おきてがみ
この手紙はを読んでいると言うことは、僕はもうそこにはいないでしょう。
異変を感じたとのは、とある楽しい日の翌日でした。その日の前日の食卓においしい貝を頂き鍋でさっと火を通し美味しく戴いた日のことだったので今でもはっきりとその日のことは覚えています。まさかそんな楽しいひと時の後にこんなことになるとは思ってもいませんでした。
突如、冷や汗をかき何とも言えない腹痛が僕を襲いました。
たぶん今も狭い白い部屋の個室で今も戦っているかも知れませんし、もしかしたらもう。。。
最後にお世話になっているあなた様にはお伝えしないといけないことがあります。
これを書いている最中も病魔が僕を襲い続けてきますがどうしてもこれだけは伝えたく手紙を書きました。
お昼から有休戴けませんか?
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俺は離席してからなかなか戻らない部下の机に置かれたおきてがみを読み終えて、一言ぽつりと呟いた。
『馬鹿野郎。。。今朝、紙切れてるって言ったじゃないか・・・』