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サプライズ企画

こんな時間に投稿してます(笑)

今回も何も無いですね。次回は何かあるかもしれません(笑)

 映画を見終わった数週間後、10月下旬の火曜日、俺と葉月は意見を出し合っていた。

「やっぱサプライズがいいと思うんだよね」

「ふむ、じゃあそれで行こう。でもよ、あいつ毎日ここ来るじゃん?それについてはどうするつもりで?」

「それは凛花さんにどっか連れ出してもらうよ。大悟さんにはこっち手伝ってもらう。お2人さん、彼女が遊んでて暇ですねぇ」

 そう、俺達が決めているのは美咲希の誕生日についてだ。

 サプライズがいいか、普通でいいか。

 結局葉月がサプライズを推すものだから、サプライズにするわけだが。

「じゃあそれでいくか。美咲希にバレないようにしないとな」

「だねー。毎日ここ来るわけだからサプライズの準備時間は相当少ないね」

「それはまぁ俺と大悟、お前がいれば何とかなるだろ?なんかいい連携っぽいし」

「そだね。ちなみに、美咲希さんの誕生日っていつなの?」

「11/4」

「へぇー、じゃあ次の日曜ってわけだ」

「ああ、あいつ休日もここ来てるからなー。小鳥遊に何とかしてもらおう」

「なるほど。じゃあサプライズ結構時間は14:00からにしようよ。そうすれば準備も間に合うでしょ?」

「昼はどうする?」

「昼かー…凛花さんって時間守る人?」

「基本守らない」

「じゃあ絶対に2時に来るよう言い聞かせておいて、昼は母さんに頼んで準備してもらお」

「それがいいな。終盤になって間に合いそうだったら俺と大悟だけで進めることできるからお前はお袋の方手伝っていいぞ」

「まじ!?さっすがおにい」

 今からワクワクしてきたぜ。

「じゃあ今から小鳥遊と俺とお前と大悟のグループを作るわ」

「はいよ」

 そう言って、俺はグループを作った。

 《美咲希の誕生日祝おう》

 何のひねりもない名前だが、こっちの方がわかりやすくていいだろう。

 グループ画像は適当に可愛いアニメのキャラ。創設者俺だから別にいいよね。

「作ったぞ。入れ」

「了解」

 携帯を確認すると、葉月が入り、その次に大悟、小鳥遊が入ってきた。大悟と小鳥遊に関してはほぼ同時だ。こいつら通話でもしてんのか?

『このグル何?笑』

 送り主を見なくてもわかる、これは大悟だ。

 イラつく笑を送ってくるのはこいつしかいない。

『グル名の通りだ。察しろ』

『あ、はい笑』

『お?なんだなんだサプライズか?』

 こんな時だけ鋭い小鳥遊。

『よくわかったな』

『ふっふっふ。私に見破れないものはない!』

 上機嫌な小鳥遊の姿が脳に浮かぶ。

『それで、だ。小鳥遊は美咲希を誘って時間稼いでいてくれ。そして14:00に絶対俺ん家に着くように。飯は食うな』

『おいすー』

『大悟は俺らと会場作り。朝8時に俺ん家』

『了解』

『それと大悟、準備とか色々あるから放課後毎日俺ん家に来い』

『強制かよ笑いいけど、それ小野塚にバレない?笑笑』

『安心しろ、美咲希が来たら課題をやってるとか言っとけばなんとかなる』

『そうか笑』

 なんか腹立つな〜。誰かこの気持ちわかりませんか?

 ともあれ、みんな賛成してくれたので良かった。

「葉月、今からメニュー考えといて」

「ん。でさ、美咲希さんの好きな料理って何?」

 あ、全く知らねぇ。

「…さり気なく聞いときます」

「おにい、ほんと頼むよ」

 ジト目でそう言ってくる葉月。

 こいつのクラスの男子なら萌えてるであろうが、俺はまぁ兄なので。


 次の日の朝、サプライズ企画が決まってから初めて美咲希に会う。どういった顔をすればいいのかわかんねーな。

 その日は早起きだったので、

「葉月、どんな顔して美咲希と喋ればいい?」

「は?そんなの決まってんじゃん。普段通りだよ」

「よくわかった。さんきゅ」

 納得できたので、これ以上は何も言わない。

 美咲希がここへ来るのは、いつかわからないからだ。

 いつもバラバラな時間にやってくる。その時間差はなんと30分。バラけすぎですよ。予想できないっす。

 それ以上の会話は無く、無言で美咲希を待った。

 すると、程なくしてインターホンが鳴った。

「はーい」

 玄関に向かって、そういう俺。

「おにいきもい」

 罵倒の言葉頂きました。

 ドアを開けると、予想通り美咲希がいた。

「どぞ」

「ども」

 いつも通りのやり取りを交わし、俺は美咲希を家に上げる。

 隠し通せるかなという不安と、喜んでもらえるだろうかという不安と、小鳥遊ボロを出さないよなという不安でいっぱいなのだが、俺は俺で全力を尽くしたいと思う。

「悠眞、今日も早起きなのね」

「まぁな。葉月が早く起きろってうるさくて朝寝れないんだわ」

「それは悠眞が悪いわね…」

「ふっ。朝眠くなるのは人間の本能と言えるだろう!俺は悪くない」

「ダメ人間ね…」「ダメ人間だ…」

 2人が同時にそう言ってくる。

 まぁ、言い返す言葉がないので何も言わないが。

「そーいえばさ、美咲希の好きな食べ物ってなんだ?」

「オムライスだけど、急にどうしたの?」

「いや、知らなかったなって思って」

「そう。そういう悠眞は何が好きなの?」

「俺はロールキャベツとかピーマンの肉詰めとか餃子とか。肉が何かに包まれてるやつが好きだな」

「へぇ、確かに美味しいわよね」

「ああ。美咲希の嫌いな食べ物は?」

いて言うなら塩辛ね。悠眞は?」

「俺はグリンピースだな。どうしても食えない」

「へぇ。なんか意外ね。可愛い」

「うっせ」

 自然な会話をしながら、葉月のいる前で美咲希の好きなものを聞き出せた。俺強くね?

 後、なぜ突然好きなものを聞いても疑ったりしなかったのかは、俺が気分屋だからだろう。他に理由なんて無いでしょうね。

 美咲希がテレビを見ている隙に、葉月とアイコンタクトを取る。

 すると、葉月はナイス!!と言った表情でこちらを見ている。

 なので、俺は得意げな顔をする。

 数秒後、葉月はまな板を見つめて唸っていた。

 多分メニュー考えているんだろう。

「じゃ、俺着替えてくるわ」

 そう言って、朝の準備を済まし、学校へ行くのだった。

最後まで読んでいただき、誠に感謝します

次回にあまり期待はしないで待っててください。

今日中にこの作品含めて3作出すという目標を立てました(笑)

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Twitter@Ikasumipasuta03

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