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ふんどしマンの愉快な日常

私とふんどしマンの10の約束~それゆけ!ふんどしマン!!水曜日編~

作者: REZ☆

作っちゃいました。

読みたいといってくれた方、心より感謝。ですが!ごめんなさい。

前回で持ちネタを使い果たしてしまいました。

なので今回はギャグ少ないです。

でもふんどしマンの秘密(?)とかわかるかもしれません。

目標、前方に確認。

ここからの距離、およそ100メートル。

周りに人がいないのを確認。

間に大通り、確認。

左から自動車、確認。

自動車が通り過ぎるのを待つ。

右見て、左見て、もう一度右見て。

移動開始。

たたたたたたたた。

駆け足で大通りを横切って“目標”まで向かう。

誰かに見られた時点でout。

細心の注意をはらう。



喫茶店“恋人たちの甘い夜”。

黒い外装のシャレオツな喫茶店である。

しかしその危なそうな店名からか、客は少ない。

ただ単に交通の便が悪いだけだからなのかもしれないが。

私が何故そんなところにいるか。

誘われたからだ。

待ち合わせ時間は一時。もちろんPMの、である。

現在の時刻、PM12時59分30秒・・・・あ、31秒になった。

そろそろ来てもいいはずだが、未だ奴の姿は見えず。

待つこと、数秒。

まだ来ない。

一分経過。

まだ来ない。

二分経過。

まだ来ない。

五分経過・・・・・十分経過・・・二十分・・・・三十分・・・・・・。

うん。

帰ろう。

そう思って椅子から腰を上げたとき。

「HA-HAHAHAHA----------------!!!!!!」

空からそんな笑い声が降ってきた。

そして。

「HA-HA-HA-HA-HA!」

降ってきた。

空から。

ふんどし一枚の男が。

頭から。

っておいおい?

待て待て待て待て!

早まるな!!

死ぬぞ!ガチで!!

あわあわと私は手を振る。

道連れにされては困るのでなるべく遠くへ避難する。

私が見守る中、男は空中でくるんと半回転。

ふんどしが盛大にめくれあがる。

次の瞬間。

すたっ

男は綺麗に着地していた。

演技を終えた体操選手のように両手を挙げた姿勢で。

相変わらず運動神経だけは良い奴め。

本当に人間か?

ともかく。

この空から落ちてきた男―ふんどし一枚に白い縁のサングラス、白いマントにえ!?頭に何かついてる!?

「HAHAHAHA!お気づきのようだね!私は昨日までのふんどしマンではない!SO!偉大なる蒼水晶の力を受けた私はその名も―ふんどしマンNEO!!」

頭を突き出し、グリコの姿勢をとるふんどしマンNEO。

ジャジャーンという効果音が後ろから聴こえてきそうだ。

心なしかフラッシュが見えた気がする。

突き出した頭にはそれはそれは大きな丸い物体がついている。

ネックレスについている宝石などを巨大化したものを想像してみてほしい。

銀色の枠にはめ込まれた、半透明の薄い青色の石が日の光を反射して綺麗に光っている。

「お、ととととととと?」

重そうだなーと思った途端、頭を突き出した姿勢で固まっていたふんどしマンNEOがよろめいた。

片足で不安定な体制だったので当然だ。

「ぎゃー落ちるー落ちるー!!」

倒れそうになるのを両手をぐるぐるさせてバランスを保っているふんどしマン。

普通にもう一つの足を地面につけろ。

「わっわわっっ!?ちょっ!この石、すごく高かったのに!!」

何!?

高いときいては黙ってられない。

手を貸すつもりはなかったがしょうがない。

はっ!

かろうじてバランスを保っているふんどしマンの頭をつかむ。

そして元に戻そうとして。

「もっ、もう限界だっ・・・・!」

彼がこちら側に倒れ込んできた。

ギャーッ!!!

どてーん。

二人でもつれあうようにして転ぶ。

がつっ

ぐっ!

頭の石が私の顎にぶつかった。

いった・・・・・!



騒ぎを聞きつけてやってきた店員さん達を「なんでもありません」の一言で強引に収めて、ふんどしマンと重なっていた体を離す。

恥ずかしくてあの喫茶店にはいられないので、近所の公園まで二人でてくてく歩き、ブランコに座った。

きーこ、きーこ

特に言葉を交わすでもなく、ブランコをお互いに漕ぐ。

やがて、だんだんふんどしマンの方が高くなっていった。

負けるか!

私はブランコを漕ぐ足の動きを早め、大きくする。

キーコ、キーコ

キーコ、キーコ

キッ、キッ

キュッ、キュッ

ゴンッゴン!

ガツッ、ガツッ!!

「はぁはぁ、はぁはぁ」

ブランコを止め、大きく息をするふんどしマン。

私もブランコを止める。

「君・・・・なかなかいいね。センスあるよ」

ありがとう。

べっ、別にあんたに褒められても、うっ嬉しくなんか、ないんだからねっ///(笑)

「何!?その(笑)の意味は何!?」

珍しく彼が突っ込んだ。

いつもはボケてばかりいるのに。

「彼は突っ込まれるのが好き」

黙っとけ。

「まあまあ、そう言わずにさ、お喋りしようよ」

ふむ、こうして改めて話すのは初めてだしな。

私もお前については色々知りたいことがある。

「あなたのこと…もっと知りたいの…全てを!さらけ出して!」

やっぱり黙れ。

ふと。

ふんどしマンは空を見上げ、遠い目をする。

「あれは…中学生のときだった…」

あ、回想シーン!?

そこ、いきなりいっちゃうの!?

「私は・・・・何をやらせても完璧超人なエリートだった。頭脳明晰。スポーツ万能。そしてイケメン」

いちいちツッコんでいては駄目だ。

スルー、スルー。

「しかしその天才さ故か私は周りから敬遠さえてしまった。友達はなく、親でさえも全てにおいて完璧な私を恐れた」

「ある日、私は考えた。『自分は何なのか。なぜこんなにも天才すぎるのか。なぜこんなにも美しすぎるのか』」

「そんなことを考えて歩いていたら、箱を咥えた猫が道路を渡っていくのが見えたんだ。そして、猫の後ろにはトラックが―!」

ん?どこかで聞いたような。

「危ない!そう思うと同時に体は動いていた。私は持っていた虫取り網で猫を救い上げ、全力疾走。運動神経抜群の私なので間に合ったがきっと凡人にはできなかったことだろう」

「勢い余って虫取り網は折れてしまったんだが、猫は無事でな。それどころか二本足立って毛づくろいを始めた。猫はこっちを見ると、こう言った。『助けてくれて、ありがとうございます―』」

ちょっと待ったぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

それは盗作だ!通報される!!

パロですらない。

その、何だ。

その後にお前の頭にネコミミが生えたりするのか?

「―まあ、そういうワケでいろいろあって私は思ったのさ。『誰かを助けるって、なんてすばらしいのだろう。そうだ!私は皆を助けるヒーローになろう!』」

そうか。でも何故にふんどし。

「だって人に自分の裸体を見られるって気持ちいいじゃん」

変態だ!おまわりさん!!助けて!!!変態がいる!!!!

「そうしてふんどしマンは誕生した。映画化したら全米が涙するね」

しねぇよ。

どこにウルルン要素があるんだよ。

「そういえば、ウルルンといえばウルルン島という島があるのをご存知かな」

知るか。

「まあいい。私のことはあらかた喋った。次は君のことを教えてもらおう」

ええー。

まじか。

「だいぶ砕けた関係になってきたし。なあ、いいだろぉ。少しくらい・・・・」

ええい、気持ち悪い!

腕をからめてくるな!目をとろんとさせるな!!

まあ、少しくらいならいいだろう。

まずは完全な誤解を招いているかもしれないが私は女だ。

「えっ」

途端に固まるふんどしマン。

「それは知らなかった・・・・。じゃあ、今まで私がしてきたアレはコレは・・・・・」

指を折ってぶつぶつ言い出すふんどしマン。

「はっ!てことは私はれでぃに全裸を晒してしまったということか!!なんたる痴態!・・・・でもさすがオレ☆」

馬鹿かこいつは。

そしてな、私は実は―「くきゃああああああ!!」

突然聞こえてきた叫び声。

見ると、いつのまにか私とふんどしマンの二人しかいなかった公園に小さな子たちが集まっている。

「あのかわいいの誘拐しちゃ駄目ですか」

いいけど通報します。

しょぼーんとするふんどしマン。

ここから先は小さい子たちの遊び場だ。お前みたいな犯罪者予備軍はさっさと立ち去ったほうがいい。

「わかった。レディの頼みとあらばしょうがない。私は紳士だからね。それでは―とうっ!」

両手を広げ、足を揃え飛び上がるふんどしマン。(そういえばNEOとかついてたな)

ぐきぃっ!?

「いっつつつつつつつつつ・・・・・・・」

どうした。天罰か?

「背中、つった・・・・・・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

しょうがない。おぶってってやるよ。

「いや、女性にそこまで世話になるわけには・・・・!」

お前フェミニストなのか?

別に私が女性でも関係ないだろ。

今までどおりに接してくれればいい。

「あ、じゃあお姫様抱っこでお願いします」

丁重にお断りします。

そんなあほらしい話をしながら。

二人でてくてくと歩いていった。


・・・・・・・というかふんどしマンよ、中学生とか言ってたが学校はいいのか?



なんか、いろいろ微妙ですね。

いろいろごめんなさい・・・・。

続き読みたいって言う人いるのかな・・・・・。

ネタを充電しておきます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 語り部の人誰か気になりました! [一言] 続き期待してますww
[一言] こんにちはです! 一気に読ませていただきました^^ やはり、作者様のギャグセンスは最高ですね! 憧れます…! 続き読んでみたいので、 書いてほしいです!ぜひ! 楽しみにしております^^
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