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故に私達は「S」ランク能力者なのです。

連載再開します。

 皆様ごきげんよう。私は今ルキウスの発言にとても戸惑っています。そもそも私達は世界政府の中心となる5つの機関のトップです。学園に行く暇なんてありません。


 周りを見てみると様々な反応をしています。


 ゼノはいつもと変わらない胡散臭い笑顔で面白そうに微笑んでいます。あの笑顔なんか怖いんですよね。


 ウィルは呆れた顔をしています。ウィル、とてもその気持ちわかります。


 ジェイドはなんかとてもワクワクした表情をしてます。


 ゼノが周りを見回しながら発言します。


 「ルキウスの意見に反対や質問などはないかい?ないならこの意見にしようか。」


 「はい、反対ではないのですが質問があります。」

 

 ゼノが少し驚いた顔をしましたがいつもの表情に戻ります。ゼノ以外も驚いています。そりゃそうでしょうね。私は普段会議中に発言をするどころか、現状報告でも毎回ほぼ同じことしか言いません。


 「零、なにか意見があるのかい?」


 「えぇ、質問というか疑問が。ルキウスあなたの意見はみんなでSランク能力者として学園に行くという認識で構いませんか?」


 「あぁ、その認識でかまわない。」


 「ジェイドが問題があると報告したのは、上級能力者による下級能力者への態度です。私達Sランク能力者はAランク能力者やBランク能力者などの上級能力者よりも遥かに格上な最上級能力者です。そして私達は、この世界で最も入るのが難しいと言われ一週間在籍しただけでも、尊敬される五大機関のトップです。彼らの目標は5大機関への就職、5大機関のトップたる私達のまでそんな態度取るわけがありません。」


 私の発言に皆難しそうな顔をします。彼らはSランク能力者生まれながらの才能を持っていた者たち。もちろん私も例外ではありません。常人の数十倍、数百倍の努力をしてこの地位を手にしました。しかし努力をしたからと言って必ず結果がついてくるとは限りません。私もですが学園に行く必要がなく行っていないものもいます。


 故にわかっていないのです。自分にどれほどの価値があるのか。この地位を手に入れるために行った努力が常人には不可能なことも。だって、比べる相手がいないのだから。


 努力も才能の一部。


 この世界は残酷です。人が生まれ持った才能を7割とするなら努力をして手に入れられるのはたった3割。どれだけ努力できるかも生まれたときから決まっています。


 嗚呼、この世界は本当に残酷です。

 皆さんお久しぶりです。春夏です。

 今回は零が他のSランク能力者についてどう思っているのかを最後の方少しだけ書かせていただきました。最後の方少しだけシリアスだったかもしれません。

 今後とも春夏をよろしくお願いします。

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