表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/14

(3)


小説『あなたの為ならば・・・』


異世界ファンタジー小説で舞台は魔法の国、フラウドール王国。

主人公のニアは、記憶喪失で倒れていたところを孤児院の院長に拾われたため、自分がどこの誰かなど知らない。

ある日、自分が8年前に行方不明となっていた公爵の姪であることを知る。

また、両親はニアが行方不明になった事故で命を落としていた。

公爵家に引き取られ、貴族の通う学園で王子と恋に落ち、両親の死の謎を知るというストーリーだ。


そしてその物語でニアの邪魔をするのが私、ユリア・イグニスだ。

公爵令嬢ユリア・イグニスは、強力な炎の魔法を使い手で何度もニアの命を狙う。

しかし、ユリアは公爵令嬢で悪役という立ち位置でありながら他の小説やゲームに出てくるライバル的な立ち位置ではなく、根暗でストーカー気質の危険な人物なのだ。

自分に唯一他人で優しくしてくれた王子に執着し、そんな王子と恋に落ちるニアを様々な手を使って殺そうとする。


しかし、ユリアの最後はニアを強力な炎の魔法で殺そうとして、返り討ちにあって死亡してしまうという呆気ないものだ。


なんで、悪役令嬢が狂気じみた設定なのよ。

公爵令嬢といえば、完璧で主人公の前に立ちはだかるライバルみたいなポジションじゃないの!?


嫌、絶対に死にたくない。

ユリアは、少し震えた。


せっかくの異世界転生なのだ。

ニアに会わないし、王子を好きになんて絶対ならない、根暗のストーカーにもならないんだから!

自分が死ぬストーリーなんて無視して、貴族の生活を満喫して生きてやる!






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ