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クァバラ  作者: 日旅 夏
1/1

Prolog

AI学習、無断転載、盗作はやめてください。



 この記録はどこにも残らない。残せる事も無い。誰もこの先、生きていないから。


 人の死で埋め尽くされた荒野を踏みしめ、あてもなく歩く。昔なら誰かがこの死を弔おうとしたのだろうが、生憎もうそのような人間はどこにもいない。死は日常であり、残人の踏む地面となった。

 …この死の中には、かつての友も居たのだろうか。


 遙か遠くの思い出に思いを馳せても、何も思い出せない。


 …いや。一つだけ、一つだけ忘れてはいけない物がーーーーーーー



 …まさかここまで自分も堕ちているとは思わなかった。時間は残されていないようである。しかし、地に伏せる事はまだ許されない。もっと先へ、一歩でも死から遠い場所へ、やらなければいけないことが、成さなければならないことが





 …もしも、この死と絶望の先に命が続いたのであれば、


 ーーーせめて、この結末に行き着かないことを切に願う。


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