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美鈴とデート(?)

久しぶりの投稿です!

暖かい目で読んでいってください

 中村が班のみんなと打ち解けるまで、そこまで時間はかからなかった。

 お調子者の北村と、そのツッコミ役の諸橋とはかなり喋れるようになり、谷崎とは喋りかけられたら話せるようになった。

「おーい、悠眞ー。明日遊べる?」

 俺と美咲希に対しては、頻繁に話しかけるようにもなった。

「んー、明日? すまん予定入ってる」

 せっかく誘われたのに申し訳ないが、明日は美鈴にショッピングモールへ行こうと誘われたのだ。暇だし、美咲希にも許可をもらったので行くことにした。

「そっか。また誘う」

「おう。悪いな」

 そんな感じで、俺は今週最後の授業を乗り切った。



「せんぱーい」

「おお、早いな」

 現在の時刻は九時四十五分。予定より十五分早い集合となった。

「先輩の方が早いじゃないですかー」

「暇人なめんな」

「関係ないと思います……。もしかして私と会うのが楽しみだったとか?」

「べ、別にそんなんじゃないんだからねっ!」

「なんですかそのツンデレ……キャラ崩壊してますよ」

 集合早々カオスな雰囲気となったが、これはいつもの事である。まぁ、六割は楽しみと思っていたけど。

「じゃ、少し早いけど行くか」

「はいっ!」

 肩まで伸びた髪を下ろして、薄いオレンジ色のTシャツに暗めの膝下まであるスカートを履いていて、正直言うととても可愛い格好をしている美鈴。俺に彼女がいなければ惚れていただろう。

「……そんな見ないでくださいよ」

「ああ、ごめん」

 つい無意識のうちにジロジロと見ていたらしい。それほど、美鈴は可愛かった。

 ………………まぁ、こんなこと美咲希にバレたら俺の命が危うくなるのだが。

「お、着いたな」

 俺達が設定した集合場所から、ショッピングモールまではかなり近い。

 家まで迎えに行こうか? と言ったのだが、こっちの方がデートっぽいからいいと断られてしまった。

「やっぱりいいですねー、こういうの」

「デートっぽくてってことか?」

「はい」

「……まぁ、悪くはないよな」

 休日ということもあって、人通りは少なくない。なので、俺らは少なからず注目を集めていた。

 付き合っていないが、俺らのことを知らない人が見たら微笑ましいカップルに見えるだろう。男子中高生の視線が痛い。

 モール内は広く、様々な店がある。この近所じゃ一番でかいんじゃないかって思うぐらいである。

「今日はどうするんだ?」

「先輩に新しいパーカーを選んでほしくて」

「なぜ俺を選んだ」

「なんとなく……?」

「そして疑問系……」

 ファッションセンス皆無の俺に頼むより、葉月に頼んだ方が百倍はマシだと思うんだけどなぁ。

「まずはここです!」

 有名ブランドで、安いと評判の店である。俺の服の大半がこのブランドなのは安いから。

「ここいいですよねー」

「おう」

「先輩ここの服結構持ってますよね」

「まぁ安いしな」

「じゃ、早速選びましょう」

 そう言って、俺らはパーカーの置いてあるコーナーへ来た。

 美鈴のサイズは種類が豊富で、明るい色から暗い色まで、数多くが揃えられていた。

「これとかどうですか?」

 まず最初に美鈴が手に取ったのは、薄いオレンジ色のものだった。

「んー……もっと落ち着いた感じの色の方が似合うんじゃないか?」

「落ち着いた感じ…………なるほど」

 そう言って、今度は紺色のパーカーを手に取り、試着をした美鈴。

「どうしたんですか先輩?」

「ああ、ごめん。素直だなーって思ってな」

「そーですか?」

「おう。なんというか、可愛いと思う」

「そんなはっきり言われると照れます……」

「おお、そうか…………」

 照れている美鈴を見ていたら、こっちまで恥ずかしくなってしまった。

 気まずい時間が続くのかと思ったが、美鈴はすぐにパーカーを試着して、俺に感想を求めてきた。

「どうですか?」

「いいと思うぞ」

「じゃ、これにしようかな」

 数秒間悩んだ後(のち)、美鈴はパーカーを持ち、レジへ向かっていった。

「先輩先に出てていいですよ!」

 俺はその支持に大人しく従った。



「このあとどうしますか?」

「決めてないのかよ……」

 店を出たあと、少し歩いてから美鈴がそう言った。

「お昼には少し早いですよねー」

「人の話を聞け」

 しかし、昼ごはんを食べるのには少し早く、特にしたいこともある訳では無いので、結構詰んだ状況になっていた。

「文房具屋に行かないか? 俺消しゴム欲しい」

「いーですよー」

 そうして、モール内にある文房具屋に寄り、消しゴムを買うことにした。

 その文房具屋は品揃えが良く、安価なものから高価なものまで、幅広く取り扱っている。

「最近はこんなの売ってるんだなぁ……」

 勝手に芯が回るシャーペンとか、ひっくり返すと勝手に消しゴムが出てくるシャーペンとか。

 普通に見えるシャーペンなのに千円超えたりもうわけがわからない。

「あー、どれ買おう」

「これとかどうです?」

 美鈴が選んだのは、長年学生に使われているメーカーの消しゴムだった。消しカスはまとまりやすいし、消えやすい。コンパクトで持ち運びも楽なものである。

「でもこれみんな持ってるから名前書くのがだるいな」

「確かにそうですね」

 数分間悩み、結局俺が選んだのは少しデカめのものだった。消しやすいかどうかは知らん。

「そろそろお昼ですね。私ラーメン食べたいです」

「フードコート行くか。多分混んでるけど」

「そうしましょう」

 とても腹が減っていたのか、美鈴は笑顔で答えた。

 休日ということもあってか、フードコートは人が溢れかえるほどいて、なかなか目的の店へとたどり着けない。

 美鈴はラーメン、俺はうどんなので店舗が分かれ、美鈴が場所を取るから先に行ってほしいと言ったので、遠慮なく先に買わせてもらっている。

「暇だなぁ」

 不意にそんな言葉が漏れるほど、列は進まない。そこで、俺は携帯を取り出し、SNSアプリを開いた。

『楽しんでる?』

 アプリが起動してから、一番最初に目に入ったのが美咲希から送られたメッセージだった。

『おう。美鈴はパーカー買って俺は消しゴム買った』

 メッセージを送ってから数秒後に、既読が付いた。

『今はご飯?』

『よくわかったな。並んでるんだけど全然進まない』

『この時間に並ぶからよ。もっと早めに並べば良かったじゃない』

『ほんとそれ』

 そこで、列が進んだので俺は携帯から目を離し、周りに合わせて進んだ。

 気づいたら頬が緩んでいた。傍から見るとただの変人になるので、表情を引き締めて食券を片手に持ち、俺は待ち続けた。

最近寒くなってきて朝起きるのが辛くなってきました。寝坊ダメ、絶対。

1ヶ月に1~3話程度投稿しようと考えています。

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