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前夜

久々の投稿です(^∇^)

少し遅いので、もっとペースをあげたいと思います……

 家に着いた俺らは、葉月に出迎えられた。

「おー、皆さんお揃いで。ささ、どぞどぞ」

 上機嫌だなこいつ。

「「「おじゃましまーす」」」

 俺以外の3人が声を揃えて言う。

 最後に、俺が遅れて

「おじゃましまーす……」

 と、小声で言った。

「なんでおにいが言ってるのさ」

「あなたアホなの?」

 葉月と美咲希にボロクソに言われた。泣きそう。

 まぁここは開き直って

「逆にこの俺がアホじゃないと?」

 と、胸を張って言う。

 実際、昔からよくアホだの間抜けだの色々言われてきたからな。最近ようやく自覚してきたぜ。

「それもそうね……悠眞がアホじゃないわけないものね」

「おにいだもんね。これがおにいの普通なんだよね」

 無駄に優しい眼差しを向けてくる2人。その視線が痛いんだわ。本当に。

 そんなやり取りをしながら、俺たち5人はリビングへと向かう。

「で、葉月。呼び出して何の用だ?」

「んー?明日のこと色々決めたかったからさ。おにい利用して皆さんを集めたわけさ」

 こいつ今利用って言ったよな。

 それはさておき。

「じゃ、始めてくれ」

 俺の言葉に、葉月は頷き

「では始めたいと思います。まず、日時は明日から明後日、つまり25~26の2日間です。1日目はわいわいして、2日目はカラオケへ行こうかと考えています。金欠の人いますか?」

 葉月の問いかけに、誰も反応しない。

 なので、俺が代表して

「いない。カラオケに行くぐらいの金ならある」

 と、答える。

「それでは続けます。1日目、特に予定ないです……提案ありますか?」

 そのために今日ここに呼んだんだな……

 それならそうと言ってくれればいいのに。

「スマブラ大会」

「それはおにいが無双するからだめ」

 せっかく考えてやったのにこの扱い。まぁいいんだけどね。

「バッセン行こうぜ」

「それいいですね!」

 なぜ大悟のは良くて俺のはダメなんだ?全くわからんん。

「ゲーセンはどう?」

「美咲希さん、なかなかあれですね……でも、いいですね!」

 こっちもか

「コスプレ大会!」

「アホか」

 謎のことを言い出した小鳥遊にツッコむ俺。

「コスプレかぁ……美咲希さんにやらせたら可愛くなりそう」

 ぼそっといいながら何かを考えている葉月。

 何企んでやがるこいつ。

「いいですね!衣装ってどうするんですか?」

 何でこうも肯定的なんだ。

「衣装はね〜、あたしが持ってるものを使お!」

 こいつそんな趣味もあったのか。

 もうなんでもいいや。

「それで行きましょう!じゃあ、10:00にバッセン、その後ゲーセン、そしてコスプレ大会で!時間あればおにいのストレス発散でいいですか?」

「「「おっけーです!」」」

 ホント息ぴったりだな。

「じゃ決まりで」

「おれの意見なしかよ」

「当たり前でしょ?おにい変なことしか言わないじゃん」

「まぁそうだな。よくわかってるじゃないか」

「そこ誇らしげに言うところかしら……」

 美咲希のツッコミが地味に痛いが、受け流す。

 そんなこんなで、明日の予定が決まった。


「じゃ、皆さん。少し待っててください。今夕食出しますね」

 それならもう今日泊まってってよくね?とか思う俺だった。

 もちろん口に出さない。だって聞いてくれねーもん。

「いい匂いがする〜。お腹空いたぁ〜……」

 我慢ができない小鳥遊。同感だ。

 なんせ、昼に軽く食べただけだから、腹が減るのは必然だ。

「あと少しですよ〜、少し多めに作りましたからおかわりもあります。足りなかったらおにいから奪ってください」

「なんでだよ!?」

 物凄いことを言った葉月に、全力でツッコンだ。

「じょーだんじょーだん。おにいの分が消えないぐらい多めに作ったから」

 こいつってやつは笑えない冗談を真顔で言ってくる。

 心臓に悪い。

「あなたたち、どれだけお腹空いてるのよ……呆れるわ」

 そう言って、呆れた眼差しを向けてくる美咲希。

 だが、その直後にぎゅう〜と可愛らしい音が聞こえた。

「そういう美咲希だって腹減ってるじゃないか」

 俺の指摘に美咲希は

「べ、別にそんなんじゃないわよ!全然お腹空いてないし!」

 頬を赤らめて強がっているが、説得力が微塵もない。

 というか可愛い。

「おにいリアリアすんな。爆発しろ」

「してたまるか。この処女ビッチが」

「誰が処女ビッチだクソ童貞が」

「ふっ、それは褒め言葉だ」

「元からおにいがおかしい事は知ってたけど、ここまでとは思わなかったよ……」

 いつも通りの葉月との会話によって、みんなの顔に笑顔が浮かぶ。

 この暖かい雰囲気。いつまでも続けばいいな、と心の中で思う。

「出来ましたよ〜、今配膳するので待っててください。おにい手伝って」

「ほいよ」

 作られた料理は生姜焼き。

 僅かに漂う生姜の香りが食欲をそそる。

「なぁ悠眞。俺思うんだよ。これ美味い」

「食べてもないのに何を言うか」

 わけのわからんことを言い始めた大悟。

 まあ気持ちは分からなくもないが。

 料理を並べ終え、みんなが座った。

「いただきまーす」

 何気なく俺がそう言ったら、

「「「いただきまーす!」」」

 と、みんなが続いた。


「はー、食った食った。幸せだなぁ」

 腹をポン、と叩きながら満足気に言う大悟。

「そうね、とても幸せだわ」

 美咲希が便乗した。

 それから、適当にババ抜きをしたりして、明日に備えると言って3人は帰った。

「……なぁ葉月、明日何時にどこ集合?」

 俺の問に、葉月は

「あ!忘れてた!10:00にバッセンに行きたいから9:20に集合したいと思ってる」

「ほー、そうなのかー」

「おにい、聞き流してない?」

「いやいや、誤解だ。むしろ通常の倍は集中して聞いてる」

 そう言ったのと同時に、葉月の携帯が鳴る。

『明日9:20に俺の家な。金は2000円あれば足りる。ないやつは個チャで言ってこい。500円までなら貸してやる』

「……へぇ、おにい流石のスピードだね」

 メッセージを確認した葉月が尊敬してるのか蔑んでいるのかよく分からない表情で俺を見てくる。

「なんだその目は」

「いやー、携帯依存者すごいなーと思って。私も結構やってる方だけど今のそれは出来ないかなー」

 人の話を聞きながら文字を打つのはなかなか難しいものだ。

 要点だけを抜き取り、必要な情報を相手に伝えなくてはならないから余計に。

「これはコツ掴めば意外と行けるぞ」

「その感覚よくわかんない」

 即行否定ですか。

「既読4付いたし、俺らも明日に備えて寝ようぜ。9:20っていう微妙な時間に集合なんだから」

「そうだね。寝坊しないようにしないと」

 そう言って、俺らは部屋に戻り眠りについた。

最後まで読んでくださった方、感想をくれるとありがたいです!

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