日曜日
のんびりまったりの作品ですね。
まだ暴走してる部分ありますが、暖かい目で見ていってください
日曜日。
早めに起きた俺は、リビングへ向かった。
すると、そこには下着姿の葉月がいた。
「……お前どーゆー格好してんだ」
「節約のためエアコン切ってたら予想以上に暑くて服脱いだ」
「あ、そう」
葉月が着けている下着は、薄黄色のブラと、同じ色をしたパンツ。
こいつのクラスの男子なら羨ま死する状況だ。
だが俺はこいつの兄。そういう感情はない……のか?まぁいっかな。今は彼女いるし。
「だからってその格好かよ」
「家だし問題ないでしょ?それともおにい、私に発情したの?」
悪戯っぽく笑いながらそう言ってくる。
「お前誘惑ならやめとけ。昨日美咲希がそれで痛い目見てるから」
そういうと、葉月は、あ……と言って、それ以上何も言ってこなくなった。
改めて見ると、こいつ巨乳だな。
「お前バストいくつあるんだ?」
「は……?妹に何聞いてんの?86だけど」
結局教えるんだな。
「お前成長しすぎじゃね?この前79とかじゃなかったか?豊胸したの?」
「そんな金無いから。でも急にでかくなった。だからこのブラお母さんのなんだよね」
兄妹で朝からなんて会話しているんだろうと思う俺だった。
そんな会話をしていたら、インターホンが鳴った。
「今日は早起きなのね」
「まぁな。たまには早起きもいいかなーって思って」
「……嵐でも来るの?」
「なぜそうなる」
こいつ俺をなんだと思ってやがる。
「まぁいいや。どぞ」
「ども」
そう言って、俺らはリビングへ向かう。
「お邪魔します。って、葉月ちゃん下着!?」
「あ、はいそうです。夜暑かったもので」
「じゃあ私も脱ぐわ」
「おかしいだろ!!」
本当に脱ごうとした美咲希を止める。
「別にいいじゃない。暑いし」
「全く良くないからな?俺の理性崩壊するかもしれないからな?」
「なんだ、それだけじゃない。なら平気よ」
「何が平気なんだよ!脱ぐな!」
すると、美咲希はむぅ〜と唸りながら、
「今日は脱がないでおくわ」
という。その言葉に、俺は
「次も脱ぐな」
と冷たく返す。
「で、先にこの3人で集まってなにすんだ?」
「特に何もする予定はないわ」
「あ、そっすか」
「適当にいつも通り過ごしていていいわ」
いつも通り、ねぇ。
「じゃ、そうさせてもらうわ」
そう言って俺は、ソファーに座り、携帯とラノベを取り出し(ラノベはいつもポッケに入っている)完璧暇つぶしモードへと入る。
『今日何時にどこ集合だ?』
俺がメッセージをグループに送ると、後方から受信音が聞こえた。
その数秒後、既読2と表示された。葉月と美咲希だろう。
それを確認した後、携帯をテーブルに起き、ラノベを読む。
メッセージが送られてきたら、あの2人が教えてくれるだろう。
それから30分後
「おにい。13:00にあそこのデパート集合だって」
今は10:31だ。あまり時間はないな。
「おー、そか。じゃ12:30にはここ出るぞ」
「「ラジャー」」
そう言って俺は着替えるために、自分の部屋へ行く。
葉月はというと、昼ご飯を作っている。美咲希はその手伝いだ。
着替え終わった俺は、鼻孔をくすぐるいい匂いに気づいた。
「なぁ葉月、飯作るの速すぎね?」
着替えに行ったのが7分ぐらい前なので、10分足らずで飯を作っていることになる。
「んー?ツナマヨご飯とソーセージ、後は軽くサラダを作っただけ。あと、美咲希さんもいるし」
当然だ、という顔でそう言っていた。
「なるほど、だから早いのか」
葉月と美咲希の連携は異常なほどすごい。
お互いの相性がいいんだろうな。
そうして、昼食を食べた俺らは、時間通り12:30に家を出た。
道中、特に変わったことはなく、無事にデパートに着いた俺らは駐輪場へ向かった。
「流石にこのデパートまで自転車は辛いな……」
「ん。ちょっときつかったかもね」
そう答えたのは葉月だ。
「お、空きみっけ。俺ここにとめるわ」
無事に自転車をとめることに成功した俺は、駐輪場の最もデパートの入口に近い場所で2人を待った。
「10月なのに暑いわね……」
美咲希がそう言ってくる。
「悪い、ちょっとスピード出しすぎたか?」
「あれぐらい問題ないわ」
そう言って、自動販売機に向かってる。
入れ替わるようにして、葉月が来た。
「あのグルに今どこにいるか聞いてくれ」
「何で自分で打たないのさ。まぁいいけど」
「さんきゅ」
そして、俺も自動販売機へと向かう。
俺の好きな飲み物はミルクティー、カフェオレだ。なので、自動販売機に売っていれば必ずそれを買う。
幸いにも、この自動販売機にカフェオレが売っていた。
「お、あるな」
俺はそう呟き、カフェオレを買った。
「美咲希は何を買ったんだ?」
そう言って、美咲希の方を向くと、コーラを飲んでいた。
「見ての通りコーラよ。炭酸系が好きなの」
「へぇ。意外だな。俺は逆だと思ったぞ」
「よく言われるわ」
あはは、と笑いながら言ってくる。
すると、携帯が鳴った。多分小鳥遊だろう。
「おにい。そろそろ着くって」
葉月のもとへ戻ると、そう言ってきた。
「おーそか。じゃあこの駐輪場に来るよう頼んでおいてくれ」
「おっけ」
このデパートには、3つ駐輪場があり、北、西、南と分けられている。東はデパート入口だ。
そして、俺らがいる駐輪場は南だ。
なので、葉月が打ったメッセージは
『着いたら南の駐輪場に来てください。2人分の空きありますよ♪』
「ほんとにあるの?」
俺が聞くと
「さあ?」
と返ってきた。適当すぎんだろ。
ちなみに、今は集合5分前の12:55だ。
なので、もうすぐ大悟たちは着くだろう。
と思っていたら、後ろから声をかけられた。
「よぉお前ら」
陽気な声。振り向いて声の主を確認するまでもない。大悟だ。
「待たせたな!」
どっかの名言吐いて来たのは小鳥遊。
予想通り、2人は一緒だった。
「お前らどこからここに来た?」
「凛花の家」
答えたのは大悟。
凛花の家って、俺らとは逆パターンなんだな。
「へぇ。で、こっからなにすんだ?」
「映画見ようよ!」
小鳥遊の突然の言葉に、俺は
「は?」
と聞き返した。
「だから映画!昨日から公開してるアニメの!」
ああ、そんなのあったな。だからデパートなのか。
俺は美咲希と葉月を見て、こっちは大丈夫だろうと思う。が、
「俺らはいいけど、大悟平気なのか?」
「だいじょーぶ。この1週間で叩き込んだから」
うわー……凛花さん怖ぁ……
「いやー、面白いアニメだよな!原作もなかなか良かった」
「お、おう。そうだな」
まさか大悟の口からそんな言葉が出るなんて思っていなかったので、びっくりした。
「じゃ、行きましょうよ!私見たくてうずうずしてきました!」
この作品、葉月が特に好きなやつだったな。
俺達はテンション高めの葉月に続き、歩き始めた。
新キャラとか出してないんで、そろそろどっかで爆弾的なやつを召喚しなければ…と思ってます(笑)
この作品の続きを待ってくれている読者様がいればそれは幸せなことです。
どうかこれからも応援してください




