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町娘は凡人の俺に恋をした後、付き合ってみたらやばかった。

前回のあらすじ、町娘に告白された俺は、モテ期来たと思ってた。


付き合ってみてから1カ月、最初は手を繋ぐところから俺は始めてみた。


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「ねぇ、村人A ?ここの町も悪くないでしょ?」

港の町、ヨーマでそこに住む町娘カホ、栗毛の青い瞳で俺に微笑む。

「あぁ、とても綺麗な海辺と晴天だな。カホはどうして田舎の俺なんかを町に招待したんだ?」

板橋の所で二人は座りながら果てなき空と海の遠くを見つめだす。

「だって村人Aはいつも畑を耕して、お手伝いで農作物を売ってるでしょ?しかもあまり売れてないみたいじゃない、だったら体力もあるし漁船の仕事をするのもどうかなって思ったの。」


(この子は俺の為に将来性を考えてくれてるのかな。)

そこで俺は初めてカホの手を握る、カホは最初は驚いたかのような顔するがすぐ笑顔になった。

「俺は夢があるんだ、いつか芸術家になる。だから絵上手くなって君を養うよ。」

優しく伝えるとカホは、キラキラした瞳でこう返す。

「芸術家!?私もなの!!一緒に目指そうね!!」

あまりに奇遇で嬉しかった、この時までは彼女がどういう裏があるかなんて予想出来なかった。


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それは、彼女の買い物で1つ目の違和感を覚えた。

カホの買い物はとても町娘とは思えない散財癖があり、少しお金持ちな家庭と聞いていたが、

それ以上の異常を感じた。兎に固執していて沢山兎のぬいぐるみが部屋に埋め尽くされていたのだ。

俺と共通の絵とかの勉強本があっても全く新品のままでまるで勉強って縁がないような彼女の好きなモノしかない、彼女だけの世界みたいだ。それは幼稚で大人になる気がないような現実逃避するかの服ばかりがクローゼットにあった。


でもカホは楽しそうに笑う。

「見て、これが私の部屋だよ!綺麗でしょ?一緒に絵を描こうよ!!」

イーゼルを持ってきて紙と鉛筆を出し、埋もれている兎のぬいぐるみから無理やり椅子を引き出していた。これを綺麗とは呼べないと思ったのとドン引きしてしまった。


「カホ?君は絵の勉強をいつもどうしているの?」

うーんって考えだすカホ、まるで今まで考えてなかったかのような反応だった。

「絵って楽しく描くものだと私は思うの。亡くなったお父様も芸術家なんだよ!尊敬しているんだ!!」

「そ…そうなんだ、まぁ確かに楽しく描くことも大事だよな」

と言ってふっと疑問に思う、それはカホのお父様の名前が芸術家では世間に無いってこと、前は家に関する役所の仕事していると聞いていたからだ。でもこれで彼女の言葉を疑う俺も良くないと思い、考えないようにした。


絵を俺とカホは描きだしている、俺は今の自分の心を描いていたからか曇天とした空の絵が出来た。

カホの絵を見るととても年齢層に合った絵心で、キラキラして見えたのだ。

(やっぱ、楽しく描くことが芸術家になるのかな)って思った、疑った自分を恥じた。

でも彼女はこう言う。

「村人Aの絵って汚いね、いつもどんよりしたダークな絵しか描かない、それが友達いない原因じゃないの?」

「え…」

急な辛辣な言葉に言葉が詰まってしまった、なんでいつも暗い絵を描いてるって知ってるのかと、そしてなんで友達が少ないことを知っているんだと…もしかして…

「カホ、君はいつも何してるんだ?」

するとクスクス笑い

「え、ずっと貴女の事見てたの。貴女が楽しそうに汚い絵描いて、満足そうにしている所見て、私は貴女と比べてたの。貴女って可哀想な子なんだね、優しすぎるがあまりに孤独で。だから私という光が拾ってあげたのよ。だからこれからは私の友達であり、親友であり、奴隷になってね。」


(あぁ、それが端からの目的だったのか、この子は…)

(夢堕ち人だったんだね。)

悟ってしまった、こんな短時間で彼女の本性を知った俺は離れることにした。


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夢堕ち人、それはこの世界では危険な人種。

夢に焦がれ過ぎて周りを攻撃し、愉悦に浸る、比べれる対象がある者ならとことん比較する。

そういう人種だと周囲は離れる。

現実世界ではこれを自己愛性人格障害と呼ばれていたっけな。

まだ子供でありながらその発症をすると大人になったら、とんでもない大嘘つきになったり、マウントを止めれなくなったり、対象の人物を排除するまで気が済まない。

これに治療はない、治せない未知の病気でもある。


つまり、その対象が…俺だったわけであったか。

だとするなら、俺はこの子から離れる以外お互い救う道がない。

付き合って1ヶ月で俺のモテ期は終わった。

自己愛性人格障害ってめっちゃ怖い病気だし、人間関係壊れると他責になるから、触らない方が幸せだったかもしれないな。心理学ってめちゃくちゃ勉強になるんだよなぁ。

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