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私が記す異世界黙示録  作者: かぶらぺん
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黙示録を従える物

普通人生で一度も食べれなさそうな飯も出されるは、キラキラした大きな風呂に入れるは、旅行しに来たんですか奥さんと言われんばかりの贅沢な夜を過ごした。なんせ急な異世界転生、体が疲れっぱなしだったし、これぐらいの祝福はされて当然だよね・・・


そんなこと考えていたらもう真夜中である、部屋が設けられ私はベットに寝転んだ。

うふふふふふふふふ・・・こんなおっきなベット初めて!!お姫様にでもなったのかしら・・・!なんてふざけた妄想はさておき、早く元の世界に帰りたい。

家族とかが心配で仕方ないのだ、なんで家族に会いに帰ってきたのに、見知らぬ城の見知らぬ天井を眺めているんだ。


明日にはどうにかして帰らなくては、と思いながら目をつむる。

結局魔法とか存在してるのは感動した、なにも火とか水とか以外にも物を引っ張ったりとか浮かしたりとかもできると聞いた。ヒロ〇カのデ〇の母ちゃんか・・・


なんせ、元の世界の人たちもタイミングはバラバラで転移はしているらしい、エシレアさんは割と詳しかった。色々なことを教えてくれるし、明日魔力量を教えてくると言っていた。


なぜとある大陸の騎士団が優しくしてくれるのか謎だ・・・謎に転移者を歓迎する国王もだ・・・もし私が国王だったら働かせるなんなりするもんだが・・・


もう深夜0時あたりなのかな・・・どうやってこの世界の人は時間とかを区別しているの・・・

この世界に疑問をもちつつ、私は寝ようと頭を空にさせようとした・・・

その時ドアがノックされる、やさしめにノックされたドアからはエシレアさんと思わせるような、何かがあった・・・、するとやさしめの声がドア越しから聞こえる。


「エシレアです・・・響・・・話がある。」


ホントにエシレアさんだったとは・・・まさか私の魔法!?いやただのかんだ。


でもこんな遅くにくるとは、何なのかと疑問に思う。

第一とある大陸の騎士団だし、何かあったのかもしれない。

急いでドアをあける。


するとエシレアさんと真っ白い体毛をしている魔獣キラがいた。

エシレアさんの赤い髪の毛は月の光を反射して輝く。

私はどうしたのかと聞いてみると、エシレアさんは表情を変えずに私に言う。


「ついてきて」


なんだなんだ、こんな真夜中に・・・!!今からなんかあるのかと言わんばかりじゃぁないか・・・!

そんなこと思いながらも私はついていく、少々めぼしはついている・・・、きっと魔力量を教えてくれるのだ。正直別の世界から来た私の魔力がどれほどなのか気になるのだろう。


ただ、ずっと歩き続ける・・・ほんとに魔力量を教えてくれるのか・・・正直早く寝たい。

もう限界なので遠回しに聞く。

「エシレアさんは、明日魔力量を教えてくれるんでしたよね・・・?」

聞いてみれば、もう教えてくれるかもしれない。そう思って聞いてみたが、予想外な言葉が返ってきた。


「そんな約束してたな・・・」


なんじゃそりゃ、してたな?嘘、じゃあ今からどこに行くの私たち・・・

急に恐怖が体を包み込む。

するとエシレアさんは立ち止まり、王室の前に立ち扉を開ける。


恐る恐る中を見ればジール国王が本を読んでいた。

何を言われるんだこんな真夜中に・・・と、思って王室に入ると急に扉は締まった。


エシレアさんは国王に向けて言う。

「つれてきたぞ」


え、誰を・・・?私???

そんな国王はにこりと笑い、喋りだす。

「エシレア様、これにて黙示録は完成されます。世界を終わりに導いてくだされ。」


この謎の雰囲気はヤバい。私は理解してくる。エシレアさんが優しくしてくれたのも、国王が赤の他人の私を転移者だからと招き入れたのも・・・きっと私は何かに使われる・・・


国王が私に対して自慢げに語りだす。

「黙示録というのがあってな、響ちゃん。わしらは転移者何人もの魂と名前を刻みこの世界を終わりまで導くため、魔王幹部十傑のエシレア・エスカルド様と、わしダルネイラは、一つの国を拠点に黙示録を復元させてきたのじゃよ。この国の奴らは、このわしが本当の国王を殺し偽装していることに、一ミリも気づいておらんかったし案外楽に進んだのぉ・・・」


理解した、本当は理解なんてしたくなかったが、コイツラは私をだましていた・・・、無理して異世界をよく見ていた自分に失望する。なんだ、だれもやさしくなんてなかったんだ・・・。


目をうつろにする私にエシレアは言う。

「私は響、あんたのことは嫌いじゃないし、なんならあんたを可愛く思ってるけど、私は魔王様のために世界を完結させる存在、響を使ってこの世界を陰ながら終わりに向かい入れなきゃいけないの」


なんてやつだ、こんなにも失望したのは初めてだし、怒りがこみあげる。


国王に偽装していたダルネイラは、国王の皮をはぎ触手で私の動きを封じる。

二人は魔王幹部だとすれば、そこにいる犬のような魔獣キラは転移者探知機とでもいうのか。

こんなにもあっさりと異世界で幕を閉じるだなんて思ってもいなかった。だまされた私も否はあるが・・・

そして黙示録は私の目の前に引き寄せられる。

エシレアは、私の体に手を突っ込み、私の魂と言わんばかりの球体を取り出した。

こうしてほかの転移者も魂と命を利用されたのか・・・ひどい話だ。


そう考えているうちに意識が薄れていく、もう体は言うことを聞かなかった。


エシレアに騙され


国王にも騙され


結局は世界を終わりに導くとかどうたら


はぁ


なんてくだらない


私は元の世界にもどりたいだけなのに


そんな事を黙示録の中で私は考える。


今誰よりも世界を動かしたいのは、この私だ。


そう思った時、一気に体に電気が駆け巡る。


「ーーーっはぁぁぁぁぁ」

私は目を覚ます、体が熱い。

謎パワーってわけじゃない・・・、黙示録を漂う転移者の魂が怒りとともに私に流れてくる。


エシレアは目を覚ます私に驚く。

「な・・・なぜ動ける・・・?」

ダルネイラはすぐさま私を触手でつかみ叫ぶ。

「なぜだ、なんでだ、魂は黙示録に刻んだはずじゃぁぁ!!早くエシレア様ぁねじ込んでくれぇ!!」


相手らの反応から私は理解した。

私は例外であり、二人にとっての恐怖と化したことに。


私の体は、ダルネイラの触手を吹き飛ばす。

すると黙示録から黒紫の針のような何かが飛び出し、ダルネイラを粉みじに粉砕する。

自分は理解できないが相手は理解しているようだった。


エシレアは取り乱す。


私は全てが理解できない、いや、理解しようとしない。


ただ一つだけ理解できる。


今私は、エシレアをものすごく切り刻みたかった。

今度からイラスト描いて使っていきたいなって思います。できる限り面白くするために努力します。いいねされると喜びます。

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