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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

そいつ、俺

作者: まきまきまーちゃん
掲載日:2025/10/13

ある日、私が出会ったそいつは人間でなく幽霊?だった。そいつは他の人に見えず、ただ私に対してある話を語り始めた。


要項

ガチ話です。そいつが語っている部分はそいつの話をそのまま書き写しているだけなので、多少文章に不自然さはあると思いますが、ご了承ください。


そいつ、そいつ、そいつ、は私がまだ小さかった頃の話だ。  

私、私、私がいつもの通り道を歩いていた最中、 ガードレールの脇から顔を出し、そいつは語った「よを、人間私と喋ろうか_怪笑」それが、そいつ、そいつ、そいつ、の最初の出会いだった。 

これは私が小さかった頃のそいつと数年間の話だ。


そいつの見た目は髪が腰下まで下がっており、短パンに謎の黒い服を身にまとった女子高校生の見た目をしていた。そいつはどうやらそいつは人には見えず、私にだけ見えていたそうだ。年はどうやら300年以上生きているそうだ(本人がそう自慢げに語っていた。)、ある業種ではTOPにいるせいで意外にも仕事は忙しいらしく、日々仕事があるからと仕事道具を持っていつものどこかに出かけていた。会う場所は決まって、電柱の上かその辺のガードレールだ。低確率で空に浮遊していたりもする。

そんな彼女の口癖は決まって、私はあんたを殺したくないから、それ以上近づくな、だった。一度だけ近づいた時には本気で怒られた思い出が微かにある。そんな彼女はいつも悲しい匂いがした、嫌な話をするときはいつも、私の顔を見ず。どこか遠くを悲しそうに見つめていた。


そいつはある日、私に戦争の話をしてくれた。

「なあ、あんたの生まれた時代に戦争はあったか、私は351年以上生きて来てるから、あったよ。   玉も爆撃もを透ける私はノルマのためにどさくさに紛れ、ただひたすらに人の背中を切った、切った、切った。人間を多く殺すほど私自身の階級が上がっていく。だから、私は人間を多く殺した。それも数え切れないほど。」そうだ、お前に一つ質問をしてやろう。なあ、人間が極限状態で一番最初に失うものは何だと思う?、、、正解はな恋愛感情と道徳心だよ。人は追い詰められていくたび、不必要な物を捨てて精神の安定を保とうとする。所詮、恋愛や道徳など極限状態では何の役にも立たぬものよ。人々が地で多量に死、腐敗臭と爆薬の激しい匂いが混ざり込んだ吐き気を催すような匂い、死体を蹴り.進む人に浴びせる戦車と鉛玉の嵐、人は泣くことも、逃げることも許されず、その濁った目で死んでいく。(一つ豆知識として、教えてやろう。戦場は爆撃で意外と温かいと思われがちだがな、実際は爆撃の温度なんか寒冷地とかだったらすぐ冷めるから結構寒いんだぜ、だから、戦地に行くなら防寒着は必須だぜ。)」なあ、人間、人というのはな目がすべてを表している。人は苦しいことが重なるたびに目が濁っていく。それは一生濁ったまま一生を終える。  だがな、

それが報われたや成功した時、人間の目に光が少しだけ灯る。それが積み重なることで、聖者も目がくらむような眩い光が暗闇の中から灯る。それが人間の強みだ。だが、戦争はもうなくていいかな。」 

そう語ったそいつは不敵な魔女の様な笑みを浮かべ、私が辺りを見渡し、振り返った時にはもうそいつはそこにいなかった。


筆者の考え

彼女はどうやら戦争に何度もお世話になったらしく、そこで人がどのように死、どう人が考えるかを目の当たりで見てきたそうです。そうした彼女の見解は人間で無いのにどこか人間らしい、人間になりたかった誰かを示しているように思えます。   これは余談ですが、彼女は自分で人を殺すことを好まず、人の幸せをずっと見届けていたいと語り、女と子供は基本的に殺さず、殺すは決まって男だと決めているそうです(ただし、人を殺す時にはいつも罪悪感が頭に過ぎると語っていました)。そんな彼女でさえ大量に人を殺すことが出来た、この戦争と言う場所は人だけでなく他の者の気もおかしくするあってはならない場所だからこそ、彼女は戦争はこの世から無くなるべきだと語ったのでしょう。



そいつはまたある日、私に語った。

「私は数え切れないほどの人を殺してきた。貧乏なやつ、金を持ったやつ、美しいやつ、様々な奴をな。人間の恋愛なんて50年も見れば見飽きてくる、人間は同じ物を所詮、真新しそう使い回してるだけだ。だが、なんでだろうな。ただの、ただの、笑ってるだけの、楽しそうな幸せそうな人間の営みだけは何年、何十年、何百年見ても分からないままだ、なあ、お前は恋愛感情が生まれから無い人間だから、幸せを探しに行け、人間の本質はそこにある。」

そう語ったそいつの顔はとても寂しそうで、私の顔は見ず、どこか遠くの夕日をじっと見つめていた。そいつは人間で無い。たが、その時の表情はどこか人間の様な顔をしていた。


筆者の考え

彼女は人間に必要なのは恋愛では無く、人と人を繋ぐ幸せを求める形なのだと語る考えは、どこか、今の日本に対する皮肉の効いた考えに思います。この話を聞かされたのは、たしか2016年の9月頃でした。その話から9年経った今現在、人々はこの四角い板で人を介さずほとんどの娯楽や物事を完結しています。その頃の私は任天堂DS?3DS?を持って一人でひたすらにトモコレをしていた思い出があります。彼女はもしかしたらこうして人々が何かにのめり込む様な社会の仕組みをみて、私にこんな話をしたのかもしれませんね。最後に、彼女は人間で無いため、私達人間意外の視点から語った本質的な人間の幸せは聞いててぐっと来る部分が多かったです。

私が思うに、幸せというのは意外とその辺に散らばっていて、私達が情報に惑わされて、自ら探しに行かなければ答えは分からない。だから人は自ら歩き、答えを見つけていく。彼女もまた、「いつの時代も人は変わらない、だから人は同じことで悩み、そして皆それを乗り越えて変わらず生き続ける。」話の終わりに少しこの様な、いい言葉を少し笑顔で語り、去って行きました。





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