ありふれた日常
あけましておめでとうございます!!!!
…………1ヶ月ほど遅いですね。
投稿遅くなってしまいました、申し訳ないです。
温かい目で見ていってください。
「あー……ねむ」
「朝起きて一言目がそれって……どれだけ学校行きたくないのよ」
俺の言葉に呆れたように返してくる美咲希。だがこれは全国ほとんどの高校生が思っていることだろう。
「は? 今日学校かよ」
「ほんとにどんだけ行きたくないのさ。さっさと支度しないと遅れるよ」
「お前は母親か」
美咲希に続き、葉月までもが学校へ行くよう催促してくる。
「お前らどんだけ学校好きなんだよ……」
「私は嫌いよ」
「私も」
もうわけわからん。
「ま、そろそろ修学旅行だしな。支度するか……」
もう修学旅行まで一週間を切ったのだ。学校を休んでいる場合じゃない。
班も悪い訳ではなく、むしろいいと言える方だ。なので、修学旅行は楽しみだったりする。
「朝ごはんテーブルの上に置いてあるから食べてね」
「さんきゅ」
そう言って、俺はテーブルの上を確認する。
そこにはトーストされたパンと、スクランブルエッグがあった。スクランブルエッグから湯気が上がっているので、恐らく出来てから間もないものだろう。
…………腹減ってきた。さっさと支度して食べよう。
◆
朝ごはんを食べ終え、なんとも言えない幸福感に包まれた俺は上機嫌で登校したのだが、今はとあるものに頭を抱えている。
「…………」
数字が並べられたプリントを見つめること三分、未だに答えを出すことが出来ないでいた。
「まだやってたの? こんなの簡単よ」
「どこが」
「全体的に」
自動販売機で炭酸飲料を買いに行ってた美咲希が戻ってきて、俺にかけた言葉がそれだ。心折れそう。
「普通にこの公式使えばいいのよ」
「あ、ほんとだ。簡単じゃねーか」
「でしょ」
俺が取り組んでいたのは数学の宿題。次の授業までに提出なのだが、こういうのはやったことがない。
「しっかし、なんでこんなことしなきゃいけねぇんだよ……」
「それはあなたが引きこもってたからでしょ? 自業自得よ」
ド正論ありがとうございます。全くもってその通りでございます。
ただでさえ授業出ててもそこそこできないのに一週間ほど学校を休んでいたのだ。どれほど授業が進んでいなくても周りについていけるわけがない。
よって、留年しないためにこうして出た課題だけでもしっかり提出しようという結論になった。
「なぁ美咲希」
「なに?」
「代わりにやってくれたりとか」
「しません」
「ですよねー……」
「あと3問だけじゃない。がんばって」
あと3問が長いんだよなぁ。授業開始まで残り三分。間に合うか微妙である。
「案外余裕だったな」
「あと1問残ってるわよ?」
「これは適当にやる」
元から正答率高いわけではないし、1問や2問間違っていてもなんの疑いも持たれないだろう。
「これでよし」
「そんなんだから点数低いのよ……」
「確かに」
「そこ同意するのね」
だって事実だし。
授業開始まで残り僅かなので、俺は教科書とノートを机の上に出し、忘れないようにプリントをその上に置く。
あとは先生を待つのみだ。
◆
睡魔と戦い、何とか六時間ある授業をすべて起きて、迎えた放課後。不思議と授業中の睡魔は消え失せていた。
「しゃあ帰るぞぉ!」
「どっからその元気は出てくるのよ……」
帰りの支度を早々に済ませ、廊下をダッシュした俺を美咲希は呆れた様子で付いてくる。
目の前にはリア充。突撃準備完了。
「大吾おおおおおおおお」
「え? なになに?」
大吾はなぜ自分が呼ばれたのかわからないと言った顔でこちらを見て、俺が誰だか理解するのにさらに数秒の時間を使った。
いやまぁ呼んだ理由は俺もわからないんだけど。
「突っ込んで来んなああああ!」
「おう」
ぶつかる寸前で俺は立ち止まった。すると、大吾は間抜けな顔をして俺を見ていた。
「お前……結局何がしたいの?」
「ごめんそれ俺が聞きたいわ」
「おい」
このノリはいつも通りなので、特には気にしないが、
「バカね」
「バカだ」
と美咲希と凛花に言われてしまった。
凛花にだけは言われたくないな。
「よし帰るぞ」
「帰るしかないじゃん」
「それな?」
「やっぱりバカね……」
そんな会話をしながら、家へ帰っていく。最近は疲れるからと言って、テンションを低めにしていたが今ではもう気にしないことにした。一度しかない高校生活を楽しまなきゃつまらないから。
「そういや、修学旅行っていつ?」
「夏休み明けてすぐよ」
「あ、そんなもんなのか」
「そうよ。この時期に席替えしたのはみんなの交流を深めるためなんだって」
「へー」
定期テストが終わって、午前授業が増えて、そして夏休み。それが終われば修学旅行と、いろいろてんこ盛りの年だな。ちなみに定期テストは学期ごとに二回あるがそのうちの一回はもう終わっている。
「悠眞、夏休み何か予定ある?」
「特にない」
「住み込んでいい?」
「いいけど、そっちの親は平気なのか?」
俺の親はどこに行ってるかわかんねぇし、葉月も反対しないだろう。親が帰ってきたとしても何も言われないと思うし。
念のため、後で葉月に聞いておこう。
◆
「美咲希が夏休みの間家に来たいって?」
「そう」
学校から帰り、美咲希と適当にゲームをして過ごした後、夕飯の準備をしている葉月に、今日美咲希に言われたことを話した。
「んー、別にいいんじゃない?」
「そういうと思った」
「え、何それキモ。変態なの? ストーカーなの?」
「ねぇ今日のお前何キャラなの」
「それはともかく、楽しい夏休みになりそうだね。おにいと二人とかもう飽きたし」
「ちょ、マジで泣きそうになるからやめて」
今日の妹様の兄いじりは一段と鋭い。俺の心を深くえぐる。
「あはは、冗談だって。そんな落ち込まないでよ」
「落ち込んだわ……」
「おにいとの二人暮しなかなか楽しいよ。もちろん、お父さんとお母さんがいても楽しいけどね。とりあえず、美咲希さんがここに住み込むことに賛成するよ」
「おっけい。ありがとな」
「うん」
早速、今の葉月との会話をSNSアプリで美咲希に伝える。
そして、トークルームを閉じようとした時に既読が付いた。どんだけ暇なのこの人。
「あー……おにいお米とって来てくれない?」
「任せろ」
米は、なぜが玄関に置いてある。本当になぜなのだろう。
リビングから玄関までの距離はそこまで長くはないが、ドアを開けたりしなければならないため、労力が必要となる。
そして、葉月は力が弱い。そのため、米は大体俺が運んでいる。
適当な米を見つけ、俺はキッチンへと運んでいく。
「ほら、持ってきたぞ」
「ありがと」
「言っとくが、力があるからと言って重さを感じないわけじゃないからな?」
「え? そうなの?」
「そうだよ?」
なんでそこ驚くの。こっちまでびっくりして語尾にはてなマークが付いたじゃん。
「知らなかった」
「常識的に考えればわかるだろーが」
力持ちの人をなんだと思ってるんだこいつは。
「テストに出そうだから覚えとくね」
「確実に出ないけど覚えとけ」
そんな馬鹿みたいな会話をしながら、俺は一日を過ごしていった。
感想、アドバイス等貰えたら嬉しいです!




