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私が記す異世界黙示録  作者: かぶらぺん
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【エピローグ】

【エピローグ】


時は2025年の秋、涼しい風が吹いていた夏とは違い、体をチクチクと刺激する風が吹き始めたころ合い、世界は急に崩壊することとなる。


日本の鹿児島県に位置する大きな火山。その名は桜島、2023年の秋突如姿を消し桜島があった場所は、桜島と入れ替わったかのように大穴が出現したのである。


大穴は突如にして現れ2年後にして突如に崩れ、全世界に大きな亀裂を刻み込んだ。

地面は崩れ去り人々は宙に浮かされ、この世界は終わりを迎える。


はずだった。


しかし世界が崩れ去ると同時に私、高校生の南雲響は見知らぬ地に転移されるのであった。


***


そこには赤い空、サバンナのような建物一つない草原が広がっており。イノシシにうさ耳が生えている謎の生物が群れを形成していた。怖くて仕方がない、何もわからない恐怖と夢のような急展開、驚きを隠せない。


そもそもである、私南雲響は実家に顔を出しに遥々東京から故郷である鹿児島に帰ってきた。2023年の春に東京の親戚の家で面倒を見てもらいつつ、進学校に通っていた私は、約2年ぶりに実家に顔をだす、そんな時この事件は起こった。


鹿児島に行ったつもりが見知らぬサバンナに飛ばされている。

地面は砕け、空のかなたまで飛ばされたと思ったらこの様だ、人影もなければ建物もなく、あるのは服のみ。自分の触れていたものしか存在しない、リュックは宙に浮いたと同時に手放してしまっている。


ヤバい



このままサバンナをさまよい・・・し・・・ぬ・・・


何もない恐怖から体を震わせていると、後ろから物音がする。

ドシ・・・ドシ・・・、ドシ・・・ドシ・・・、なにかが私の方へちかずく・・・

私は恐る恐る声をかけた。

「す・・・すみましぇん・・・、人間ですかぁ・・・」

本当は私も気づいていた、この足音は人間ではなく獲物を狙う肉食動物の足音だということに。

もちろん、返答はない!、覚悟を決めた、よくアニメやら小説である「振り返るな!!走れ!! 」ってやつをする覚悟を・・・!


1,2で走り出す。

後ろからは全力で私を追いかける足音がする。そんな足音はペースを速め勢いが増していく、このまま死ぬかと冷や冷やしたのもつかの間、女性の綺麗に響き渡る声がする。


「ーーーー止まりなさい!!!」


声が夕暮れ時のサバンナに響く。どうやら人がいたらしい、気づけば私は足を止めていた。


はぁ、はぁ、と深い呼吸をしていると、「大丈夫か」と横から声がする。声のする方向を見ると素敵な顔立ちで赤髪をキラキラ輝かせる女性がそこにいた。

彼女は私に近づき心配そうに言う。

「すまないね、うちの飼い犬が・・・」

え・・・飼い犬・・・!?真後ろを見ると、大きな真っ白い犬がお座りをしていた。まさか後ろから追ってきていたの・・・この子!?


「その子はキラという、この世界で数匹しかいない魔獣さ」と赤髪の子は言う。

え・・・数匹・・・魔獣??私の知る世界でよく見る生き物なんですが・・・、と思っていると赤髪の子は不思議そうな顔をして聞く。

「なぜこんな人のいない魔大陸に君はいるんだ・・・転移者か・・・?」

なんだなんだ、魔大陸?転移者?何言ってんだこの子。言っていることがわからない。

「私はエシレア、とある大陸の騎士団に属している。君みたいな変わった服を着ている子は、別世界から来た転移者と言われていてね、何年かに一人は発見されてるんだ」


そうなると、ここは地球とはまた違った、異世界ってこと・・・地球は・・・家族は・・・友達は・・・私は愕然とした。

「え・・・」と、震えた声が出た。私一人だけこの世界に飛ばされたんだ・・・そう思った。その時赤髪の子エシレアは言う。


「そう暗い顔をするな、君の知り合いはいなくとも他にも転移してきた人はいる。まぁ、立ち話はつかれるだろ、ついてきな。」

私は少し落ち着いた、自分と同じ境遇の人もいたんだとほっとした。この話が本当かどうかもわからないが、私が今頼れるのはこの子だけだ、ついていかなくては・・・

エシレアは笑顔で招く。私は歩いていくエシレアに急いでついていった。


初投稿となります。自分なりの異世界を描きたくて色々設定を練りました。異世界に飛ばされ、自分のいた場所に帰るべく、主人公南雲響は異世界の歴史に踏み込んでいくストーリーしたいと思います。できるだけ一気に見てもらえるように連続で投稿したいと思います。まずは、エピローグだけ投稿し後に何話か出す予定です。目指すは書籍化!!。どうか今後とも読んでください。

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