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覇王への道  作者: key
1/1

#1「最悪だ。俺の人生理不尽だ。」

1話よろしくお願いします!

私ことみかど けいは生まれながらにして不幸である。なぜ不幸なのかまず出生から中学まで箇条書きで記したいと思う。


出生時

私こと帝啓は生まれた瞬間から不幸である。

原因不明の火傷のような痣が体の半身を覆っており助産師さんにも引かれましてや我が母帝みかど れいは俺を持った時の感想は

「グロ」

だったと父親から聞いた最悪だ。父親いらんこと教えんな。


幼稚園

私こと帝啓は幼稚園生時代も相当不幸である。

こんな体で生まれたにも関わらず両親は親身になってくれたし父親のみかど だんは仕事の合間でどうにか治す方法がないか知り合いの医者などに話を聞きに行ったりしてるそうだ申し訳ない。

母こと帝麗はそれはもう厳しく愛情を注いでくれた。

口癖は「あまえんな」「泣くな」「やれることをやれ」

この3つは相当言っていたらしい。今も相当言っているが。

閑話休題

そんなこんなで親から愛情を注がれた私帝啓は入園を迎えようとしたが入園拒否され最終的には我が母が

「あんな低俗なところ行くな私がそこら辺の園児よりずば抜けて育ててやる」

と言ってたらしい。かっこよすぎるだろ母。


小学校時代

私こと帝啓は小学生時代も不幸である。

時は過ぎこの頃を境に痣が首元まで収まってきた。ですが両親以外とのコミュニケーションを取って来なかった為他の人と喋れず、入校できても誰にも話しかける事ができず入校して5日でグループから外れ孤独の身となった。

1番の問題が夏であり、首元より下の痣によってプールの時間に同級生達に号泣されPTAの会議で問題になりプールや半袖を禁止され夏は度々熱中症になり、家に帰ると母から

「甘えんじゃねぇ。神様は乗り越える試練しかお前に与えない。乗り越えろ。」

と言われた。理不尽!最悪だ。

1年は乗り越えたが2年からPTAからの苦情により保健室登校になった。そして我が母から言われた一言は

「先生独り占めじゃねぇか最高だな!家庭教師要らずで助かるわ。でも特別な対応してもらうんだからテストは毎回90以上取れ」

と言われた理不尽!最悪だ。

ちなみに僕の勉強は課程実習の人たちが交代で教えに来てくれた。そして小学校の七不思議に「保健室に動く人体模型がいる」が追加されたのはまた別のお話。誰か人体模型だ!


中学1年生時代

小学校の時は保健室登校だが皆勤賞で出席しマンツーマン効果のおかげか学力もそこらの同級生よりは養う事ができたと思う。そして母からの教育で小5年から料理、洗濯、掃除をゴリゴリに鍛えられ中1の現在はある程度のレベルで出来るようになっている。だが母曰く

「修行が足りん」

と言われた理不尽!

閑話休題

中1の頃に話を戻すが痣は赤みを帯びていたのが今は黒くなり目立つようになっていた。刺繍のような模様になっており嫌いだった痣が俺の中二病心をゆさぶった。小学校と変わらず保健室登校だった。会話ができず、事情の知らない親から「刺繍を入れるような子供と一緒のクラスにしないで下さい」

と苦情が入りまたもや保健室登校だった。


中学2年生時代

相変わらずの保健室登校でそんなある日母からいきなり

「お前体ひょろいから走れ朝3キロ」

と言われた。理不尽!

そんな私帝啓の1日は下記の通り。


0600起床

0615〜0630【3キロ走】

0635〜0655【風呂及び朝食弁当準備】

0700〜0730【朝食】

0735〜0750【学校準備】

0800〜1700【学校】

1730〜1800【清掃】

1810〜1900【洗濯及び夜飯準備】

1900〜2000【夜飯】

2000〜2030【母直伝体幹トレーニング】

2045〜2100【風呂】

2130就寝


何故か体幹トレーニングも気がつけば入っていた。理不尽!


中学3年生時代

私こと帝啓の人生のターニングポイントは?と聞かれたら間違いなくこう言う。

「中3の冬休みですね」

と迷いなく言うだろう。

それぐらい私こと帝啓にとって最大の出来事が3年の冬休みに起こった。

中3になった時に母からいきなり言われた。

「私今日まで専業主婦だったけど仕事復帰するわ。愛しの我が子は上質に育ったし。」

「どうしたのいきなり?」

「啓は頭も良くなったし家事できるでしょ?私も最高の時間を過ごせたし。あの人に任せとくわけにもいかないのよ」

ここでふと思った。俺両親の仕事知らなくない?

「ごめん今まで聞いてこなかったんだけど母さんと父さんの仕事ってなに?」

「自衛隊よ」

「ふ〜んそうなんだ、、、、そうなんだ!?」

「リモートで仕事してきたんだけどそろそろ回らなくなっちゃってさ明日からアメリカ行くから。」

「アメリカ!しかも明日!」

理不尽!最悪だ!

「大丈夫!月に仕送りするし。でも今まで通りの生活をしてテストの点数は毎回送りなさい。以上!」

そして間髪入れずに我が母は家から旅立って行った。

そして問題の冬休みの初日ルーティンになっているランニングをしていた時の事だった。

『グギャグギャ』

拝啓母上様現在私こと帝啓はゴブリンに襲われています。(泣)

前置きでした!

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