっそりとたたずんでいる。

 そのきのこが突然揺れ、鮮やかだった紅が茶に変色し、萎びていく。


「こんな小さなきのこじゃ足りない~」

 そのきのこの陰から小さな生き物が現れた。それは妖精と呼ばれている種族だ。

「もうこの森は駄目だな~。おいらの腹を満たせる物がないや」

 この森で食料になる物は、あらかた食い尽くしてしまったのだ。

「よし! 旅に出よう」

 こうして旅立ちを決意した。

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