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いつもの日常


カランコロン。

「いらっしゃいませ」


お気に入りの喫茶店 ルブランに入ると、珈琲の芳ばしい香りが胸に広がる。


「こんにちは七瀬さん。今日はいつものですか?」

「あ、蒼井さんこんにちは!いつものでお願いします」


私、七瀬 杏(ななせ あん)は店員の蒼井 柊人(あおい しゅうと)さんに促されるようにカウンターに座り、いつも頼んでいるオリジナルブレンドを待つ。


優雅に慣れた手付きで珈琲を淹れる様があまりにも格好良く、つい見惚れていると、


「あまり見つめられては照れてしまいますね」

と微笑みながら珈琲を差し出された。


「す、すみません…つい」

恥ずかしくて慌てて珈琲を口に含むとふわりと薫る珈琲に少し心が落ち着いた。


ここの珈琲ももちろん好きなのだが、正直蒼井さんを見るために常連になるまで通っていると言っても過言ではない。


スラリと背が高く落ち着いてて、穏やかな笑顔を浮かべている蒼井さんは老若男女問わず人気の店員さんだ。


今日もすでに私以外にも蒼井さん目当てと思われる若い女性客が数人いるようだ。


ちなみにマスターは渋く色気も少しあるおじさんなので、こちらのファンもいたりする。


ただ隠れ家的な雰囲気の落ち着いた喫茶店なので、若い客で騒がれることなく、近所の人や偶然見付けた人たちが目の保養をしながら静かな空間を楽しんでいるという感じだ。


そんな雰囲気を楽しみながら、美味しい珈琲を飲んで癒されて帰るのが私の密かな楽しみで、元気の源なのです。

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