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時代は俺様のものである。エッヘン。

 

 否。俺様、仕事もこなす憎い猫なんである。

 子供に追い掛けられ、ヒラリと塀に飛び乗って華麗に回避。

 美しいレディを口説いて袖にされ。フッ。俺様をフるとは罪な美猫レディだぜ。

 良い香りの花に身を擦り付け身嗜みを整え、夕飯を貢いでくれるレディのもとへ。

「クロ、ご飯食べていく?」

 茶トラの俺様をクロと呼ぶ昼間とは別のレディは、黒革の首輪から外した手紙を嬉しそうに開く。

 時代は俺様、伝書猫のものである。エッヘン。

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