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それは愛3
ガレスは思わず後ずさった。
目を覚ましたオークが、なぜかずっと自分のそばにいるのだ。
「怖え~よぉ~」
小声で呟く。
「何がしたいんだ?」
問いかけても、オークはブッモッモと低く唸るだけで、攻撃してくるわけではない。
寝るときも、オークは自分の横にぴったりくっつく。
まるで抱き枕のように、ガレスを包むように丸まって寝るのだ。
「なんで……こんなことに……」
混乱と恐怖が入り混じる中、ガレスは思わず身をすくめる。
オークは安心したように目を閉じ、鼻をスリスリとこすりつける。
しかし、その行動の意味はガレスにはわからない。
ただ、何かを伝えようとしているのは確かだった。
「…いや、これ、どういう状況なんだ……」
ガレスは思わず檻の鉄格子に手をかけ、オークの異常なにかに頭を抱える。
このまま放っておけば、きっとオークはずっとそばにいるだろう。
「怖いけど…離れられない……」
ガレスは半分諦め、半分戦慄しながら、オークの異常な愛情の渦に巻き込まれていくのだった。




