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ギルドへの報告と任務報酬


森での討伐を終え、俺は気絶したオーク三匹を荷馬車に乗せ、ギルドに戻った。


「……これ、本当に報告するんだよな……」

ミリアが横で苦笑する。

「大丈夫よ。怪我はしてないし」


ギルドに入ると、冒険者たちの視線が突き刺さる。

「……あれが……去勢魔法の……」

「距離取れ、距離取れ!」

「男子冒険者は絶対近づくな!」


俺は気絶オークを置き、深く息をつく。


受付の女性は顔を引きつらせながら書類を受け取り、討伐報告の欄に記入する。

「……レオン君、今日の討伐は問題なし。報告も受理しました……ですが、普通はモンスターを殺して、解体して需要のある部位だけ持ってくるものです。生け捕りは滅多にありません。今回は討伐です。オークで価値があるのは食用の肉と精力剤用の睾丸です」


そう、俺が使った去勢魔法は対象のソレを消滅させるので、オークで価値のあるソレは消えてしまう。


他の冒険者たちは、しばらく距離を取りつつ、森から戻ったオークを凝視していた。

「……あれ、生きてるのか……?」

「……怖い……」

「まさかモンスターまで無力化できるとは……」


その後、ギルドマスターが報酬を渡す。

「よくやったな、レオン君。報酬として銀貨を渡す。あのオークはアレが無いから肉しか価値がないが、生きているので訓練用に売ることはできる。売り先は限られるがな。次からは止めを刺してくるようにしてくれ。出来ればオークには君の魔法は使わないで欲しい。アレが消えるから」


俺は受け取りながら思った。

「……そんなにアレが重要なのか……」


ミリアが横で笑う。

「知りたくなかったね」


俺は頭を抱える。

他の冒険者たちはしばらく放心状態で俺を見ていた。

「……あれと同じパーティーには入りたくないな……誤射が怖い」

「遠くから見守る分にはいいけど……近づいたらどうなるか」


俺は遠くを見つめ、ぼんやりと思った。

「……これが、冒険者としての最初の任務か……」


ミリアは肩を叩き、冗談めかして言う。

「でも、無傷で終わったし、報酬ももらえたし、悪くないわね」


「悪くない……か……」

俺は呟きながら、森での実践と去勢魔法の威力を改めて実感するのだった。


こうして、去勢魔法は冒険者としての最初の任務で、恐怖の象徴として確固たる地位を築いた。

ギルド内でも、周囲の冒険者たちは距離を取りつつ、静かにその名を覚えていったのだった。


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