表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/18

第七話

それは事務所に戻る途中の車内での会話であった。

「・・・・・・で、どうするんだ?」

カケルが突然、アシェルに聞いた。

「何がだ?」

「このガキの事だよ。お前が預かる予定か?」

「そのつもりだ。だが・・・・・・」

「だが・・・・・・?」

「少し心配なんだ。いくら何でも俺が抱えるには謎が多すぎる。」

「それはつまりどういうことだ?」

「俺らは黒崎敏郎にこの子の護衛を頼まれただろ?要人の護衛なら何度も経験済みだからわかるが、この子にはあまりにも天敵が多すぎやしねえか?何より病院のテロ事件は謎だらけだ。一体誰が、こんな事件を起こすんだって話だ。」

「確か・・・・・・奴ら、自らを青年革命隊って呼んでたな・・・・・・」

「何か情報はあるか?」

「何もだ。ただ二つ解ってることがある。奴らは確実にここらのストリートのギャングと格が違うってこと。そして奴らはその目的を『過去への清算』って言ってたことだ。」

「『過去への清算』ねぇ・・・・・・。なあカケル。」

「なんだ?」

「この一件、長くなりそうだ。お前も手伝ってくれないか?」

「はあ!?俺にガキの世話をしろと!?」

「そこまでは言ってない。ただ黒崎敏郎も言ってた通り、俺だけで護衛するのには不安がある。もともと黒崎敏郎もカケルが護衛しろってお願いしていたからな。報酬はこっちからも出す。あと、黒崎裕子の面倒は俺がみる。だから一旦黒崎裕子をカケルの事務所で引き取ってくれないか?万が一襲われた場合に俺だけだとどうしても不安だからな。俺もしばらくはカケルの事務所に住まわせてもらう。」

「はぁ・・・・・・マジかよ・・・・・・」

「安心しろカケル。これが終わればあのスーツケースの札束はすべてお前と俺のモンだ。そう考えたら容易いもんじゃねえか?」

「それは・・・・・・そうだが・・・・・・」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ