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アーヴィンの研究



三匹が居るフロアより更に地下



アーヴィンはメモ帳に細かく書き込みながら、

目の前のオークの檻をじっと観察していた。


このオークは三匹がくる前から居る普通の未去勢オーク


「筋肉…落ちないな。動かしていないのに、全然衰えが見られない」

「これが普通だ」


あの三匹の去勢オークと比べると、


明らかに体格に違いがある。丸みではなく、


まるで彫刻のような筋肉の線が浮き上がっている。


アーヴィンは小さなゴブリンを檻に入れてみる。


未去勢オークは目を光らせ、威嚇の唸り声を上げるが、


三匹の去勢オークのように興味本位で触ることはない。


行動は単純だ。敵意をむき出しにして襲うだけ。


「なるほど、やっぱり性格だけじゃなくて、去勢の影響って筋肉や行動にも及ぶのか…」


メモを取りながら、アーヴィンは思わず唸った。


今度は実験的に人間を檻に入れる。


未去勢オークは当然のように襲いかかる。


一方、三匹の去勢オークはただじっと見つめるだけ。触ろうともしない。


「やっぱり…去勢すると攻撃性が変わるだけじゃなく、食欲や好奇心も変わるな」


「少し知性も感じる」


観察しながら、アーヴィンは軽く笑う。


この研究成果をまとめれば、軍事利用も医療利用も幅広く応用できるはずだ。


彼の視線は、地下牢の奥にいる未去勢オークに向けられた。


「ここは…一時的に観察するには十分だ。あとは味を見てみたいな見た目から違うから期待出来そうだ」

「旨ければ大人しいし食用に育ててもいい」


アーヴィンはメモを閉じ、


未去勢オークの檻に触れる


「こいつは魔法ではなく、僕の手でで去勢してみるか」

「再現の為に意識がある状態で手術しないとな」


「お前も、今日から重要な研究員だ」


小さく笑ったその顔は、外の世界では決して見せられない冷徹さを帯びていた。





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