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精霊と歩む少女 ―古の名を継ぐ者―【主人公視点での物語】  作者: アインス
第2歩 仲間を求めて

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ギルドへの帰還

私たちは一度アリアへの報告の為にエルクが曳く馬車の中でまったりと過ごしていた。


――ゴルドホーンエルクって本当に頭いいんだ。行きは流石に無理だけど、帰りは御者席にいなくても勝手に帰ってくれてる。

揺れもほとんどないし、快適で楽だなぁ~。


馬車の中で体を伸ばしながらそんなことを考えてたらノエルが口を開いた。


「とりあえずソファが戦うってのは大丈夫そうね」

「えっ?私一緒に戦える?」

突然のお褒めの言葉?に思わず飛び起きた。


「だが戦闘技術はまだまだだぞ?そもそも孤立したら相手にもよるがまず無理だな」

「…そうね。ヤクモの制御もまだ全然ダメね」

――戦えると聞いて一瞬喜んだのに、いつもはフォロー組の2人からの言葉に絶句して固まった。


「ふふっ。何驚いてるの?」

「このまま一緒に皆で旅したいなって思ってて…やっぱり私じゃ足手まといかな?」

「何言っちゃってんの?まだハンターになって1週間かそこらでしょ?ルーキーじゃん!足手まといで当然じゃん?」

――なんでだ?ノエルが優しい。


「ノエル。言い方。それにソファ?今のところは、まずソファがどれだけできるか、何ができないかの確認中なのよ?何も焦ることないわよ」


「魔法だけなら大したものじゃないのか?岩山にしても、ゴブリンやオーガの時にしても、とんでもない魔法だったが…?」

――ん?皆褒めてくれてるの?


「制御できないのが問題!あんな魔法こっちに来たらどうすんの?」

「…考えたくないな。出来れば氷で頼む」

――風向き変わったよ?


「言っとくけどあれ()かせないからね。可能性はあるかもだけど、多分凍ったら死ぬわよ?」

「…ソファ。制御できるまで使わないでくれ」


「みんな私をどうしたいの?これってからかわれてる?」

「いいじゃない。パーティーっぽくなってきたわね。次はどうしようかしら?」

――いいけどさ、…いいのか私?


「次ねぇ~…。とりあえず、前衛はピエールね。アタシたちは後衛だし…ちょ~っとバランス悪いんだよねぇ」


「前は5人とも後衛だったんだよね?」

「そうよ。もし体術だけでっていうなら…皆今のソファと同じようなもんじゃないかな?」

――それでも全員がA級って、どんな魔法使ってたの?…あ、魔法使いだった。


「…前衛がもう1人いた方が面白そうだわ」

「ピエール、あんた武器何使えるの?」

「剣と槍だな。短剣は苦手だ。斥候も…そこまで器用ではない」


「気にしなくていいよ、確認だから。斥候はこっちに任せて。ソファも使えそうだから十分よ」

「えっ?私も?できるの?」

「ヤクモの力ね。ちゃんと発動してたわよ」

「あっ!あぁ~≪アルゴス≫ね、皆も使えるんだ?」

「何それ?呪文?よく分かんないけど、探知できてるならそれで合ってるよ」


相変わらず説明不足。というよりそもそも説明するつもりのないノエルに変わっていつも通りセレナが説明してくれた。

「私とノエルは、精霊の力ね。多分ソファもそう。私たちは“音”を見てる感じかしら…ソファは?」


「わかんない…。ヤクモ、教えて。≪アルゴス≫ってどういう力なの?」


「ん?“におい”だよ」


「やっぱりね~。だと思った」

「ありがとうね」

ノエルとセレナがヤクモを撫でると嬉しそうに目を細めるヤクモ。


「で、前衛はどうするんだ?ギルドで誰か募集するのか?」

「誰にしようかしら?皆とってもいいコよ?」

――確かに。どうするつもりなんだろ?私は暫定だけど今のメンバーは気に入ってるし、それにギルドの人って悪くはないけど、一緒に旅をするのはイヤだなぁ。


「暑苦しいのはイヤ!

 臭いのもイヤ!

 下品なのもイヤ!」

「私は気にしないけど…。

 そうなると限られるわね」


「…セレナもキツくない?私はできればピエールさんみたいな人がいいな」

「ありがとう。だがすまないが、出来れば女性はやめてくれ」


「「なんで?」」


「君たちは大丈夫だ!

 そういう意味じゃない。

 ただ他の女性になると…その…」


「「あぁ~」」


「怖いんだ?へぇ~、そうなんだ?」

「聞きたい聞きたい!ファニーさんって怒ると怖いの?」


「また話が逸れてるわよ?帰ったらゆっくり聞けばいいじゃない」

「セレナ…勘弁してくれないか…」


――穏やかで賑やかな馬車の中。

慣れてきたこの空気間。

気付けば私たちは見慣れた街並みへ帰ってきていた。






――――――――――――――――――






俺ら影薄ないか?

ゆらゆら揺られてたらええんとちゃう?


俺ら使わんと応援もらえんのか?

そない思わはるんやったら、あんさんがここで頑張りはったらどう?


どうやってや?

さぁ?あんさんが可愛い猫やったらさぞ皆さんに可愛がられるんちゃう?


お前はやらんのか?何やったら、お前全然活躍なんかしてへんやんけ!

ウチにはいつか見せ場用意してくれてはるんやと思てます…。


ホンマかぁ?見せ場なかったらどうすんねん?

そん時は…帰ってええんちゃいますか?


アカン!コイツがスネたらめっちゃ性質タチ悪いねん!

お願いやから応援は忘れんようにしてくれ!!

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